外壁塗装で昔から一般住宅に利用されてきたのはシリコン塗料です。
シリコン塗料は価格に対する耐用年数が高く、非常にコストパフォーマンスの良い塗料なのが人気の秘訣です。
ただ、現在ではシリコン塗料以外にもさまざまな機能性塗料が各メーカーから発売されていて、どの塗料を選んだら良いかと迷ってしまうことだと思います。
このページでは、シリコン塗料の価格や特徴、シリコン塗料を使った人の声などをまとめました。
おすすめのシリコン塗料も掲載していますので、塗料選びの参考にしていただければと思います。
株式会社福岡ペイント店長。外壁劣化診断士4年目。監修者として外壁塗装の見積もりに関してこのページを編集・監督しました。要所要所で私の言葉で注意点やポイントを説明しています。
記事サマリー
外壁塗装はシリコン塗料が一番人気
シリコン塗料とは、シリコン合成樹脂が主成分として作られた塗料となっております。
シリコン塗料は耐久性、低汚染性などが含まれており、弊社でも今、最も主流の塗料となっております。
価格もリーズナブルでクオリティの高い商品が多いのが特徴です。
リフォーム工務店の比較・検討サービス『リフォマ』が外壁塗装をした方1,000人を対象にしたアンケート結果によると、シリコン塗料で外壁塗装をした方が全体の37%で圧倒的に多かったという結果になりました。
シリコン塗料を選んだ方の理由として一番多かったのは『コストパフォーマンスの良さ』でした。
外壁塗装をする際の塗料を選ぶ基準としては『コストパフォーマンス』で選ぶか『建物トータルコスト』で選ぶかの2つに分類されます。
建物トータルコストとは、建物の通算費用のことで、塗料ではフッ素塗料や光触媒などの塗料が耐用年数が長くトータルコスト的に見たら魅力があると言えます。
シリコン塗料は、耐用年数は10年程度ではありますが、その分価格が安い傾向にあります。
比較的新しい建物であればトータルコストで見てグレードの高い無機塗料、光触媒もおすすめではありますが、築年数が20年以上経過している建物であればシリコン塗料がおすすめです。
また最近ではラジカル制御型という、新しい種類の塗料も登場し、市場でのシェアを伸ばしてきています。
耐用年数的にはシリコン系とフッ素塗料の間ではありますが、高性能な塗料なので最近は人気がありますね。
現在の建物状況を加味して、塗料を選ぶとよいでしょう。
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おすすめシリコン塗料はファインシリコンフレッシュ
シリコンだからといって、同等商品とは限りません。
性能はそれぞれで、遮熱塗料、高耐久塗料、低汚染性など、シリコン塗料ではあるものの、性能が全く違う商品が存在します。
そこで大事な指数は、jis規格塗料で比較する事が簡単かつ、根拠があります。(jis規格とは国家規定の試験方法です。)
計測方法は簡単です。
①jis規格で何時間待ったのか(パンフレットに記載されてあります。)
②算出された時間が長ければ長い=耐用年数がある
ということです。
メーカー | 日本ペイント |
---|---|
耐用年数 | 10年~12年 |
つや | つや有り 7分つや有り 5分つや有り 3分つや有り |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
希釈剤 | 塗料用シンナー |
塗装方法 | 刷毛(はけ)/ローラー/吹付け |
乾燥時間 | 3時間以上 ※夏場(高温下)では、硬化反応が著しく早まるため、上塗りを3日以内に塗り重ねてください。 |
適用下地 | セメント素地(コンクリート・モルタル)/金属(鉄面・亜鉛めっき面・ステンレス・アルミ) |
注意事項 | 蓄熱されやすい建材(軽量モルタル・ALC・窯業サイディング・発泡ウレタン使用建材など)を使用した『高断熱型外壁』で、旧塗膜が弾性リシン、弾性スタッコ、アクリルトップなどの場合、塗り替え段階で既に旧塗膜が膨れている事があります。
