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外壁塗装で昔から一般住宅に利用されてきたのはシリコン塗料になります。
シリコン塗料は価格に対する耐用年数が高く、非常にコストパフォーマンスの良い塗料なのが人気の秘訣です。
ただ、現在ではシリコン塗料以外にも様々な機能性塗料が各メーカーから発売されていて、どの塗料を選んだら良いかと迷ってしまうことだと思います。
このページでは、シリコン塗料の価格や特徴、シリコン塗料を使った人の声などをまとめました。
おすすめのシリコン塗料も掲載していますので、塗料選びの参考にしていただければと思います。
ページ内目次
外壁塗装はシリコン塗料が一番人気


シリコン塗料とは、シリコン合成樹脂が主成分として作られた塗料となっております。
シリコン塗料は耐久性、低汚染性などが含まれており、弊社でも今、最も主流の塗料となっております。
価格もリーズナブルでクオリティの高い商品が多いのが特徴です。
リフォーム工務店の比較・検討サービス『リフォマ』が外壁塗装をした方1,000人を対象にしたアンケート結果によると、シリコン塗料で外壁塗装をした方が全体の37%で圧倒的に多かったという結果になりました。
シリコン塗料を選んだ方の理由として一番多かったのは『コストパフォーマンスの良さ』でした。
外壁塗装をする際の塗料を選ぶ基準としては『コストパフォーマンス』で選ぶか『建物トータルコスト』で選ぶかの2つに分類されます。
建物トータルコストとは、建物の通算費用のことで、塗料ではフッ素塗料や光触媒などの塗料が耐用年数が長くトータルコスト的に見たら魅力があると言えます。
シリコン塗料は、耐用年数は10年程度ではありますが、その分価格が安い傾向にあります。
比較的新しい建物であればトータルコストで見てグレードの高い無機塗料、光触媒もおすすめではありますが、築年数が20年以上経過している建物であればシリコン塗料がおすすめです。
また最近ではラジカル制御型という、新しい種類の塗料も登場し、市場でのシェアを伸ばしてきています。
耐用年数的にはシリコン系とフッ素塗料の間ではありますが、高性能な塗料なので最近は人気がありますね。
現在の建物状況を加味して、塗料を選ぶとよいでしょう。
助成金もわかる相場算定ツール
おすすめシリコン塗料一覧

シリコンだからといって、同等商品とは限りません。
性能はそれぞれで、遮熱塗料、高耐久塗料、低汚染性など、シリコン塗料ではあるものの、性能が全く違う商品が存在します。
そこで大事な指数は、jis規格塗料で比較する事が簡単かつ、根拠があります。(jis規格とは国家規定の試験方法です。)
計測方法は簡単です。
①jis規格で何時間待ったのか(パンフレットに記載されてあります。)
②算出された時間が長ければ長い=耐用年数がある
ということです。
塗料名をタップすると、その塗料の詳細がご覧になれます。

メーカー | エスケー化研 |
---|---|
耐用年数 | 8年~10年 |
つや | つや有り 半つや つや消し |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | ローラー |
乾燥時間 | 工程内:3時間以上 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | コンクリート/セメントモルタル/ALCパネル/スレート板/各種旧塗膜(活膜) |
注意事項 | 主材施工後、塗膜が完全硬化するまでの時間内に降雨があった場合、面台や天端などの埃が溜まりやすい箇所から汚染が生じることがあります。 塗装後、降雨が予想される場合は、シート養生を行うなどして、降雨に当たらないように注意してください。 施工部位により、低汚染性が十分に発揮されないケースがあります。 特に、傾斜壁の下端部、笠木などの水切りのない部位、窓廻りで水切りが不十分な場合、汚れが溜まりやすい目地の下部、雨がかからない部位などは、注意が必要です。 |

メーカー | 日本ペイント |
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耐用年数 | 8年~10年 |
つや | つや有り 5分つや有り つや消し ※DANシリコンセラSはつや有りのみ |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | ローラー/エアスプレー |
乾燥時間 | 3時間以上 |
適用下地 | コンクリート面/モルタル面/ALCパネル面/塗り替え改修用(アクリルリシン、吹付タイル、単層弾性、その他旧塗膜) |
注意事項 | 蓄熱されやすい建材(軽量モルタル、ALC、窯業サイディング、発泡ウレタン使用建材など)を使用した『高断熱型外壁』で、旧塗膜が弾性リシン、弾性スタッコ、アクリルトップなどの場合、塗り替え段階ですでに旧塗膜が膨れていることがあります。
そのまま塗装すると膨れがさらに拡大する可能性がありますので、完全に除去してください。 また『高断熱型外壁』 に塗装する場合は、蓄熱、水分、下地の状態、塗装環境など複数の条件が重なることで、建材の変形、塗膜の膨れ、はく離が生じることがあります。 |

