低汚染塗料とは?一般的な塗料と比較してみた

低汚染塗料とは?

低汚染塗料メカニズムイメージ図
低汚染塗料メカニズムイメージ図

低汚染塗料とは、親水性が高い塗料で外壁に付着した汚れをセルフクリーニング機能によって取り除くことが期待できる塗料です

最近の塗料はさまざまな機能を持つ機能性塗料が発売されていますが、そんな機能性塗料の一つに低汚染塗料があります。

外壁には、車の排気ガスやホコリ、チリなどが付着し汚れていきますのが、低汚染塗料で塗装された外壁面は、これらの汚れが付着しても雨が降れば雨水や空気中の水分と一緒に洗い流されてしまうので綺麗な外壁を保つことができます。

特に排気ガスには炭素が含まれていますがマフラーから噴出される黒い煤(すす)を吐き出します。

どうしても交通量の多い地域にある建物は排気ガスの影響によって外壁が黒ずんでしまうことになるわけです。

しかし低汚染塗料では、塗膜表面のきめが細かいので汚れが外壁にこびり付かず張り付いている状態です。

そのため、雨が降ると寄膜と汚れの間に雨水が入ってなじんでくれるので汚れが落ちるメカニズムになっています。

このように低汚染塗料では、外壁に汚れが付着しづらい構造となっています。

ちなみに低汚染塗料は防汚塗料(ぼうおとりょう)とも呼ばれています。

低汚染塗料機能の特徴を活かして、日本の代表的な建造物(スカイツリー・六本木ヒルズ・パシフィコ横浜など)にも使用されています。

低汚染塗料は、外壁を綺麗に保ちたい方におすすめの塗料です。

塗膜表層コーティング比較

カーボンブラックは車の排気ガスにも含まれています。

低汚染塗料で塗装された面は、塗膜がきめ細かく作られているので一度汚れが付着してもすぐに拭き取れるのに対して、一般的なシリコン塗料はふき取った後も汚れがこびり付いてしまっています。

塗膜のきめの細かさは圧倒的に低汚染塗料の方が優れていると言ってよいでしょう。

親水性比較

その結果、低汚染塗料の面は綺麗に拭き取れたのに対して一般的なシリコン塗料には汚れがこびり付いてしまっています。

低汚染塗料は一般的な塗料と比較して、親水性の性能で優れていると言ってよいでしょう。

外壁に付着した汚れはふき取る事ができませんので、この親水性の性能が外壁の美観維持にはとても大切になるわけです。

温度(遮熱性)比較

その結果、低汚染塗料で塗装された面は未塗装の面に比べて15.6℃も低温であることが分かりました。

屋根や外壁の温度上昇の原因の一つは、付着している汚れが熱を吸収してしまうことによるものです。

しかし、低汚染塗料では汚れが付着しづらいので未塗装に比べて遮熱性(外気を建物内部に侵入させないこと)が高いと言えます。

遮熱性の観点でも、低汚染塗料は期待できます。

低汚染の性能で見るとフッ素塗料が一番性能が高い

屋外暴露試験
屋外暴露試験

三井住友建設技術研究所の『屋外暴露試験』によると、低汚染塗料と言われるフッ素塗料と光触媒塗料を比較したところ光触媒塗料で塗装された外壁(3年後)にはチョーキング現象や錆汁(さびじる)、塵埃(じんあい)などの症状が見られた反面、フッ素塗料では雨すじの症状は見られたがチョーキング現象は見られなかったと報告されています。

どちらの塗料もセルフクリーニング効果が期待できる塗料にはなりますが、塗膜の耐候性という観点から見るとフッ素塗料に軍配が上がります。

フッ素塗料が外壁塗装・屋根塗装において最高級と言われる所以になりますね。

ただ、光触媒塗料に関しては太陽光の力による化学反応で外壁に付着した油分などの汚れを分解してくれることも期待できます。

使用する建物の環境によっても低汚染塗料の効果が変わってくることは頭に入れておきましょう。

結論!低汚染塗料はおすすめ!

低汚染塗料は一般的な塗料と比較すると汚れが付着しづらいことによって、外観の美観維持、メンテナンスの手間削減、藻やカビの繁殖を抑制するなどのメリットが期待できます。

価格も一般的な塗料と比較しても高くはありませんので、外壁や屋根への塗装で選ぶのであれば低汚染塗料をおすすめします。

ちなみに私の低汚染塗料のおすすめはアステックペイント社のリファイン1000Si-IRです。

使用者からの評判も良かったですし、価格に対する耐用年数も長いので費用対効果にも優れています。

汚れが付着しづらい低汚染塗料を是非とも検討してみてください。

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