
外壁塗装工事におけるメリットとデメリットをそれぞれまとめました。
建物にとって外壁塗装は必須のメンテナンスになりますが、デメリットも存在します。
もちろん適切な外壁塗装を行う事はデメリット以上にメリットのほうが大きいのは間違いありません。
メリット・デメリットを理解して適切な外壁塗装を行うようにしましょう。
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ページ内目次
外壁塗装の6つのメリット
美観向上メリット
外壁塗装することで建物の美観(びかん:外見が美しい様子)が向上するメリットがあります。
塗装前には高圧洗浄によって長年こびりついたコケやカビなども洗い流してくれます。
そして、つや有りで塗装すれば新築の様にピカピカに生まれ変わります。
また、光触媒やフッ素塗料を使えばセルフクリーニング効果(人の手によらず分解され雨水などで洗い流してくれる効果)も期待できるので綺麗な外壁を保ってくれます。
イメージチェンジメリット

外壁塗装する事で美観が向上するだけでなく、色や模様をガラッと変えることができるので建物のイメージを一新することができるメリットがあります。
塗装の仕方や塗料によっては、色だけでなくツートンカラーにしてみたり高級感を演出できたり、コンクリート調に変えるなどのバリエーションも楽しむことができます。
外壁塗装は10年~15年周期に行う必要がありますが、そのようなタイミングで流行りの建物に生まれ変わらせることができます。
毎日目にする我が家のイメージが変わる事で気分も晴れやかになります。
建耐久性(寿命)向上メリット
外壁塗装には建物の耐久性を向上させるメリットもあります。
具体的には、外壁塗装することでコーキングも新しくなるので防水処理能力が増し雨漏りリスクを軽減してくれます。
外壁のクラック(ヒビ)部分には新たにコーキングを施してくれます。
定期的な外壁塗装をサボれば、外壁は劣化し雨漏りが起きてシロアリの被害や基礎の腐食のリスクが増大します。
定期的な外壁塗装によって建物の寿命が向上します。
外壁塗装のついでに建物の点検ができるメリット
外壁塗装する前に建物がどの程度劣化しているか、本当に外壁塗装が必要か職人が建物を隅々まで確認しますが、この時に同時に点検をしてくれるメリットもあります。
建物の耐久性(寿命)が向上する事にも繋がる事ですが、点検をしてくれることで現在明らかにされていなかった建物の劣化に気が付くことができます。
最近ではドローンを使える業者も増えてきたので、より簡単に点検してくれるようになりました。
ちなみに外壁塗装前の点検はほとんどの業者で無料で行ってくれます。
遮熱・断熱などの省エネ効果メリット
塗料によっては外壁塗装によって遮熱や断熱の省エネ効果のメリットもあります。
遮熱・断熱効果によって、夏場や冬場のエアコン稼働時間を減らすことができるので電気代の節約に繋がります。
遮熱や断熱による効果は一般家庭にもありますが、特に工場や倉庫などの断熱処理が甘い環境で発揮されます。
ちなみに一般的な塗料と遮熱・断熱塗料を比較すると表面温度で24℃、室内温度で3~4℃ほどの差が出ることもあります。
建物価値向上メリット
外壁塗装することで建物の価値が上がるメリットも期待できます。
定期的に外壁塗装している建物は、外壁塗装していない建物と比較して外壁・ベランダ・軒天・目地などの劣化が進んでいないので将来的な建物の売却時により高値で売れる可能性があります。
将来的な事も考えて外壁塗装すると出口戦略(相続するのか売却するのか建物を壊して土地を売るのかなどの戦略)の一つとしても外壁塗装はメリットになります。
外壁塗装の5つのデメリット
費用が高額デメリット
40坪住宅を外壁塗装する時の相場は90万~120万円と高額な費用がかかることはデメリットです。
また外壁塗装は建物にとって必須なので、このような費用が定期的にかかってくるのもデメリットになります。
ただし、この費用をケチって外壁塗装することを怠れば、将来のシロアリや雨漏りリスクが増大することになり、最悪建物自体がダメになってしまうこともあります。
DIYで安く外壁塗装費用を仕上がるというのもありますが、2階建て以上の建物の場合は転落などの危険性もあるのであまりおすすめはできません。
外壁塗装の費用は高額ですが、決して怠ってはいけません。
近隣に迷惑をかけるデメリット
外壁塗装すると業者の車が出入りしたり、高圧洗浄や足場の設置・撤去時の騒音、塗料の臭いなどで近隣に迷惑をかけることになるデメリットがあります。
外壁塗装工事前に近隣に挨拶回りするなどして、出来るだけトラブルの回避に努めるようにしましょう。
近隣への挨拶回りは近隣8軒(隣、前後、斜めのお宅)に工事一週間前までに済ませておきましょう。
なお、挨拶回りは業者が代行して行ってくれますが、心配であれば自分でも近隣に迷惑が起こりうる可能性があること(騒音、臭い)じは自分の口からも説明しておくと安心です。
外壁塗装中は生活に制限が生じるデメリット
外壁塗装中は養生によって窓が開けられなかったり、騒音があったり、職人が出入りしたりと生活に制限が生じるデメリットがあります。
受験生の子供や赤ちゃんがいる家庭では余計にストレスに感じてしまうかもしれません。
受験後や赤ちゃんが少し大きくなってから外壁塗装するなどしましょう。
しばらく塗料の臭いが残るデメリット
外壁塗装後2~3週間ほど塗料の臭いが残るデメリットもあります。
特に油性塗料はシンナーの臭いがあるので、臭いに敏感な方であれば気分が悪くなる方もいます。
また近隣にも同じように迷惑をかけてしまいます。
気になる方は塗料の臭いが弱い水性塗料を使うなどしましょう。
悪徳業者が存在するデメリット
残念なことですが外壁塗装業者の中には相場よりもべらぼうに高い金額な業者や反対に価格は安いけど工事が杜撰な業者など、いわゆる悪徳業者が存在するデメリットがあります。
外壁塗装工事は一般的に10日~14日ほどかかる屋外工事になりますので、きちんと工事をしているか確認するのは難しいのが現状です。
そのため、悪徳業者は通常3回塗りの所を2回塗りで終わらせたり、完全乾燥する前に二度塗りを行ったりといった手抜き工事が発生しています。
これに関しては悪徳業者を選ばないのが一番ですが、見極めは非常に難しいです。
既に優良な業者のみを選定している外壁塗装の一括見積もりサイトなどを使って悪徳業者から身を守りましょう。
外壁塗装のメリット・デメリットまとめ
- 美観が向上する
- 建物のイメージを一新することができる
- 建物の耐久性(寿命)を向上させることができる
- 外壁塗装のついでに建物の点検ができる
- 遮熱・断熱などの省エネ効果が期待できる
- 建物の価値が上がる
- 費用が高額
- 近隣に迷惑をかけることになる
- 外壁塗装中は生活に制限が生じる
- しばらく塗料の臭いが残る
- 悪徳業者が存在する
外壁塗装におけるメリット・デメリットをご紹介しましたが、外壁塗装が建物にとって必須であるために今回紹介したデメリットとも上手く付き合っていかなけれなりません。
正確にはデメリットを理解して、そのデメリットから発生するトラブルを事前に回避しなければならないということです。
ただし、適切に外壁塗装を行う事ができればデメリットよりもメリットのほうが大きくなりますので、外壁塗装の第一歩である業者選定から集中して行いましょう。

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