メーカー | 日本ペイント |
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耐用年数 | 7年~8年 |
つや | つや有り 7分つや有り 5分つや有り 3分つや有り つや消し |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ウールローラー/エアスプレー |
乾燥時間 | 工程内:2時間以上 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | 窯業サイディングボード/コンクリート/モルタル |
注意事項 | 蓄熱されやすい建材(軽量モルタル、ALC、窯業サイディング、発泡ウレタン使用建材など)を使用した『高断熱型外壁』で、旧塗膜が弾性リシン、弾性スタッコ、アクリルトップなどの場合、塗り替え段階ですでに旧塗膜が膨れていることがあります。
そのまま塗装すると膨れがさらに拡大する可能性がありますので、完全に除去してください。 また『高断熱型外壁』 に塗装する場合は、蓄熱、水分、下地の状態、塗装環境など複数の条件が重なることで、建材の変形、塗膜の膨れ、はく離が生じることがあります。 |

メーカー | 日本ペイント |
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耐用年数 | 10年~12年 |
つや | つや有り 7分つや有り 5分つや有り 3分つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 塗料用シンナー |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー/吹付け |
乾燥時間 | 3時間以上 ※夏場(高温下)では、硬化反応が著しく早まるため、上塗りを3日以内に塗り重ねてください。 |
適用下地 | セメント素地(コンクリート・モルタル)/金属(鉄面・亜鉛めっき面・ステンレス・アルミ) |
注意事項 | 蓄熱されやすい建材(軽量モルタル・ALC・窯業サイディング・発泡ウレタン使用建材など)を使用した『高断熱型外壁』で、旧塗膜が弾性リシン、弾性スタッコ、アクリルトップなどの場合、塗り替え段階で既に旧塗膜が膨れている事があります。
そのまま塗装すると膨れがさらに拡大する可能性がありますので、完全に除去してください。 また『高断熱型外壁』に塗装する場合、蓄熱、水分、下地の状態、塗装環境など複数の条件が重なることで、建材の変形、塗膜の膨れ、はく離が生じることがあります。 |

メーカー | エスケー化研 |
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耐用年数 | 12年~15年 |
つや | つや有り 7分つや有り 5分つや有り 3分つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
希釈剤 | 塗料用シンナー |
塗装方法 | 吹付/ローラー/刷毛 |
乾燥時間 | 3時間以上7日以内 |
適用下地 | コンクリート/セメントモルタル/ALCパネル/スレート板/GRC板/押出成形セメント板/各種サイディングボード/各種旧塗膜(活膜)/鉄部/亜鉛メッキ鋼/アルミニウム/ステンレスなどの金属 |
注意事項 | 上塗りにイエロー、レッド、ブルー、グリーン系など、彩度の高い色目を塗装する場合は、隠ぺい性を高めるため、隠ぺい性の良い共色であらかじめ塗装を行ってください。
艶調整品(つや有り以外の7分つや、5分つや、3分つや)は、被塗物の形状、膜厚や色目、塗回数、希釈率の差などにより、実際の艶と若干異なって見える場合があります。特に、刷毛・ローラー塗装時に塗継ぎ箇所などで艶むらを生じやすい傾向があります。 弾性系塗材や複層仕上塗材の仕様で、軽量モルタル、ALCパネル、高断熱型窯業系サイディング及び発泡ウレタンなどを用いた高断熱型外壁に塗装する場合は、蓄熱や水の影響、下地の状態、塗装時の環境など、いくつかの条件が重なることで、パネルの変形や塗膜の膨れ、剥がれなどを生じることがあります。 |

メーカー | アステックペイント |
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耐用年数 | 12年~14年 |
つや | つや有り 3分つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー |
乾燥時間 | 工程内:2時間以上 最終養生:24時間以上 |
色 | つやあり:66色 3分つや:58色 |
適用下地 | コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/波形スレート |
注意事項 | 濃色は調色対応が難しいものもありますので、ご注意ください。 |

