断熱塗料ガイナの評判【日進産業】

断熱塗料ガイナの評判

良い評判

  • 水性塗料のため、塗装時の嫌な臭いが発生しません
  • 塗装後、結露が明らかに減りました
  • 断熱塗料の中では一番実績がありお客様にすすめやすいです
  • 室内が温かくなりました
  • トタンの屋根にガイナ塗ったら夏場でも60度から45度程度まで落ちた
  • 二階の温度が塗る前と塗った後で全然違う

悪い評判

  • 濃い色が作れないのは致命的欠点です
  • 塗料が混ざりにくいので塗装が難しい
  • 全てつや消しのマットな仕上がりになります
  • 高額すぎる、同程度の費用なら今は無機の方が良い
  • 遮熱性・防音性に優れていると聞いて塗装したけど、思ったほどの効果はありませんでした
  • アスファルト系の屋根はガイナを吸い込みすぎてしまうのでおすすめしません
  • 工場などでは効果を発揮すると思うけど、断熱材が使用されている一般家庭ではあまり効果はない
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断熱塗料ガイナ最新価格相場

※3回塗りの合計単価です。

1平米あたり5,000~5,500円

ちなみに40坪住宅の外壁にガイナを使った場合の相場は90万円程度です。

一般的な価格よりも高くはなりますが、その分耐久性に優れているのが特徴です。

仮設足場112,125円
高圧洗浄34,500円
下地塗り126,500円
ガイナ塗装仕上げ552,000円
諸経費31,000円
消費税85,612円
合計941,737円
ガイナ見積もり内訳
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耐用年数は14年程度

耐酸性ワレ・ハガレ・くもり・変色なし
耐アルカリ性ワレ・ハガレ・くもり・変色なし
付着強度(N/m平米)耐酸性後(0.57)
防食性後(0.69)
遠赤外誠意反射率キセノ複合サイクル試験2000時間後(14年相当)

参照元:ガイナカタログ

ガイナを製造販売している日進産業から、ガイナの耐用年数は14年程度だと発表されています。

ガイナは、アクリルシリコン樹脂と特殊セラミックを混合してできた塗料で、シリコン系塗料に属する塗料です。

一般的なシリコン塗料の耐用年数は10~15年とされていますが、ガイナに含まれている特殊セラミックバルーンが塗膜を保護してくれる役割を担ってくれるので、耐久性に優れいています。

ガイナの主な3つの特徴

ガイナの特徴
  • 遮熱・断熱塗料として一級品の塗料
  • ホルムアルデヒド発散量F☆☆☆☆
  • 耐候性が高い

ガイナの一番の特徴は、遮熱・断熱性に非常に優れている点にあります。

ちなみに遮熱とは、太陽光を反射させて熱の侵入を遮ることです。

断熱とは、住宅内外の『熱移動を遮断』することです。

このため、夏に涼しく(遮熱性)冬に温かい(断熱性)塗料とも言われたりします。

そもそもガイナは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の高性能断熱塗材の技術を一般家庭用に改良した塗料で、ロケットの先端部(フェアリング)で使われている、断熱塗料にもなっています

