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優良な外壁塗装業者の選び方
外壁塗装業者で騙されない為には、何か一つの条件だけで決めずにこれからご紹介する14の選び方のコツを照らし合わせてできるだけ該当する業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装業者選びのポイントは『価格だけ』や『担当者の印象がよかった』などと言った、少ない判断材料の中で業者を決めない事です。
以下に紹介するコツ全てを満たす業者が理想的ですが、少なくても8つ以上を満たした業者で比較検討するのが理想です。
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自宅から車で30分圏内の業者で探す
自宅から車で30分圏内にある業者が理想です。
最低でも1時間程度で来られる業者が目安になります。
見積もりや打ち合わせ、実際の工事、アフターケアにも、素早くこまめな対応をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
この時に注意したいのが実際の距離ではなく移動時間で検討することです。
同じ市区町村内の業者よりも隣の市区町村にある業者のほうが自宅まで早いのであればそちらを優先して検討するようにしましょう。
住所のはっきりしない業者は論外です。
実際に業者の仕事ぶりを見に行く
外壁塗装を近所で行っていたら、その現場を見るのもとても大切です。
職人がくわえタバコで作業していたり現場がゴミで散乱している、飛散防止ネットが汚いなどで塗装にあたっているならその業者は論外です。
業者の車が施工中の建物の近くに止まっているはずなので車に書かれている業者名をチェックしておきましょう。
声をかけあってチームワークよく、仕事にあたっているといいですね。
相見積もりを取る
業者の比較において相見積もりは必ず行ってください。
相見積もりでは価格も大切ですが、業者の特徴を比較することができます。
- 価格
- 自社施工か下請け施工か
- 塗装のアフターケアは万全か
- 会社の実績
下請けを使う業者はどうしても中間マージンが発生することになりますので、自社施工の業者と比較すると価格は高くなりがちです。
一社だけでは中々判断しずらいのでできれば、5~6社で比較したいところです。
ちなみに業者決定までの期間はおおよそ1~3ヶ月を見ておきましょう。
おすすめはインターネットを使った一括見積もりサービスになります。
一括見積もりサービスでは、自宅から近い実績のある業者を数社ピックアップして紹介してくれます。
利用は無料なので、できるだけ安く外壁塗装をしたい方におすすめです。
見積書が詳細に明記されている
見積書が明確に記載されているかどうかも大切なチェック項目です。
- 塗料の名前
- 塗装回数
- 足場代
- 付帯工事の有無
など、できるだけ見積金額を詳細に明記してある業者を選ぶようにしましょう。
『外壁塗装一式』で○○○円などと言った見積書を提案してくる業者は論外です。
また、悪徳業者のよくある手口として3階建て住宅だからという理由で法外な価格が請求されることがあります。
3階建て住宅では、足場の価格が㎡当たり200円追加される業者はありますが、例えば点検や見積もりでも料金が発生しますなどと言われることがありますので注意が必要です。
2年以上地域での実績がある業者を選ぶ
地元での実績もとても大きな判断材料となります。
最低でも2年以上、できれば5年以上地元で営業していると安心です。
ただ、設立1年目でも経験豊富なベテラン職人たちが新しくスタートした会社であったりもしますので、地元での実績は一つの目安としましょう。
ちなみに地域に根付いているからと言ってホームセンターでの外壁塗装はおすすめしていません。
ホームセンターの外壁塗装は安い価格で下請けに仕事を振るスタイルをとっている所が多く、業者のスキルも千差万別で当たり外れが大きいという非常にリスキーになるからです。
なお、業者の情報は、民間調査機関のデータベースで簡単に調べることができますので、業者選定の前に確認しておくとよいでしょう。
電話による相談にも対応してくれます。
《リフォネット相談センター》
電話:03-3556-5144
受付時間:平日(土曜日除く)午前9時30分から午後5時まで
https://www.refonet.jp/
資格や認可の確認
外壁塗装は資格がなくても行えてしまいますが、資格や認可のある業者は勉強熱心だと捉えることにもなりますし、身元も分かるので安心です。