メーカー | エスケー化研 |
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耐用年数 | 12年~15年 |
つや | つや有り 半つや 3分つや つや消し |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | 吹付/ローラー/刷毛 |
乾燥時間 | 工程内:2時間以上 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | コンクリート/セメントモルタル/スレート板/ALCパネル/アルミ等の金属/各種乾式ボード/各種旧塗膜 |
注意事項 | 施工部位により、低汚染性が十分に発揮されないケースがあります。特に、傾斜壁の下端部笠木などの水切りのない部位、窓廻りで水切りが不十分な場合、汚れが溜まりやすい目地の下部雨がかからない部位などは、注意が必要です、
上塗材はむらなく均一に塗付してください。 低汚染機能を発揮するためには塗付量の確保が重要な事項です。 上塗材は所定の乾燥時間(最終養生時間)を厳守してください。 施工後、塗膜が乾燥するまでの時間内に降雨などにより塗膜表面が長時間、水分がかかった状態になりますと所定の低汚染機能が発揮されない場合があります。 低汚染機能は乾燥後の塗膜で発揮されるため乾燥過程で降雨などが予想される場合は、シート養生を行うなどして塗膜表面に雨が当たらないよう所定の乾燥時間を厳守してください。 シーリング材などが原因の汚染物質に対しては・鉄さび・低汚染機能が十分に発揮されません。 各シーリング材は可塑剤を含まないノンブリードシーリングをご使用ください。 |

メーカー | 水谷ペイント |
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耐用年数 | 10年~15年 |
つや | つや消し(2分つや) |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー |
乾燥時間 | 工程間:3時間以上 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | コンクリート/モルタル面/サイディング材 |
注意事項 | ナノコンポジットWは、親水性の塗膜でセルフクリーニング機能が発揮されます。
しかし、汚れが集中する部位や雨があたらない環境下では、『汚れにくい』機能が低下したり、発揮するのに時間を要したりする場合があります。 また、無機質の汚れに対してはセルフクリーニング機能は期待できません。 |

メーカー | 関西ペイント |
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耐用年数 | 11年~13年 |
つや | つや有り 7分つや有り 5分つや有り 3分つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 塗料用シンナー |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/多孔質ローラー/エアスプレー |
乾燥時間 | 工程内:4時間以上 |
適用下地 | コンクリート/モルタル/スレート/PC板/押出成型板/ブロック・ALC/木部/鉄部/アルミニウム/亜鉛メッキ/硬質塩ビ・FRP/窯業系サイディングボード/シーリング材 |
注意事項 | シーリング面への塗装は汚染や粘着、ワレの原因となるので極力避けてください。
弾性仕上げの場合、弾性硬化剤を使用してください。 |

メーカー | エスケー化研 |
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耐用年数 | 10年~12年 |
つや | つや消し |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | ローラー |
乾燥時間 | 工程内:2時間以上 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | 各種砂壁状/土壁調/スタッコ調/砂岩調などの既存塗膜(活膜) |
注意事項 | 水洗後や、降雨、降雪後の乾燥を十分に行ってください。乾燥が不十分な場合、密着が低下し塗膜の膨れ、剥がれなどの原因になります。
同一面で旧塗膜が膨れている箇所が多数に及ぶ場合、その面全ての旧塗膜層をケレン除去した方が良いケースがあります。 |

メーカー | 関西ペイント |
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耐用年数 | 8年~10年 |
つや | つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 水道水 |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー |
乾燥時間 | 4時間以上7日以内 |
適用下地 | 刷毛(はけ)/ローラー/パターンローラー/吹付け |
注意事項 | 旧塗膜がスタッコのような場合は、各工程の塗料を充分に塗り込んでください。
旧塗膜が弾性スタッコの場合にはふくれが発生するおそれがあるため、塗装をさけてください。 |

メーカー | エスケー化研 |
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耐用年数 | 12年~15年 |
つや | つや有り 3分つや有り |
希釈剤 | 塗料用シンナー |
塗装方法 | 吹付/ローラー/刷毛 |
乾燥時間 | 工程内:3時間以上7日以内 最終養生:24時間以上 |
適用下地 | 高意匠性デザインサイディング |
注意事項 | 光触媒の表面コーティングが塗装されているサイディング板には塗装できません。
経年劣化したサイディング板への塗装は、表面劣化部からはく離する場合があります。 |

メーカー | ロックペイント |
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耐用年数 | 8年~12年 |
つや | つや有り 7分つや有り 5分つや有り 3分つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 塗料用シンナー |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー |
乾燥時間 | 5℃:4時間以上 23℃:2時間以上 30℃:1.5時間以上 |
適用下地 | コンクリート/モルタル/鉄/亜鉛メッキ/アルミ/硬質塩ビ/FRP/木部(硬化剤使用) |
注意事項 | 2回塗りまたはタッチアップは、1回塗りの後、1週間以内に行ってください。1週間を過ぎるとシリコンの反応が進行し付着不良となるおそれがあります。また、降雨などの影響により、塗り重ね可能時間が短くなることがあります。手直しなどでやむを得ず1週間以上後に塗り重ねする場合は、表面荒らしなど必要な処置を実施してください。
夏場(気温、被塗物温度を含む)の高温下では、硬化反応が著しく速まるため、上塗りの塗り重ね間隔はあまり日数を置かず |