他の断熱をうたっている塗料に比べると、信頼性は非常に高い塗料と言えますね。

また、断熱性が高くなるということは結露が発生しにくくなり(結露の原因は外気と内部の気温差)、壁のカビや藻の発生を抑えることにもつながります。

また、ガイナは水性塗料で発がん性物質でもあるホルムアルデヒドの発散量に関してもF☆☆☆☆(もっとも身体に安全とされるグループ)と最高の評価を得ています。

塗装中の臭いの発生も最小限に抑えることができるので、近隣にも優しい塗料になりますね。

それでいて他のシリコン塗料と比較すると耐候性が高いので、外壁の保護という観点でも長持ちしてくれるのも特徴の一つです。

断熱性を向上させるメリット・デメリット

断熱は冬季における温熱環境の質的向上と省エネルギーのベースとなり、建物の快適性においてなくてはならないものです。

ガイナを使う事で建物の断熱性を向上させることができますが、建物の断熱性を向上させることによるデメリットも浮上していきます。

断熱性を向上させるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

断熱性を向上させるメリット

暖房にかかるエネルギー消費量が少なく済む

熱損失の割合グラフ
熱損失の割合グラフ

ガイナを使って断熱性が向上できれば、建物内の熱損失が減少します。

熱損失が減少すれば、暖房熱量を減らす事ができますので省エネによる暖房費の節約効果が期待できます。

ちなみに熱損失の割合では、外壁からの割合が大きいことも証明されています。

自然室温が上がりやすい

自然室温は断熱性能が高いほど高く保たれる傾向にあります。

自然室温とは、暖房していない部屋の室温です。

一般的に暖房していないトイレや起床時のリビングなどの室温が高くなると、建物内の快適性や健康性は向上します。

ガイナには、建物の温度ポテンシャルを高く保つ働きが期待できます。

体感温度が向上する

体感温度の簡単な計算式
(表面温度+室温)÷2=体感温度

断熱性が低いと室内に面したところの表面温度が室温に比べてひくくなります。

体感温度はおよそ室温と表面温度の平均となるため、同じ室温でも断熱性が高い住宅の方が表面温度が低下せず、体感温度を向上させてくれます。

また、断熱性を向上させると床面の温度も上昇するので、体感温度だけでなく足元からの温度低下を防いでくれます。

断熱性を向上させるデメリット

夏場には熱がこもる

断熱性=保温性なわけですから、当然ながら夏場にはその効果がデメリットです。

夏場の熱に関しては、室内の風通しを良くし排熱に務めることで改善することができます。

また、屋根に遮熱塗料を使用するなどすると外気を室内に取り入れることを防いでくれるので有効です。

内部結露のリスクが増える

断熱性を向上させると、断熱層の外気側の温度が低下することになり、そこでの内部結露のリスクが増大することです。

内部結露は躯体内部(基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材、床版、屋根版など)で起きる結露のことで、躯体内部に湿気が新融資、外気に近い材料が露点以下の温度になれば結露が発生します。

断熱性を高めた建物の内部結露を対策するためには、室内の水蒸気量を減らす事です。

生活時の水蒸気発生は避けられないものとして、調理や入浴時などは換気扇を回す、開放型の暖房器具を使わないなどの工夫で内部結露を対策することができます。

しかしガイナの塗膜は周辺の温度変化に適応する特性を持っているため室温に合わせて温度に近づきます。

その結果、温度が小さくなることで結露の発生を抑制する効果を発揮してくれます。

濃い色が使えない(明度50番以上)

