外壁塗装を冬(12月~3月)に行う際の3つの注意点

外壁塗装にとって冬(12月~3月)はかなり条件の厳しい季節になります。

条件が厳しいとは、塗膜性能を保った塗装に関する施工面、日照時間が短い為の作業時間確保の面、低温による職人の仕事面からになります。

その為、外壁塗装の業界では冬場は閑散期とされています。

ただ、塗装自体が行えないわけではなくそれらの3つの側面をしっかりと確保しながら作業することで冬場でもしっかりとした塗装は可能です。

ということで、冬場に塗装を行う上での注意点をご紹介します。

冬場に外壁塗装する際の注意点

無理な工期を組まない

外壁塗装のスケジュール
冬場は日照時間が短いので、どうしても一日の作業量は少なくなり他の季節と比べて工期が2~3日長くなります。
(一般的な外壁塗装ではおよそ10日~14日程度かかります。)

施主からしたら外壁塗装は早く終わらせてほしいと思うものですが、無理な工期で塗装を行えば十分な塗膜の乾燥が行えずに早期の塗膜剥がれにも繋がってしまいます。

外壁塗装の流れを初めから説明すると以下の順で9工程になります。

  1. 足場・飛散防止ネットの設置
  2. サッシ、エアコンの室外機、設備等の養生
  3. 外壁の高圧洗浄
  4. 素地調整
  5. 下塗り
  6. 中塗り
  7. 上塗り
  8. 確認・検品
  9. 足場解体・清掃

それぞれの工程で1日というのが基本的な考え方ですが、高圧洗浄後の乾燥、下塗り・中塗りの乾燥については塗膜の劣化(気泡・剥がれ・膨れ)にも繋がる大切な工程になりますので、特に冬場は余裕を持った工期設定が必要になります。

天気・気温に注意する

冬場の塗装では天気や気温にも注意が必要です。

雨の日には塗膜の密着を水分が妨害してしまう可能性があるので作業できませんが、同じ理由で雪の日にも作業はできません。

雨や雪が降ってきたら作業は中断されますし、雪に関しては次の日にも残ることがありますから、雪下ろしのみという日もあります。

また日本建築学会の資料でも塗料の硬化には気温5℃以上、湿度85%未満という定めがあります。

塗装場所の気温が5℃未満、相対湿度が85%以上もしくは換気が適切でなく結露する等によって塗料の乾燥に不適切な場合は、原則として塗装作業に着手しない。

やむをえず塗装をする場合には、採暖や換気等の養生を行う。
引用:建築工事標準仕様書・同解説 JASS18 塗装工事

気温が低いと結露が発生しやすくなりますので、塗膜の早期剥がれに繋がります。

結露とは、空気中の水蒸気が冷やされることで空気中に含み切れなくなり、飽和した分が水として表れる現象です。

結露には『表面結露(室内の内装表面で起きる結露)』と『内部結露(壁の内部で起きる結露)』の2つがあり、外壁塗装で懸念されるのは内部結露になります。

外壁では9.6℃以下の場所で結露が発生すると言われています。

ちなみに、総務省統計局の【統計でみる都道府県のすがた2018】によると、2016年の月の最低気温がマイナスの都道府県は以下になり、冬場の塗装では特に注意が必要な地域になります。

  1. 北海道(-5.9℃)
  2. 青森県(-3.0℃)
  3. 岩手県(-3.6℃)
  4. 宮城県(-0.8℃)
  5. 秋田県(-1.7℃)
  6. 山形県(-2.1℃)
  7. 福島県(-0.6℃)
  8. 茨城県(-1.0℃)
  9. 栃木県(-1.6℃)
  10. 群馬県(-0.2℃)
  11. 埼玉県(-0.5℃)
  12. 山梨県(-2.3℃)
  13. 長野県(-3.8℃)

塗装開始時間は夜露に注意する

外壁塗装は基本的に朝8時くらいから17時くらいで行われます。

朝早すぎても、遅すぎても近隣の方に迷惑回避の為と職人さんの残業時間削減の為の2点の観点から作業の時間は決められています。

ただ、冬場は夜露(よつゆ)の影響もあり、午前中に作業ができないこともあります。

夜露とは、夜の間におりる露のことで、冬場は夕方から気温が急激に下がるので夜露が発生しやすい時期になります。

夜露が発生すれば外壁に水滴が付着している状態になりますから、十分な乾燥が必要になるわけです。

冬場の塗装開始時間は、夜露の状態を見て決める必要があります。

冬場に塗装を行うメリット

ここまで冬場における塗装の注意点をご紹介してきましたが、冬場に塗装を行うメリットも存在します。

冬場に塗装を行うメリットは大きく3点あります。

  • 業者によってはキャンペーン価格で行ってくれる
  • 優良業者のスケージュールを抑えやすい
  • 晴れの日が多いので工期通りに進みやすい

冒頭でもご説明したように冬場は塗装業者にとって閑散期となりますので、集客の為にキャンペーンを行っている所もあり、お得に塗装が行える可能性があります。

他の季節に比べて冬場の工期は少し長くなりますが、お得に外壁塗装が行えるのであれば検討の余地ありですよね。

また、人気の業者も冬場の仕事量は減っていますので、こちらの希望通りに塗装を行ってくれるのもメリットになります。

外壁塗装では約2週間ほどの時間がかかるわけですから人気の業者になれば数ヵ月先までスケジュールがいっぱいという事もあります。

そして、冬は西高東低の気圧配置の為に太平洋側では晴天が多く最初に設定したスケジュール通りに施工が進むことが多いです。

以上が冬場に塗装を行うメリットですが、施主からしたら冬場は決して悪い季節でもないという事が言えます。

冬場の塗装は特に業者の善し悪しが分かれる

冬場は塗装業者にとって厳しい季節のため、業者の善し悪しがはっきりと分かれます。

冬場は工期が長くなり価格は変わらない(もしくは安い)ので業者からしたら、デメリットになるわけです。

そのため、手抜き工事でしっかりと夜露の乾燥を行わなかったり、冬場も他の季節同様に作業をしてしまったりして工期の短縮を行ったりします。

冬場は注意することが多い季節だからこそ業者の質が問われる季節になります。

冬場の塗装では特に地元で実績のある優良業者へ相談することをおすすめします。

冬場の塗装は特に業者選定が大切

冬場の塗装で注意すること
  • 無理な工期を組まない
  • 天気・気温に注意する
  • 夜露に注意する

確かに厳しい季節ではありますが、注意点をしっかりと守ってくれる業者であれば問題なく塗装を行ってもらえます。

そればかりか他の季節よりもお得に塗装してもらえるかもしれませんので、業者の選定には十分に注意して冬場の塗装も検討してみるとよいでしょう。

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