記事サマリー
ナノコンポジットWの評判
良い評判
- 最初からつや消し用に作られている塗料なので耐久性を落とすことなく、マットな仕上がりにできる
- 塗装して5年経つけど、汚れが付きにくい気がします
- 雨だれができないのはGOOD
悪い評判
- つや調整が出来ないので、ピカピカの外壁にする方には不向き
- 粘度が低いため、あまり水希釈できないのが若干の不満
- この塗料に過度に期待せず、普通の塗料よりは汚れずらいというだけで、一旦汚れが出ると普通の塗料と性能は同じになります
ナノコンポジットWの価格相場
※3回塗りの合計単価です。
3,000円~4,000円
ちなみに40坪住宅の外壁にナノコンポジットWを使った場合の相場は80万円程度です。
一般的な価格よりもちょっと高くはなりますが、その分耐久性に優れているのが特徴です。
内容 | 金額 |
仮設足場 | 154,000円 |
高圧洗浄 | 27,000円 |
下塗り(ナノコンポジットシーラーII) | 81,000円 |
中塗り(ナノコンポジットW) | 221,500円 |
上塗り(ナノコンポジットW) | 221,500円 |
養生・諸経費 | 30,000円 |
消費税 | 73,500円 |
合計 | 808,500円 |
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耐用年数は10年~15年
ナノコンポジットWは樹脂グレードで分類するとシリコン系の塗料になり、耐用年数は10年~15年程度とされています。
他のシリコン系塗料と比較すると塗膜が強固で耐用年数も長めですが、これは塗料に配合されている超極小(50~60nm)のナノコンポジットエマルション樹脂のおかげで汚れが付きずらく雨・風・紫外線などに強いことが要因となっています。
また、一般的な塗料はつや調整のためにつや調整剤を配合してつやを調整していきますが、ナノコンポジットWはつや調整剤などの樹脂以外の混合量を減らす事でも高耐候を実現しています。
外壁用の塗料で言えばフッ素系が耐候性的には一番強くなっていますが、ナノコンポジットWはフッ素系にも耐候性の面で劣らない性質を持っています。
また、2002年から発売が開始されていることもあって、日本での使用実績が多いのも耐候性の信頼性確保の安心材料です。
白系やベージュ系の外壁におすすめ
ナノコンポジットWはつや調整ができず1分つや~2分つや程度のマットな仕上がりです。
一般的な塗料は、つやを消すことでザラザラとした表面となるため、空気中のチリやホコリ、排気ガスなどが外壁に付着しやすいというデメリットがありました。
しかし、ナノコンポジットWは超極小ナノコンポジットエマルション樹脂が均一に分散しているため、塗装表面もサラサラで汚れが付着しずらく、汚れが付着してもあくまでも表面的に引っ付いている状態になっているため、雨で汚れを流し落としてくれます。
このセルフクリーニング機能は光触媒系塗料にもひけを取りません。
評判にもありましたが、ナノコンポジットWは塗装後の汚れが付きにくいと好評でした。
毎年外壁の色はベージュ系が人気となっていますが、ベージュ系や白系などの薄い色は塗装直後は綺麗ですが、しばらくすると汚れが目立つ外壁色でもあります。
そのような薄い色の外壁にはナノコンポジットWが相性が良いです。
ナノコンポジットWの唯一の弱点はカラーバリエーションが少ないこと
ナノコンポジットWの唯一の弱点と言ってもいいかもしれませんが、ナノコンポジット樹脂という塗料の性質上、彩度の高い色を調色することができません。
彩度が高い色とは、ハッキリとした色です。(真っ赤、真っ青、真緑など)
一応、標準色で30色あり、それ以外に淡彩色も作れますが、中彩・濃彩の色を希望される方には不向きです。
希望している色が作れないことが理由でナノコンポジットWを断念される方が多くいらっしゃいます。
ちなみに当サイトが行った外壁塗装人気色アンケートによると、人気の色はベージュ・ホワイト・グレーがTOP3という結果になりました。
ナノコンポジットW基本情報
つや | つや消し(2分つや) |
---|---|
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー |
乾燥時間 | 工程間:3時間以上 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | コンクリート/モルタル面/サイディング材 |
注意事項 | ナノコンポジットWは、親水性の塗膜でセルフクリーニング機能が発揮されます。
しかし、汚れが集中する部位や雨があたらない環境下では、『汚れにくい』機能が低下したり、発揮するのに時間を要したりする場合があります。 また、無機質の汚れに対してはセルフクリーニング機能は期待できません。 |
ナノコンポジットWはベージュ系・白系外壁におすすめの塗料
40坪住宅の外壁にナノコンポジットWを使った場合の相場は80万円程度です。
他のシリコン系塗料と比較すると塗膜が強固で耐用年数も長めです。
2004年の発売開始から商業施設、店舗、飲食店、マンションや戸建住宅などさまざまな建物で使われて、出荷量は110,000戸に相当します。(2018年時点)
施主からだけでなく、業者からの使用評価も高かったです。
日本でも実績のある塗料として、メジャーな塗料になりますので安心感もありますね。
さらに耐久性のあるナノコンポジットF(フッ素系)や防藻性を強化したナノコンポジットW防藻+も好評です。
ちょっとシリコン系塗料にしては高いかもしれませんが、ベージュ系・白系などの薄い外壁色を希望されている方にはおすすめの塗料です。
#外壁塗装塗料 #ナノコンポジットW #水谷ペイント