そのまま塗装すると膨れがさらに拡大する可能性がありますので、完全に除去してください。 また『高断熱型外壁』に塗装する場合、蓄熱、水分、下地の状態、塗装環境など複数の条件が重なることで、建材の変形、塗膜の膨れ、はく離が生じることがあります。 |
ファインシリコンフレッシュは日本ペイントが製造・販売している低汚染形ターペン可溶2液形アクリルシリコン樹脂塗料です。
シリコン塗料の中では人気NO.1と言ってもいいほど外壁塗装で使われている塗料です。
人気の理由はコストパフォーマンスの良さにあります。
価格に対して耐久性の高い塗料であることが施主に人気の理由となっています。
ファインシリコンフレッシュ塗料を使った方の評判・価格内訳・特徴などさらに詳しい内容は下記ページにまとめましたのでご覧ください。
シリコン塗料の価格相場(単価)は2,300~3,000円/平米
※3回塗りの合計
2,300円~3,000円/平米
外壁塗装の価格は、塗装面積×塗料単価+足場代+諸経費です。
一般的な40坪住宅(外壁面積(平米)160平米)であれば、シリコン塗料の価格相場は75万円程度です。
⇒ 相場算定ツールで自宅の相場(地域最安値)を確認するシリコン塗料の特徴
シリコン塗料はリーズナブルかつ、高いクオリティが何よりものメリットだと思います。
樹脂がウレタンになると少し耐用年数やクオリティは低下しますが、価格はそれほど変わらないので、シリコン塗料はおすすめです。
シリコン塗料のデメリットは性能に合った塗料をしっかりと当てはめれるかが重要になるので、営業担当者さんの能力に差が出てしまう事です。
シリコン塗料を選ぶ際には、経験があり、塗料を熟知している担当者さんに依頼することをおすすめ致します。
シリコン塗料とは、塗料に使われている樹脂がシリコン(ケイ素Si)で構成されている塗料になります。
正確にはアクリルシリコンという名称で、アクリル樹脂にシリコン樹脂が含有されている塗料です。
塗料の耐久性は含有されている樹脂によって決まり、シリコン塗料はおよそ10年程度の塗膜耐久性が期待できます。
日本の風土とも合っていて、『塗料選びに迷ったらシリコン』と言われるほど人気でシェアは日本トップです。
そんなシリコン塗料の主な特徴としては以下の4点が挙げられます。
- 実績が豊富
- 塗料の種類が多い
- 付帯部分、屋根もシリコン塗料で統一できる
- 扱っている業者が多い
実績が豊富
シリコン塗料の歴史は古くて、昭和15年(1940年)に東京芝浦電気(東芝)が研究をはじめ、昭和28年(1953年)に一般用として発売が開始されています。
ちなみに現在の一般住宅の7~8割がシリコン塗料で塗装されたとも言われています。
最近は高品質な機能性塗料(防カビ、防藻、遮熱、断熱、防火などが期待できる塗料)というのも出てきていますが、間違いない塗料を選びたいという人にはシリコン塗料がおすすめですね。
塗料の種類が多い
長い間研究開発されてきたシリコン塗料なので、種類も各メーカーからさまざまで発売されています。
シリコン塗料でも塗料によって選べる色や水性塗料なのか油性塗料なのか、などの選択肢が多いので、現在の建物の状況や近隣との関係性などからも最適な塗料を選ぶことができます。
外壁塗装で大切なことは、グレードの優れた塗料を選ぶことではなく現在の建物に最適な塗料を選ぶことですので、そうゆう意味ではシリコン塗料の選べる種類が多いのは嬉しいですね。
ただ、反対にシリコン塗料とは言っても性能はピンキリで特に耐久性に関してはかなり違いがでてきています。
ここらへんも、現在の建物環境と相談してとにかく安くすることを優先するのか、耐久性の高い塗料を選んで建物のトータルコストで判断するのか利用者によるところです。
付帯部分、屋根もシリコン塗料で統一できる
シリコン塗料は外壁だけでなく、付帯部分(ベランダ、雨樋・破風・雨戸など)や屋根用の塗料もありますので、建物全体をシリコン塗料で統一できます。
