遮熱塗料とは

遮熱塗料(しゃねつとりょう)とは、壁や屋根に塗ることで太陽熱や外気の熱を反射させ建物内への熱の浸透率を下げる効果がある塗料です。

特に熱伝導率の高い金属製の屋根(ガルバリウム鋼板、トタン)には効果が高く、工場や倉庫などでよく使われています。

太陽光は、『紫外線』『可視光線』『赤外線』に分類されますが、熱を与えるのは赤外線になります。

遮熱塗料は、この赤外線を反射して壁や屋根への吸収率が下げてくれるわけです。

屋根や外壁以外でも、最近はヒートアイランド現象の対策として道路の塗装などにも遮熱塗料が大活躍しています。

では、瓦屋根やセメント系の屋根が多い一般住宅では遮熱塗料がどの程度の効果があるのか、実際の使用者の口コミと一緒にそのメカニズム、主な遮熱塗料をご紹介します。

 外壁塗装で使われる塗料をジャンル別に全24種類をランキング形式でまとめました。

頑張ってまとめましたので、よかったら一読ください。

遮熱塗料使用者の口コミ

遮熱塗料のメカニズム

遮熱塗料のメカニズム図
遮熱塗料は、熱の原因の一つである太陽光の赤外線を反射させることで、屋根や外壁の温度上昇を抑制する働きがありますが、そのメカニズムについてご紹介します。

赤外線を反射させる働きがあるのは、遮熱塗料に含まれている顔料や樹脂に日射反射率の高い原料を使用しているためです。

遮熱塗料に含まれている代表的な原料に中空セラミックバルーンがあります。

中空セラミックバルーンは、球体のプリズム効果により高い日射反射率が期待できる原料ですが、一つ一つの粒子の中は空洞になっているため赤外線が吸収されても、さらに空洞内で反射の効果が期待できる二重カバーになっています。

また、物質は熱エネルギーを受けたら高い熱エネルギーから低い熱エネルギーへ電磁波の形で熱が伝わる性質があります。

この熱が伝わる性質の事を放射熱伝達といいますが、放射熱の度合いは物体の放射率によって変わり、放射率が高い物体ほど赤外線を反射することができるので、温度を下げることができます。

中空セラミックバルーンには、放射率も高い物質なので効率的に赤外線による熱エネルギーをシャットアウトすることができるというわけです。

遮熱と断熱の違い

遮熱塗料とよく混同されてしまう塗料に断熱塗料(だんねつとりょう)があります。

遮熱と断熱の違いを分かりやすく言えば、遮熱とは外気の熱を建物内部へ浸透させることを抑制させることで、断熱とは建物内部の熱を外に逃がさないことを意味します

なので主に、遮熱は夏場に活躍し、断熱は冬場に活躍する機能になります。

断熱塗料の他には、『断熱材』や『断熱工法』などがあり、建物には様々な断熱の工夫がされています。

ただ、断熱塗料の中には遮熱効果が期待できるものもあるので、遮熱と断熱がごっちゃになりがちです。

主な遮熱塗料比較表

メーカー 日射反射率(白) 価格(1㎡) 耐用年数 適用素材
サーモアイ4F 日本ペイント 91% 3,700円〜4,000円 12~15年
  • スレート
  • 金属屋根
  • トタン
  • 化粧スレート屋根
シャネツロック ロックペイント 50%以上 2,200円~2,500円 10年
  • カラーベスト
  • コロニアル
  • モニエル
  • セメント瓦
  • トタン屋根
クールタイトSi エスケー化研 80%以上 2,400円~2,800円 6年~8年
  • 薄型塗装瓦
  • トタン屋根
  • スレート屋根
アレスクール1液F 関西ペイント 80%以上 4,000円~4,500円 15年~20年
  • スレート
  • 新生瓦
アドグリーンコート®GL 日本中央研究所 86.8% 3,500円~3,800円 8年~12年 下地材として専用プライマーを使えばほぼ全ての屋根材に適応可能
おすすめ
ガイナ
日進産業 90% 3,800円~4,200円 15年~20年
  • コンクリート
  • モルタル
  • 非鉄金属

遮熱塗料の効果


遮熱塗料を使う事で得られる効果としては以下の3点があります。

  • 高い遮熱効果による室内の暑さ対策効果
  • エアコンの稼働を抑えることができる省エネ効果
  • 屋根が高温化しないので屋根材の耐久性向上効果

遮熱塗料は一般的な塗料と比較して価格は2~3割高いですが、そのぶん上記3点の効果が期待できるので結果的にはコストパフォーマンスにも優れています。

ただ、遮熱塗料によって夏場でも部屋が涼しいなどではなく、体感温度としては2~3℃下がったと感じる方が多いようです。

業者によっては遮熱塗料の効果を誇大広告的な表現ですすめてくるところもありますが、あくまでも遮熱塗料は外気の熱の侵入を抑制させるもので、完全にシャットアウトさせることはできませんので、遮熱塗料に過度な期待を持つのはやめましょう。

それでも、例えばエアコンの温度を1度下げるのは消費電力的には10%上昇すると言われていることからも、体感温度で2~3℃下がったと感じることで実質消費電力を30%削減しているとも捉えることができるわけです。

またエアコンの稼働率を下げることで二酸化炭素の排出量を減らすなどの環境面でもプラスの効果があります。

遮熱塗料を使う事で、室内温度上昇させる効果がありますが、それに付帯して経済的にも環境的にも効果があるということですね。

冬場の遮熱塗料の建物環境対策

夏と冬の太陽の入射角の違いイメージ図
夏場における遮熱塗料の効果は室内温度が抑制できるのでとてもありがたいですが、では寒い冬場はどうなのかと言いますと、もちろん冬場も遮熱の効果があるので、温度の上昇を抑制してしまいます。

ただ、夏場と冬場では太陽が建物に当たる入射角が変わります。

夏場は、太陽の南中高度が高いので日差しは真上から当たることになります。

冬場は、南中高度が低いので斜めから日差しが当たることになります。

この太陽の入射角の違いが何を意味するかと言えば、建物の温度上昇箇所が変わるということです。

夏場は主に屋根から、冬場は主に外壁が主な温度上昇箇所になります。

その為、冬場の室内温度が気になる方は外壁には遮熱塗料を使わず屋根のみに使用することで快適に過ごすことができます。

建物の断熱性が高いのであれば外壁にも遮熱塗料を施して中の温度を保つのもアリですが、断熱性の低い建物の際には外壁への遮熱塗料の使用には注意が必要です。

遮熱塗料は一般住宅にもおすすめ

遮熱塗料は、顔料や樹脂の働きによって太陽光の赤外線を反射させることで建物の温度上昇を抑制させることができる塗料です。

その効果も快適に過ごせるだけでなく、経済面でも環境面でも効果があります。

最近は一般家庭でも遮熱塗料を採用する家庭が増えてきましたね。

ただ、使い方を間違えると冬には建物内が寒いという状況をも作ってしまうことになりますので、現在の建物の構造をよく理解して遮熱塗料を使うようにしましょう。

おすすめ外壁塗装一括紹介サービス
当サイトでは、外壁塗装業者のインターネット紹介サービス『ヌリカエ』(登録業者800社以上)をおすすめしています。

ヌリカエを使うことで、わずか45秒で自宅から近い実績のある業者をピックアップして紹介してくれます。

あくまでも見積りサービスとなっていますので、価格相場やサービスの比較として使ってみるとよいでしょう。

利用は無料(土日祝も対応してくれます)なので興味のある方は下記公式サイトから、自宅から近い業者を見てみてください。

⇒ ヌリカエ公式ホームページ
ヌリカエ