メーカー | アステックペイント |
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耐用年数 | 13年~16年 |
工法 | ローラー、エアレス |
単価 | 2,100円/m2 |
適用下地 | コンクリート/ALC/窯業系サイディング/金属サイディング/モルタル/波形スレート |
艶 | 艶有、3分艶 |
色 | アステック標準色68色 |

メーカー | 日本ペイント |
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耐用年数 | 12年~15年 |
工法 | はけ、エアレススプレー、ウールローラー |
単価 | 3,500円/m2~6,510円/m2 |
適用下地 | モルタル面、コンクリート面、窯業系サイディングボード、ALCパネル面 |
艶 | つや有り、7分つや有り、5分つや有り、3分つや有り、つや消し |
色 | 日本ペイント標準色46色 |
注意事項 | 蓄熱されやすい建材(軽量モルタル、ALC、窯業サイディング、発泡ウレタン使用建材など)を使用した『高断熱型外壁』で、旧塗膜が弾性シリコン、アクリルトップなどの場合、塗り替え段階で既に旧塗膜が膨れていることがあります。そのまま塗装すると膨れがさらに拡大する可能性がありますので、完全に除去してから塗装してください。また『高断熱型外壁』に塗装する場合は、蓄熱、水分、下地の状態、塗装環境など複数の条件が重なることで、建材の変形、塗膜の膨れ、はく離が生じることがあります。 |
シリコン塗料の価格相場(単価)は2,300~3,000円/㎡
※3回塗りの合計
2,300円~3,000円/㎡
外壁塗装の価格は、塗装面積×塗料単価+足場代+諸経費になります。
一般的な40坪住宅(外壁面積(㎡)160㎡)であれば、シリコン塗料の価格相場は75万円程度になります。
⇒ 相場算定ツールで自宅の相場(地域最安値)を確認するシリコン塗料の特徴

