

株式会社マルミ美装工芸代表取締役社長。
外壁塗装に係わるリフォーム業界歴17年。火災保険の申請に関するお手伝いも得意としており、累計で600件以上の申請実績あり。監修者として屋根塗装の相場に関してこのページを編集・監督しました。要所要所で私の言葉で注意点やポイントを説明しています。
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外壁塗装と屋根塗装は同時に行う事をおすすめします
外壁塗装の問い合わせを業者にしたら屋根塗装も同時に提案されたという方も多いのではないでしょうか?
これは単に業者がより多くの仕事を受注しようと営業をかけているわけではなく、それにはきちんとしたメリットがあるからです。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う時のメリットとそれぞれの理由を紹介します。
足場代の節約

屋根塗装だけのお見積もりと、外壁塗装もセットにしたお見積もりでは業者側の心理としても値引き額や価格の調整具合は異なるでしょう。
外壁塗装にも屋根塗装にも足場を組んで塗装が行われますが、それぞれにほぼ同額の足場代が請求されることです。
しかし、外壁塗装と同時に屋根塗装も行ってしまえば、足場代はほぼ半額で済むという事です。
足場の費用は『足場架面積×平米単価』で計算されますが、一般的な2階建ての建物であればおよそ30万円程度の費用です。
外壁塗装と屋根塗装を別に行えば60万円の足場代が同時に行えば30万円ということで、かなりのコスト削減に繋がりますね。
メンテナンス時期を揃えられるので管理が楽
外壁も屋根も建物の耐久性維持と美観の観点から定期的な手入れが必要になりますが、同時に行うと同じ周期で手入れをすることができるので管理が楽なのもメリットです。
特に屋根は普段あまり目に入りませんので、ついメンテナンスを疎かにしてしまう箇所です。
住宅リフォーム・紛争処理支援センターの2023年の住宅相談統計年報でも外壁、屋根部の不具合が多く発生しているのも定期的なメンテナンスを疎かにしている事も原因です。
外壁と屋根のメンテナンス周期を同時にすることで、人生設計も立てやすいですし、出費の計算もしやすくなります。
ただ、外壁に使う塗料のグレードと屋根に使う塗料のグレードを変えてしまうと、結局メンテナンスの周期が変わることになるので、なるべく揃えることをおすすめします。
近隣への配慮
外壁塗装、屋根塗装では足場組みから職人達のかけ声、高圧洗浄機による騒音など自宅だけでなく、近隣にもストレスをかけることです。
外壁塗装と屋根塗装を一度に行ってしまえば、近隣への気遣いと言う意味でもメリットがありますね。
近隣からのクレームは、リフォーム後も気を使う事になるとてもデリケートな問題です。
騒音、臭いなどには特に注意したいところです。
打ち合わせの回数を削減できる
打ち合わせも一度に行えるので、打ち合わせにかかる時間も削減することができます。
通常、外壁や屋根塗装の打ち合わせは決定権者である旦那さんと奥さんが揃って数時間行われますので、打ち合わせによって家族の時間が少なくなります。
また業者との打ち合わせではお茶を出したり、部屋を掃除したりなどの細かい所にも気を使う事です。
業者との打ち合わせの回数を減らすことが出来るのもメリットと言ってよいでしょう。
費用が予算を超える場合にはリフォームローンも視野に入れる
結論を言ってしまえば、外壁塗装と同時に屋根塗装も行ってしまったほうが経済的にも精神的にもメリットが多いのでおすすめです。
ただ、金銭的な出費は大きくなりますので、その際はリフォームローンでの分割での支払いも視野に入れるとよいでしょう。
外壁塗装でもだいたい100万円程度の費用がかかってくるわけですから、屋根塗装も同時に行う事で費用もさらに大きくなります。
もちろん一括で支払うことが一番の理想ではありますが、最近では各金融機関のリフォームローン制度を使って外壁と屋根のリフォームをされる方が増えています。
金融機関によって金利や返済方法が変わってくるので、一度各金融機関の金利に目を通しておくとよいでしょう。
助成金算定ツール
屋根塗装は外壁塗装と同時に行いましょう

細かい項目まで計算してくれているか、一式でまとめられていないか、必要であれば相見積もりをとるなどの選択も良いかと思います。
- 足場代の節約
- メンテナンス時期を揃えられるので管理が楽
- 近隣への配慮
- 打ち合わせの回数を削減できる
外壁塗装と一緒に屋根塗装をすることで多くのメリットがありますが、一部デメリットとしては一度に支払う費用が大きくなると言ったところです。
メリット、デメリットを確認して外壁と屋根の塗装をするようにしましょう。
なお、仕事が欲しいだけで外壁と屋根を同時に相場よりも高く請求してくる業者もいますので、業者の選定には特に注意が必要です。
#外壁塗装 #屋根塗装