外壁塗装は大変トラブルが多い業界でもありますから、トラブル対策として契約書類の確認は徹底して行う必要があります

大変残念なことではありますが、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの『住宅相談統計年報2018』によると、契約書に関するトラブル相談件数は316件で、相談件数全体の15.6%にも及んでいます。

ただ契約後に万が一トラブルに遭ってしまっても、契約書類の項目をきちんと確認することで業者対応で修繕してもらうことが可能です。

外壁塗装における契約書類をそれぞれポイントと共に画像を使って詳しくご紹介していきます。

  これから情報収集される方の為に、別ページで外壁塗装の基礎知識をまとめましたのでご覧ください。

⇒ 外壁塗装の基礎知識まとめ

契約書類一式

業者を選んだら、工事の完成を約束する工事請負契約を結びます。

いくら近所の業者や友人からの紹介であっても、契約は口約束では行わずに必ず書面で交わすようにしましょう。

説明もそこそこに、その場で判子を押すのもよくありません。

内容をきちんと理解する為には、説明を受けるだけでなく、じっくりと確かめる時間が必要です。

出来るなら事前に契約書類一式のコピーをもらってゆっくりと確認するとよいでしょう。

外壁塗装の際に必要となる契約書類は以下の3点です。

  • 工事請負契約書
  • 請負契約約款
  • 請負代金内訳書

工事請負契約書

工事請負契約書とは、工事の完成を約束する契約を結ぶ書類です

契約の重要な項目が記載されています。

契約書は同じ内容のものが2通用意され、療法に契約金額に応じた収入印紙を貼り、判子を押し、それぞれ1通ずつ保管することになります。

収入印紙代は、注文者、請負業者それぞれで負担することになります。

工事請負契約書のチェックリストは以下の10点です。
工事請負契約書のチェックリスト

  1. 名前が間違っていないか
  2. 業者の名前は正しいか
  3. 工事現場の住所は合っているか
  4. 工期の確認(着工日と完成予定日は入っているか)
  5. 請負金額は合っているか(総額だけでなく工事費、消費税などが入っているか)
  6. 工事代金をいつ、いくら支払うか記入されているか(ローンを利用する場合には、支払日に注意)
  7. 請負契約・約款は付いているか
  8. 請負代金内訳書は打ち合わせ通りの内容か
  9. 記名・捺印されているか
  10. 収入印紙が貼ってあるか

請負契約約款

請負契約約款とは、業者が契約に関する事項を取り決めている書類です

⇒ 請負契約約款のサンプルを見る

契約書にはない詳細な事項が記載されています。

大概の場合、請負契約約款は字が小さく、文章も難しく、目を通すのが面倒なのが特徴です。

しかし、判子を押すという事は読んで納得した証になります。あとで『ここに書いてあります』と言われて後悔することのないように、時間は長くなりますがその場できちんと読んで、分からない点は納得できるまで質問しましょう。

請負契約約款では、最低限注意したい3つのポイントがあります。

遅延損害金

工事完了が遅れた場合、業者が注文者であるあなたに支払う金額です

また、注文者も請負代金の支払いが遅れた時には業者に支払うことになります。

住宅リフォーム推進協議会の約款と住宅金融公庫監修の約款では、ともに年14.6%と設定されています。

民間(旧四会)連合協定の約款は、1日1万分の4としていますが年率にすると14.6%となり同様です。

瑕疵担保責任

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)は、工事が終わった後、当初は分からなかった欠陥が分かった時、無料で補修してくれる約束です

保証の範囲と期間が確認のポイントになります。

ただ外壁塗装の場合、塗膜の剥がれなどは瑕疵担保責任の範囲外とされているケースが多いです。

業者が保証としているケースでもありますので、よく確認するようにしましょう。

通常の場合、工事後(1〜5年間)に発生した工事瑕疵による補修費用を、この瑕疵担保保険で賄えます。

また、施工後に注文した塗料でないことが判明することや、イメージと違う色になってしまうといったこともあります。

その際にも業者側の瑕疵が問題になるケースががありますので、要注意の項目です。

紛争の解決

万が一紛争が起きた時、どの裁判所で行われると書かれているかがチェックポイントになります

建築現場所在地と定めるのが一般的ですが、業者の本社所在地とある場合もあり、この場合には、裁判の為にその場所まで行かななくてはなりません。

遠方だとわざわざ出向くことになりますので、それだけで不利になります。

このような約款は業者に都合の良い契約書だと判断できます。変更を申し入れるようにしましょう。

クーリングオフ

外壁塗装でも、契約後8日以内であればクーリングオフが有効になります

たとえ、8日以内ですでに塗装工事が始まっていたとしても8日以内であれば業者は契約解除後、原状復帰まで行う義務があります。

ちなみにクーリングオフを行う際は、書面による手続きが必要になります。

記載内容は以下の9点になります。

  1. 契約(申し込み)年月日
  2. 事業者名
  3. 担当者名
  4. 商品名
  5. 契約金額
  6. 契約を解除する旨を記載(理由は書かなくてもよい)
  7. 書面発行日
  8. 自分の住所
  9. 自分の名前

請負代金内訳書

見積りチェックポイント

請負代金内訳書チェックポイント
  • 日付
  • 業者の住所
  • 見積金額
  • 工事の詳細

請負代金内訳書とは、最終の正式な見積書です。工事の内容と金額が分かります。

設備や仕様ごとの細かな金額が記載されています。

『見積書』『見積り明細書』『見積り明細内訳書』という名称で呼ばれることもあります。

なお、具体的な見積書の見方に関しては別ページで業者の見積り例などと一緒に紹介していますので、そちらのページをご覧ください。

業者によっては保証書もある

アオゾラペイント保証書
参照元:アオゾラペイント

業者によっては保証書(工事保証)を発行してくれる所もあります。

保証書には、工事の不具合(塗膜の早期剥がれや浮き、保証期間など)に関する項目が記載されています。

ただ全ての業者が工事保証を付与してくれるわけではありません。

工事保証をうたっていても、保証書を発行していない業者もあります。

消費者側からすると、書面で残すことが安心材料にもなりますので、保証書を発行してくれる業者を選ぶことをおすすめします。

ちなみに塗料の品質に関する保証は工事保証ではなくメーカー側の保証で対応することになります。

メーカー保証も全てのメーカーで付与されるわけではありません。

大手塗料メーカーでいうと、保証が付くのは日本ペイントのみになります。

契約前に契約書の確認は必ず行いましょう

外壁塗装で使われる契約書類
  • 工事請負契約書
  • 請負契約約款
  • 請負代金内訳書
  • 保証書(業者による)

外壁塗装を契約する際には、今回紹介した4点(工事請負契約書、請負契約約款、請負代金内訳書、保証書)に必要事項が正確に記載されているかよく確認するようにしましょう。

また、塗装工事が始まってからも、何か変更が出るたびに書面にして確認することが大切です。

外壁塗装の業界は本当にトラブルが多いので、言った言わないの水掛け論は、書類を取り交わすことで防ぐことができます。

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