リフォームローンは、住宅の増改築や修繕などを目的としたリフォーム工事をする時に利用できるローン制度です。
各金融機関からさまざまなリフォームローンが出されている事もあって利用者は増えていますが、当然ローン(借金)になるので利用する側は慎重に手続きを行う必要があります。
改めてリフォームローンのメリット・デメリットをまとめましたので、利用前に確認してください。
記事サマリー
リフォームローンの5つのメリット
初期費用なしでリフォームすることができる
リフォームローンを利用する事で初期費用なしでリフォームをすることができるメリットがあります。
例えば、100万円の外壁塗装の場合、毎月の支払い額は9,200円程度です。(10年返済・金利2%で計算)
頭金の有無は金融機関はローンを組む人の属性にもよりますが、一般的にはほとんどの金融機関で頭金なしで申し込めます。
属性とは、リフォームローンを申込をした人が持っている特徴や性質のことで、継続収入のある公務員やサラリーマンなどは属性が高い傾向にあります。
急遽リフォームローンが必要になってしまった場合や、将来的にお金がかかるイベント(子供の進学・結婚・出産など)を控えている場合などにリフォームローンは重宝されています。
なお、リフォームローンがどこまでの工事に対応したローン制度なのかは別ページで紹介していますので、そちらのページもご覧ください。
審査内容がゆるい
リフォームローンはその他のローン(住宅ローン・カードローンなど)よりも審査内容がゆるいというメリットがあります。
ケースにもよりますがパート勤務の方や60代以上の高齢者でも組むことが可能です。
万が一、審査に落ちてしまっても2親等以内の親族(本人からみて祖父母・配偶者の祖父母・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者・配偶者の兄弟姉妹・義兄弟姉妹・孫・孫の配偶者まで)であれば申し込めるリフォームローンもあるので、契約名義を変更して再度申し込むこともできます。
審査の申し込みもインターネットから簡単に審査してもらえる金融機関も増えてきました。
審査内容がゆるいこと、審査が簡単になってきたこともリフォームローンのメリットです。
無担保で借りられる
リフォームローンは無担保で借りられることもメリットです。
担保とは、契約者が債務を果たさない場合の、金融機関の損害を補うために設けられたものですが、一般的には建物や土地などの物的担保と連帯保証人などの人的担保があります。
リフォームローンはこの物的担保・人的担保どちらも必要ありません。
そのため抵当権設定費用などの諸費用も不要になりますので、手続きもシンプルです。
無担保で借りられるというのは、無駄な諸費用がかからない、手続きがシンプルであるというメリットがあります。
団体信用生命保険が付いてくる
リフォームローンによりますが、団体信用生命保険がついてくる商品もあります。
団体信用生命保険(団信)とは、リフォームローンの契約者に万が一のことがあったときに、ローン残高が0円になる残された家族や家を守ることができる保険です。
数百万円となるリフォームをする場合には、団信があると安心材料です。
なお、団信には特約(主契約の保障内容をさらに充実させるオプション)を付けることも可能です。
団信については別ページで詳しく紹介していますので、そちらのページをご覧ください。
住宅ローンと併用(合算)することができる
住宅ローンを組んでいるのであれば、リフォームローンと併用(リフォーム一体型住宅ローン)する事でよりメリットが大きくなります。
リフォーム一体型住宅ローンを組むことで、リフォームローン単体で契約する金利よりも住宅ローンの低い金利を利用する事ができるメリットがあります。
返済期間も住宅ローンの期間で利用できるので30年以上と長期に設定することも可能です。
リフォーム一体型住宅ローンは、住宅ローンを組んでいる金融機関での申し込むになるので、金融機関を限定されてしまうというデメリットはありますが、住宅ローンでの返済履歴(信頼)があるので書類審査のみでリフォームローンを申し込めるというメリットもあります。
ただし、リフォーム一体型住宅ローンは取り扱っている金融機関が多くないのが現状です。
住宅ローンを組んでいる金融機関がリフォーム一体型住宅ローンに対応しているのであれ、住宅ローンと合算させてしまうことをおすすめします。
またリフォームローンと同時に現在よりも安い金利の金融機関に借り換えることも可能です。
借り換えに関しては別ページで詳しく紹介していますので、そちらのページをご覧下さい。
リフォームローンの3つのデメリット
金利が発生する
借入金額:100万円
金利:2.000%
借入期間:10年 (120回払)
返済総額:1,104,101円
支払利息総額:104,101円
月額返済額:9,201円
年間返済額(月額返済額×12):110,412円
リフォームローンシミュレーション例
リフォームローンもローン商品になりますので金利が発生するので総支払額が大きくなるというデメリットがあります。
しかも金利は住宅ローンよりも高い傾向にあります。
リフォーム費用100万円、10年返済、金利2%だと金利の総額は10万円以上です。
金利分だけでも結構な額になってしまいますが、リフォームローンは残債型商品なので資金に余裕がある時に繰り上げ返済することも可能です。
金利が気になる人は繰り上げ返済も視野に入れて検討しましょう。
返済期限が比較的短い(最長20年)
リフォームローンは住宅ローンと比較して返済期限が短いというデメリットがあります。
返済期限が短ければ、それだけ毎月の支払い額は大きくなります。(金利支払い分は少なくなります)
金融機関にもよりますが、だいたいのリフォームローンの返済期限は10年~15年と設定されている所が多く、最長でも20年です。
金利1%台のリフォームローンもありますので、返済期限は長ければ長いほど利用者にとってメリットは大きくなります。
借り入れできる金額に上限がある
リフォームローンの借入額には上限があります。
上限額は金融機関によりますが、だいたい1,000万円程度に設定されている所が多いです。
1,000万円あれば大抵のリフォーム費用にはあてられそうな気もしますが、一応上限があるということでデメリットとして紹介しています。
リフォームローンのメリット・デメリットまとめ
希望すれば団体信用生命保険も付けることができます。
住宅ローンと比較すると金利は高いです。
リフォームローンのメリット・デメリットを紹介しました。
基本的には利用者にとってメリットの大きいリフォームローンですが、デメリット部分もしっかり頭に入れてから利用するようにしましょう。
特に金利については注意が必要です。
現在の日本はインフレ(物価が上がっている状態)になりますが、インフレを押し下げるために金利が上がる可能性があります。
これはリフォームローンの金利にも同じことが言えます。
これからリフォームローンを利用しようと検討している方にとって、金利が上がるのはデメリットになるので、しっかり最新の情報で比較するようにしてください。
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