エマルション塗料とは?硬化の仕組みと種類を徹底解説

エマルション塗料とは?

エマルション塗料とは、油や樹脂が水中で乳化させられている塗料になります

エマルションは日本語にすると『乳化(にゅうか)』を意味しますが、乳化とは互いに混ざり合わない液体の一方を微粒子にして他方に分散させることになります。

『エマルジョン塗料』や『エマルションペイント』と言われたりもします。

あくまでも乳化して微粒子が散らばっている状態になりますので、しばらくすると完全に分離してしまうのが乳化の特徴です。

外壁塗装では、撹拌機(かくはんき)などを使って塗料をよくかき混ぜてからエマルション塗料を使っています。

エマルション塗料の硬化の仕組み

エマルション塗料には、O/W型(水の溶液の中に油性の微粒子成分が混ざっている状態)とW/O型(油性の中に水の微粒子が浮いている状態)があります。

水性塗料(O/W型)や油性塗料(W/O型)などともいったりしますが、それぞれ微粒子となっている水、または油(有機溶剤)が蒸発して塗料が硬化されることになります。

そして塗膜の強度によって融着融合による硬化と水性反応硬化に分類されます。

融着融合による硬化

融着融合による硬化イメージ図
融着融合による硬化イメージ図

融着融合による硬化は、エマルション塗料の基本とも言える硬化になります。

分散している粒子が水や油が蒸発することにより、接近し融着する硬化します。。

粒子自体が純粋に融着しているじょうたいになるので比較的塗膜は密着度は弱く、エマルション塗料の塗膜が弱いというイメージも従来の融着融合による硬化によるイメージからです。

水性反応硬化

水性反応硬化イメージ図
水性反応硬化イメージ図

水性反応硬化は、あらかじめ粒子と一緒に反応剤も混ぜ合わせているもので、水や油の蒸発に伴って反応剤が粒子同士をくっつけていく硬化になります。

反応剤のおかげで架橋反応を起こし三次元構造の強固な塗膜となるのが特徴です。

耐久性のあるエマルション塗料を希望される方は、水性反応硬化する塗料を選択するとよいでしょう。

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おすすめエマルション(水性硬化型)塗料

塗料名メーカー単価(1㎡当たり)特徴
ニッペ 水性ケンエースグロス日本ペイント1,800円~2,200円低VOC
透湿性
防藻・防かび性
水性ビルデック大日本塗料1,200円~1,500円塗湿性防かび
水性エコファインエスケー化研1,300円~1,500円隠ぺい性
低VOC
汚染除去性
防かび、防藻性
水系ファインコート菊水化学1,400円~1,800円低VOC塗料
透湿性
防かび、防藻性
水性モルコンスズカファイン1,600円~1,800円隠ぺい性
超低臭
低VOC
防かび、防藻性

水性反応硬化型エマルション塗料がおすすめ

現在、外壁塗装で使用されている塗料のほとんどがエマルション塗料になりますが、塗料の耐久性を求める方には反応剤が入った水性反応硬化型エマルション塗料がおすすめです。

最近のエマルション塗料は水性化により、VOC1%以下でホルムアルデヒド放散等級もF☆☆☆☆(フォースター)という塗料も増えてきました。

配合される合成樹脂はアクリル、アクリル・スチレン、ウレタン、フッ素、酢酸ビニルなどありますが外壁塗装で使われるのはアクリル樹脂が主になっています。

最近では、高機能なエマルション塗料も発売されてきていますので、コストパフォーマンスも見ながら塗料を選ぶことをおすすめします。

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