資格取得に積極的な業者は、新しい技術の習得や情報収集に熱心な業者だと考えられます。
外壁塗装に関しては以下の資格・許可があると安心です。
- 建設業業許可
- 塗装技能士
- 足場の組立て等作業主任者
中でも、塗装技能士の資格は国家資格でもありますので取得している業者は信頼できる可能性が高いです。
また、外壁塗装では色選びで失敗する人が多くいますので、カラーコーディネーターの資格を持っている業者も心強いですね。
所属団体を確認する
外壁塗装はリフォーム業になりますので、リフォーム業に携わる業者を対象とした団体に加盟しているというのもポイントになります。
公的なものからNPOまでその種類は様々ありますが、加盟していれば団体が定めている一定水準を満たしている業者ということになります。
注意が必要なのは、加盟業者が少ないもの、中には一業者が主催しているだけの団体であったり、トラブルやクレームの多い業者が加盟している団体ということもあります。
また、『協会』や『組合』『NPO法人』などと名乗る業者も増えています。
名前から、公的な、あるいは中立的な組織のように思いこませるのが狙いです。
名前だけでなく、どんな団体であるか調べるようにしましょう。
《塗装に関わる主な団体》
- 一般社団法人日本屋根診断士協会(http://e-yaneshindan.com/)
- 一般社団法人日本塗装工業会(http://www.nittoso.or.jp/)
- 日本外壁塗装マイスターズ(http://www.paint-meisters.com/)
- JDSA日本訪問販売協会(http://jdsa.or.jp/)
近所に古くからある自営業者に相談する
地元で古くから営んでいる酒屋さん、ガソリンスタンド、不動産業者などに、さりげなく塗装業者の情報を聞くというのも一つの手です。
仕事柄、街のことに詳しく、人に案内することに慣れており、小さな買い物や、ガソリンを入れるついでに、話題をふってみると、評判を聞くことができるかもしれません。
人の噂は、いつも正しく伝わるわけではありませんが、知人や近くの商店の人たちがはっきりと悪い話しをするところは、それだけ火種があるのだと用心するに越したことはありません。
また、地域での実績とあわせて確認が必要なのが口コミや評価になります。
電話対応
優良業者の特徴として『迅速な対応』が挙げられます。
それを測る一つの指標として、検討している業者に電話をかけてみて対応を確認してみるとよいでしょう。
電話の呼び出し音が鳴るばかりで中々対応してくれなかったり、電話に出ても社名を名乗らずぶっきらぼうな対応だったりされる業者は論外です。
呼び出し音は3回まで、万が一3回以上鳴らしても『お待たせしました』などと一言添える業者を選ぶようにしましょう。
『顧客満足』を掲げている業者であれば、社員教育にも力を注いで当たり前です。
それは一本の電話からも判断することができます。
事務所の清潔さ
契約前に一度、検討している業者の事務所に伺ってみるというのも一つの手です。
営業マンが口でうまいことを言っていても、実際の職場を見れば一目でその業者が信頼に値する業者なのか判断することができます。
- スタッフが生き生きと仕事をしているか
- 職場は整理整頓されているか(特にトイレ)
- 挨拶を元気にしてくれるか
- スタッフの服装は乱れていないか
- 表彰状などがあるか
これらのことが事務所に行った時に徹底されている業者を選ぶようにしましょう。
塗装後のフォロー体制の確認
塗装後に定期的な点検がある業者のほうが安心ですね。
外壁塗装にトラブルが多い理由の一つに、塗装直後では適切な作業が行われたかどうかが分からない点にあります。
3回塗りで効力を発揮する塗料を2回で仕上げていても、見た目的にはほとんど分かりません。
また、外壁塗装のトラブルで一番多いのは塗装後2~3年したら塗装が剥がれてくるというものです。
塗装後にも、定期的に訪問点検してくれる業者を選びましょう。
理想は、施工一年後に訪問して無料で点検してくれるなど、きちんとルール化している業者が望ましいです。
第一印象・相性
最後になりますが、営業マンの第一印象・相性も業者選びでは大切な要素です。
外壁塗装は、業者と施主が二人三脚で進めるものです。
ですから、どれほどその業者が知識や技能に優れていていも、人間的な相性が悪ければ、満足した仕上がりになるのは難しいかもしれません。
実際に外壁塗装の仕上がりイメージが違うというクレームが多いのも、業者との意思疎通が悪いことが主要な原因にあがっています。
- メモをとって話しを聞いているか
- 話しを最後まで丁寧に聞いてくれるか