ガイナは濃い色が使えない(明度50番以上)
ガイナ標準色見本帳

ガイナの標準色は52色ありますが、選べる色が比較的明るい色で濃い色は推奨されていません

色の明るさは10~95の数字で表されますが(10が一番暗い色)、ガイナは中間色である50番からしか選ぶことができません。

濃い色は断熱効果を半減させる色になるので、日進産業側でガイナを最大限に発揮する色として現在の色展開になっているというのが現状です。

また、ガイナはつやが出せない塗料ですので、色見本帳で色を決めても実際の仕上がりがイメージと違う(色が薄く感じる)と言ったクレームも多いです。

ちなみに 当サイトが行った 外壁塗装人気色アンケートによると、人気の色はベージュ・ホワイト・グレーがTOP3という結果になりました。

ガイナは職人からすると扱いずらい塗料

ガイナには中空ビーズと言われる内部に空気層を含んだ微細なガラス球体が含まれていて、これが太陽光を反射する遮熱層を形成してくれます。

ただ、中空ビーズは水よりも軽いため缶の中で浮いてきます。

ガイナ使用時には、まず開缶して3分ほど撹拌機(かくはんき)でよく混ぜる必要があります。

よく混ぜずに塗装してしまうとデコボコな仕上がりになってしまいます。

ちなみに、休憩後など少し時間を置いた後も撹拌機を使って細目に塗料を混ぜるなどの必要があります。

ガイナは弾性塗料で塗りずらい塗料ではありませんが、このように扱いには非常に神経を使うため、ガイナを苦手とする職人も結構います

そのため、ガイナを製造販売する日進産業では定期的に業者用にセミナーを行っています。

断熱塗料ガイナはこんな人におすすめ

  • 価格が多少高くてもトータルコストで計算する人
  • 実績がある断熱塗料を探している人
  • モルタル外壁の建物

これまで説明してきたようにガイナはJAXAでも認められている塗料になり非常に性能的に優れています。

そのため価格は他の塗料と比較しても最高級品になり通常のシリコン塗料と比較すると1.5倍ほどの価格です。

ただ、ガイナは耐候性が高く耐用年数も長い塗料であったり、遮熱・断熱効果に優れているのでエアコン代の削減に繋がったりと長い目で見ると非常にコストパフォーマンスが良い塗料です

ガイナの特徴の項目で掲載している動画の中(3:20頃)では、ガイナを使用して年間70万円ほどの削減効果があったと話していますね。

もちろん一般家庭ではそれほどの削減効果はありませんが、それでも塗装前と塗装後では大きな削減が実感できるでしょう。

また、ガイナはモルタル外壁と非常に相性が良く、ガイナの伸縮性と防水性がモルタル外壁の一番多くのトラブルであるカビとひび割れ対策にとても大きな効果を発揮してくれます

施工例

断熱塗料ガイナ施工例
断熱塗料ガイナ施工例

屋根と外壁にガイナ(屋根:N-50、外壁:09-60D)を使用して仕上げた建物です。

ガイナは光沢感は出ませんが、その分経年劣化の具合も分かりずらい塗料ですので、リフォーム感をあまり出しない人には向いていますね。

断熱塗料ガイナ施工例
断熱塗料ガイナ施工例

つやは出せませんが1階と2階で色を変えたツートンでの仕上げなら、かなり色味がはっきりして綺麗ですね。

ガイナ基本情報

つやつや消し
ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆
希釈剤水道水
塗装方法刷毛(はけ)/ローラー/ガン吹き
乾燥時間夏場:約1~2時間
冬場:約3~4時間
適用下地鉄/コンクリート/モルタル/木/非鉄金属/ガラス
注意事項必ず2~3回に分けて塗装して下さい。 

一度に厚塗りしますと亀裂の発生する恐れがあります。
数回に分けて塗装して下さい。 

塗膜が厚いほど防音性、断熱性、保温性を発揮します。

鉄板やボード等塗布面が滑りやすい箇所にローラー施工する場合は、1回目は希釈量を多めにしてローラーが滑らずに回るような濃度で塗装し、2回目以降通常希釈量で塗布量を確保して下さい。

ガイナを検討する際のは業者には実績もよく見ましょう

ガイナはどんな塗料?
ガイナは、株式会社日進産業が製造・販売している断熱塗料塗料です。
40坪住宅の外壁にガイナを使った場合の相場は90万円程度です。
ガイナの耐用年数は?
ガイナの耐用年数は14年程度です。
特殊セラミックバルーンが塗膜を保護してくれる役割を担ってくれるので、耐久性に優れいています。

評判、特徴などを紹介してきましたが、高性能である反面、それを扱う業者の実績が問われる塗料になりますね。

塗装中の細目な撹拌や、乾きやすいという特徴もありますので塗装後などにも職人のスキルが現れます。

鋼板屋根や鋼板壁とはとても相性が良い傾向にあります。

なお、ガイナは同じく遮熱塗料であるアドグリーンコートとよく比較されますので、別ページの『【徹底比較】ガイナとアドグリーンコート外壁塗装に選ぶならどっち?』も一読されることをおすすめします。

ガイナを検討する際には、熟練した職人が在籍している業者が在籍しているところを選ぶようにしましょう。

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