リフォームローンはどこまでの工事に使える?資金使途の範囲を紹介

リフォームローンは、建物の性能向上リフォームをする際に金融機関から融資を受けられるローン制度ですが、どこまでの工事をリフォームローンで対応できるか、その資金使途の範囲については各金融機関によってさまざまです。

このページではリフォームローンの資金使途の範囲を具体的な工事例を交えて紹介します

リフォームローンの対象外工事や対象外工事の場合の対処方法も掲載していますので、参考にしていただければと思います。

リフォームローンの資金使途範囲

リフォームローン資金使途範囲工事
  • 外壁メンテナンス
  • 屋根メンテナンス
  • 内装リフォーム
  • トイレリフォーム
  • 造園
  • 在宅ワーク用リフォーム
  • キッチンリフォーム
  • バリアフリーリフォーム
  • 二世帯同居リフォーム
  • 増改築
  • 耐震強化
  • 防災対策
  • 防火対策
  • 太陽光発電設置
  • 断熱強化
  • 省エネリフォーム
  • 住宅関連設備の工事(システムキッチン・洗面台・給湯器・エアコン)

リフォームローンの主な資金使途範囲は上記です。

リフォームローンの用途として一番使われるのは建物の老朽化、故障による改修リフォーム(外壁メンテナンス、屋根メンテナンス、トイレリフォーム)です

資金使途によっては金利の優遇があったりもします。

例えば、湘南信用金庫のリフォームローンは環境配慮リフォーム(太陽光発電設備、エコキュート、エコジョーズ、エコウィル、エネファームなどの設置工事費)・バリアフリーリフォームを行う場合は金利の優遇が受けられます。

また、北海道信用金庫などではリフォ-ムに付随して必要なインテリア・家電等購入資金もリフォームローン対象範囲となります。

それぞれリフォームローン対象工事がどこまでの工事に対応可能か具体的な工事例を一つずつ紹介します。

外壁メンテナンス

  • 外壁塗装
  • 外壁の張り替え
  • 外壁の重ね張り
  • シーリング補修

屋根メンテナンス

  • 屋根塗装
  • 屋根の張り替え
  • 屋根の重ね張り
  • 部分修理

内装リフォーム

  • 壁紙張り替え
  • 床材張り替え
  • 間仕切りリフォーム
  • 壁の設置
  • キッチンリフォーム
  • 浴室リフォーム
  • 窓の取り換え

トイレリフォーム

  • 便器交換
  • 便座交換
  • 手洗い器(カウンター)設置
  • トイレの移動・新設
  • 和式から洋式への構造変更

造園

  • 砂利設置
  • 芝生設置
  • ガーデニングスペース設置
  • 整地
  • ウッドデッキ設置
  • サンルーム設置

キッチンリフォーム

  • キッチン交換
  • キッチンボード設置
  • キッチンの位置変更
  • レンジフード(換気扇)交換
  • 食洗機の交換
  • IH取り付け

バリアフリーリフォーム

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 通路の拡幅
  • 床材滑りの防止
  • 引き戸等への扉の取替え

増改築

  • バルコニー新設
  • サンルーム新設
  • 1階に部屋を増やす
  • 天井を高くする
  • 建物の屋根と壁を解体
  • 平屋に2階部分を新設

耐震強化

  • 基礎の増し打ち
  • 屋根の軽量化
  • 壁補強
  • 間取り変更
  • 耐震シェルター設置
  • 耐震ベッド設置
  • 耐震フレーム設置

防災対策

  • 窓ガラスの強化
  • 雨戸、シャッターを取り付ける
  • 雨といの修理・取り付け

防火対策

  • 防火認定品の取り付け
  • 防火ガラス取り換え
  • 防火シャッター新設

環境配慮

  • 断熱材を使用した外皮(外壁、床、屋根、窓)の断熱改修
  • 窓の断熱改修(二重窓、二重サッシの取付け、複層ガラスの取付け)
  • 屋根の断熱改修(高反射率塗料を用いた塗装)
  • 高断熱浴槽の設置

住宅関連設備の工事

  • 太陽光発電
  • 蓄電池
  • エコキュート(オール電化)
  • エネファーム
  • LED照明設備
  • エコジョーズ
  • 太陽熱温水器

リフォームローン対象外工事

・本人または親族等が所有する住宅のリフォーム資金

・他金融機関等のリフォームローンの借換資金

*お借入資金はみずほ銀行にご指定いただいた返済用預金口座に入金させていただき、入金後は返済用預金口座からお支払先に直接お振り込みいただきます(振込手数料は別途ご負担いただきます)。

*借換資金については、現在の借入先に直接返済ができる場合に限ります。

*賃貸用物件のリフォーム資金にはご利用いただけません。

みずほ銀行リフォームローン

リフォームローンは、本人または親族等が所有する建物(名義)が対象です。

対象工事であっても本人または親族等が所有する建物であっても使う事はできません。

空き家取壊であっても、本人名義であることがリフォームローンの条件です。

ただし、本人名義であっても賃貸用(不動産投資用)物件ではリフォームローンを利用することはできません。

また、店舗など事業性リフォームの資金にもリフォームローンは利用できません。

リフォームローンで賄えない場合はフリーローンで対応することもできる

リフォームローン対象外工事でも資金が足りない場合はフリーローンで足りない資金を補う事ができます。

フリーローンとは、資金使途に制限がない融資制度です。

リフォームローンのように資金使途がはっきりしている融資を『目的型』、反対にフリーローンのように使いみち自由な融資を『自由型』とも表現します。

例えば、旅行資金・ペット購入資金・引っ越し費用・家電などの購入資金・エクステリアなどの購入資金の名目でフリーローンを申し込むことができます。

このように急な出費の時に重宝するのがフリーローンですが、リフォームローンと比較すると金利は高く、審査も厳しい傾向にあります。

リフォームローンでは対象者だった、フリーターの方・年収が極端に低い方・他金融機関からの借入が多すぎる方などはフリーローンの審査に通ることは厳しいです。

リフォームローンがどこまで使えるか理解して申し込もう

リフォームローンの対象外工事は?
リフォームローンは、本人または親族等が所有する建物(名義)以外のリフォームは対象外です。
本人名義であっても賃貸用物件ではリフォームローンを利用することはできません。
対象外工事の場合の対処方法は?
リフォームローン対象外の場合はフリーローンで対応する事が可能です。
フリーローンとは、資金使途に制限がない融資制度です。

リフォームローンがどこまでの工事に使えるか具体的な工事を紹介しました。

今回紹介したうように、ほぼ全てのリフォーム工事にリフォームローンは使用することができます。

ただし、本人または親族等が所有する建物(店舗は不可)のリフォーム資金であることが条件になります。

リフォームローンは他のローンよりも審査がゆるく、金利も1%代からあるので使用者にとってメリットの大きい融資です。

リフォームローンは二世帯同居リフォームや外壁・屋根塗装などの大規模なリフォームから、壁紙張り替えなどの軽度のリフォームまで使えますので、是非とも検討してみてください。

リフォームローンの別記事もご覧ください