- 要領を得た質問をしてきたか
- 提案内容は的を射たものだったか
上記の点を念頭に置きながら、業者を観察するようにしましょう。
個人業者か会社組織か
外壁塗装業者は大きく個人業者か会社組織をしている業者に分類することができます。
外壁塗装は決して安いサービスではありませんので信頼性確保の観点から会社組織にしている業者をおすすめしています。
個人業者の中にはアパートの一室でやりくりしている業者もあります。
ただ今は1円の資本金でも法人成りすることもできますので、資本金の確認(300万円以上が理想)、事務所の所在地の確認、従業員の確認の3点を行うようにしましょう。
また、大手だから安心というわけでもなく、しっかりと外壁塗装の販売から施工、アフターサポートまで一貫して行ってくれる業者を探すようにしてください。
保証年数と内容の確認
保証に関しては、年数が長ければ良いというわけではありません。
施工業者が『どの部分に対して、何を補償してくれるのか』などの内容を十分に確認し、理解することが大切です。
適正な塗装工事を行えば簡単には事故は起こりませんし、1年間事故が起きなければ、以上の発生する確率は低く、その後は劣化が少しずつ進んで次回の塗り替えの時期を迎えることになります。
なお、保証は塗料メーカーが発行する『メーカー保証』と施工業者が発行する『施工保証』があります。
メーカー保証は大手塗料メーカーが発行してくれるものでアステックペイントや日本ペイント、AGCコーテックなどが発行してくれます。
施工保証は業者が独自に発行するもので、塗膜の早期剥がれなどの不具合時に活かされます。
現在、施工保証を付与してくれる業者が大変になりますので、もしも施工保証がない業者は止めておく方が無難です。
また、施工保証が付いてもその業者が倒産してしまったら意味を成しませんので、業者の業績の確認は行っておきましょう。
外壁塗装は一括下請けが当たり前の世界

外壁塗装の業界は今だグレーの部分が多く、毎年多くのトラブルが起こっています。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター統計年報2022によると2021年における相談件数は35,040件で過去最高となっています。
ちなみに35,040件のうちの11,046件はリフォームによる相談になります。
そしてさらに驚くべきことにリフォームの相談の約50%が外壁と屋根の不具合によるものです。
これは、外壁塗装や屋根塗装の業界が未だに一括下請けが当たり前という世界ということに起因しています。
一括下請けとは、工事を行わない営業会社がインターネットや訪問販売などによって仕事を受注してきて、それを提携している施工会社に丸投げして利ザヤを稼ぐという仕組みです。
実績のある施工会社が担当してくれれば問題ありませんが、多くの場合利ザヤを抜かれた施工会社はカツカツの状況で材料や人件費を捻出しなければいけない状態になり、手抜き工事へと発展するわけです。
また、万が一不具合が生じても営業会社は責任を取ることはせず、施工会社へ責任をなすりつけます。
こうして俗にいう『たらい回し』という、お客様をないがしろにする対応へと繋がるわけです。
このようにトラブルが多い業界だからこそ、きちんとした業者を選ぶ必要があるわけです。
外壁塗装業者の選び方まとめ
外壁塗装業者の選び方のコツを14個ご紹介しましたが、毎年のトラブル数を考えれば業者選びには神経を使うべきです。
外壁塗装のよくあるトラブルも優良業者にお願いすることでほぼ全て回避することが可能です。
今はインターネットでの一括見積もりサイトを使えば、地元で実績ある業者を選別してくれますので、そのようなサービスを使うのは時間と手間の削減に繋がりますし、業者との間に立ってくれるので精神的にも楽です。
まだまだトラブルの多い外壁塗装の業界ですので、今回紹介した業者選び方を参考にしていただいて、納得のいく外壁塗装を行ってもらってください。
当サイトでは、外壁塗装業者のインターネット紹介サービス『ヌリカエ』(全国対応、登録業者4,000社以上)をおすすめしています。
ヌリカエは選択式の質問に答えるだけで、自宅から近い実績のある業者を手軽にピックアップして紹介してくれます。
あくまでも見積りサービスとなっていますので、価格相場やサービスの比較として使ってみるとよいでしょう。
利用は無料(土日祝も対応してくれます)なので興味のある方は下記公式サイトから、自宅から近い業者を見てみてください。
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