同じ塗料で統一することで、劣化具合が同じになるので次回のメンテナンスを一緒に行えるという特徴があります。
ちなみに、見積もり費用を安くしようと付帯部分はグレードの低い耐久性の劣るウレタン塗料などで提案してくる業者もいますが、外壁と違う塗料を選んでしまうと劣化具合が変わるため、メンテンス時期が変わってきたりして私はあまりおすすめはしません。
シリコン塗料は特に外気に触れた環境で耐候性の高さが発揮できる塗料で費用対効果も高いので、外壁と共に付帯部分、屋根部分もシリコン塗料で統一するとよいでしょう。
扱っている業者が多い
シリコン塗料は昔からある塗料なので、扱っている業者が多いのも特徴です。
おそらくほとんどの業者でシリコン塗料を扱っているはずです。
これはシリコン塗料が人気だというのもありますが、一番は業者が自信を持っておすすめできる塗料だということが一番の理由です。
業者も塗装後のトラブルが怖いので、まだ実績の少ない塗料は扱いたがらない傾向にあります。
同じグレードの塗料で業者の比較ができるのは、シリコン塗料の最大のメリットと言ってもよいでしょう。
シリコン含有量は多ければ多いほど高品質
シリコン樹脂が含まれている塗料をシリコン塗料と呼びますが、一口にシリコン塗料と言ってもピンキリです。
シリコン塗料の性能を計るうえでの指標となるのが、シリコン含有量です。
シリコン含有量が高いシリコン塗料ほど、高耐久・低汚染・防かび・防藻・透湿・微弾性などの性能に優れています。
シリコン含有量が低いシリコン塗料だと20%前後の塗料もあります。
厄介なのはシリコン含有量はカタログには記載されていないことで、正確な数値は業者の営業マンも把握していないことも多いです。
シリコン含有量が気になるのであれば、塗料メーカーに確認するようにしましょう。
このように塗料ついては不透明なことも多いので業者がオリジナルで販売している塗料などは信頼性の観点からおすすめはしません。
塗料は大手メーカーと言われる『日本ペイント』『エスケー化研』『関西ペイント』『水谷ペイント』『大日本塗料』『アステックペイント』『ロックペイント』から選ぶようにしましょう。
最近はラジカル制御型塗料に押され気味
現在日本でのシェアNO.1のシリコン塗料ではありますが、ここ最近だけのデータで言えばラジカル制御型塗料に押され気味な傾向にあります。
ラジカル制御型塗料とは、塗膜の劣化原因であるラジカルの発生を抑制する酸化チタンと光安定剤(HALS)が含まれている塗料のことを言います。
まだ実績の少ない塗料で、住宅用として一番実績のある塗料でもパーフェクトトップ(日本ペイントが製造)が販売されていますが2012年からです。
耐候性にとても優れた塗料で、コストパフォーマンスも良いということで近年とても人気の塗料です。
ただ、まだまだ種類が少ないというのがデメリットです。
コストパフォーマンスの観点から言えばラジカル制御型塗料に分があると思いますが、いかんせん種類が少ないのがデメリットです。
なお、ラジカル制御型塗料に関しては別ページで詳しくまとめましたので、そちらのページをご覧ください。
外壁塗装はシリコン塗料がおすすめ
40坪住宅であれば、シリコン塗料の価格相場は75万円程度です。
日本での実績も多く、信頼性も高いです。
- 外壁塗装におけるシェアNO.1
- コストパフォーマンスに優れている
- 扱っている業者が多いので比較しやすい
- 付帯部分、屋根もシリコン塗料で統一できる
- 施工実績が豊富にある
最近は機能の優れた塗料がいくつも登場してきていますが、外壁塗装に関して言えば依然としてシリコン塗料は人気です。
塗料の種類はいくつもあるので迷ってしまうかと思いますが、シリコン塗料であれば扱っている業者も多いですし、シリコン塗料で見積もりやサービスを比較するのもよいでしょう。
シリコン塗料は実績があるので安心しておすすめできる塗料です。
#外壁塗装 #シリコン塗料