シリコン塗料はリーズナブルかつ、高いクオリティが何よりものメリットだと思います。
樹脂がウレタンになると少し耐用年数やクオリティは低下しますが、価格はそれほど変わらないので、シリコン塗料はおすすめです。
シリコン塗料のデメリットは性能に合った塗料をしっかりと当てはめれるかが重要になるので、営業担当者さんの能力に差が出てしまう事です。
シリコン塗料を選ぶ際には、経験があり、塗料を熟知している担当者さんに依頼することをおすすめ致します。
シリコン塗料とは、塗料に使われている樹脂がシリコン(ケイ素Si)で構成されている塗料になります。
正確にはアクリルシリコンという名称で、アクリル樹脂にシリコン樹脂が含有されている塗料になります。
塗料の耐久性は含有されている樹脂によって決まり、シリコン塗料はおよそ10年程度の塗膜耐久性が期待できます。
日本の風土とも合っていて、『塗料選びに迷ったらシリコン』と言われるほど人気でシェアは日本トップになります。
そんなシリコン塗料の主な特徴としては以下の4点が挙げられます。
- 実績が豊富
- 塗料の種類が多い
- 付帯部分、屋根もシリコン塗料で統一できる
- 扱っている業者が多い
実績が豊富
シリコン塗料の歴史は古くて、昭和15年(1940年)に東京芝浦電気(東芝)が研究をはじめ、昭和28年(1953年)に一般用として発売が開始されています。
ちなみに現在の一般住宅の7~8割がシリコン塗料で塗装されたとも言われています。
最近は高品質な機能性塗料(防カビ、防藻、遮熱、断熱、防火などが期待できる塗料)というのも出てきていますが、間違いない塗料を選びたいという人にはシリコン塗料がおすすめですね。
塗料の種類が多い
長い間研究開発されてきたシリコン塗料なので、種類も各メーカーから様々で発売されています。
シリコン塗料でも塗料によって選べる色や水性塗料なのか油性塗料なのか、などの選択肢が多いので、現在の建物の状況や近隣との関係性などからも最適な塗料を選ぶことができます。
外壁塗装で大切なことは、グレードの優れた塗料を選ぶことではなく現在の建物に最適な塗料を選ぶことですので、そうゆう意味ではシリコン塗料の選べる種類が多いのは嬉しいですね。
ただ、反対にシリコン塗料とは言っても性能はピンキリで特に耐久性に関してはかなり違いがでてきています。
ここらへんも、現在の建物環境と相談してとにかく安くすることを優先するのか、耐久性の高い塗料を選んで建物のトータルコストで判断するのか利用者によるところです。
付帯部分、屋根もシリコン塗料で統一できる
シリコン塗料は外壁だけでなく、付帯部分(ベランダ、雨樋・破風・雨戸など)や屋根用の塗料もありますので、建物全体をシリコン塗料で統一できます。
同じ塗料で統一することで、劣化具合が同じになるので次回のメンテナンスを一緒に行えるという特徴があります。
ちなみに、見積もり費用を安くしようと付帯部分はグレードの低い耐久性の劣るウレタン塗料などで提案してくる業者もいますが、外壁と違う塗料を選んでしまうと劣化具合が変わるため、メンテンス時期が変わってきたりして私はあまりおすすめはしません。
シリコン塗料は特に外気に触れた環境で耐候性の高さが発揮できる塗料で費用対効果も高いので、外壁と共に付帯部分、屋根部分もシリコン塗料で統一するとよいでしょう。
扱っている業者が多い
シリコン塗料は昔からある塗料なので、扱っている業者が多いのも特徴です。
おそらくほとんどの業者でシリコン塗料を扱っているはずです。
これはシリコン塗料が人気だというのもありますが、一番は業者が自信を持っておすすめできる塗料だということが一番の理由になります。
業者も塗装後のトラブルが怖いので、まだ実績の少ない塗料は扱いたがらない傾向にあります。
同じグレードの塗料で業者の比較ができるのは、シリコン塗料の最大のメリットと言ってもよいでしょう。
シリコン含有量は多ければ多いほど高品質
シリコン樹脂が含まれている塗料をシリコン塗料と呼びますが、一口にシリコン塗料と言ってもピンキリです。
シリコン塗料の性能を計るうえでの指標となるのが、シリコン含有量です。
シリコン含有量が高いシリコン塗料ほど、高耐久・低汚染・防かび・防藻・透湿・微弾性などの性能に優れています。
シリコン含有量が低いシリコン塗料だと20%前後の塗料もあります。
厄介なのはシリコン含有量はカタログには記載されていないことで、正確な数値は業者の営業マンも把握していないことも多いです。
シリコン含有量が気になるのであれば、塗料メーカーに確認するようにしましょう。
このように塗料ついては不透明なことも多いので業者がオリジナルで販売している塗料などは信頼性の観点からおすすめはしません。
塗料は大手メーカーと言われる『日本ペイント』『エスケー化研』『関西ペイント』『水谷ペイント』『大日本塗料』『アステックペイント』『ロックペイント』から選ぶようにしましょう。
最近はラジカル制御型塗料に押され気味
現在日本でのシェアNO.1のシリコン塗料ではありますが、ここ最近だけのデータで言えばラジカル制御型塗料に押され気味な傾向にあります。
ラジカル制御型塗料とは、塗膜の劣化原因であるラジカルの発生を抑制する酸化チタンと光安定剤(HALS)が含まれている塗料のことを言います。
まだ実績の少ない塗料で、住宅用として一番実績のある塗料でもパーフェクトトップ(日本ペイントが製造)が販売されていますが2012年からになります。
耐候性にとても優れた塗料で、コストパフォーマンスも良いということで近年とても人気の塗料です。
ただ、まだまだ種類が少ないというのがデメリットになります。
コストパフォーマンスの観点から言えばラジカル制御型塗料に分があると思いますが、いかんせん種類が少ないのがデメリットになります。
なお、ラジカル制御型塗料に関しては別ページで詳しくまとめましたので、そちらのページをご覧ください。
外壁塗装はシリコン塗料がおすすめ
40坪住宅であれば、シリコン塗料の価格相場は75万円程度になります。
日本での実績も多く、信頼性も高いです。
- 外壁塗装におけるシェアNO.1
- コストパフォーマンスに優れている
- 扱っている業者が多いので比較しやすい
- 付帯部分、屋根もシリコン塗料で統一できる
- 施工実績が豊富にある
最近は機能の優れた塗料がいくつも登場してきていますが、外壁塗装に関して言えば依然としてシリコン塗料は人気です。
塗料の種類はいくつもあるので迷ってしまうかと思いますが、シリコン塗料であれば扱っている業者も多いですし、シリコン塗料で見積もりやサービスを比較するのもよいでしょう。
シリコン塗料は実績があるので安心しておすすめできる塗料です。

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