外壁塗装の支払い方法には主に4つの方法(現金・リフォームローン・クレジットカード・財形貯蓄)があります。
分割払いを希望される方は、リフォームローンかクレジットカード払いを選ぶようにしましょう。
分割払いにすることで金利は発生してしまいますが、毎月1万円弱の支払いで済むので急に外壁塗装が必要になった時や、将来的にお金がかかるイベント(子供の進学・結婚・出産など)が控えてる場合などでは分割払いは重宝される支払い方法です。
分割払いが行えるリフォームローン・クレジットカード払いの特徴とそれ以外の現金・財形貯蓄支払いについても紹介します。
現在の自分の状況から最適な支払方法を選ぶようにしてください。
なお、支払いの際に意識してほしい点が『支払うタイミング』です。
外壁塗装費用の4つの支払い方法と、注意するべき支払いタイミングを紹介します。
記事サマリー
リフォームローン(分割)支払い
外壁塗装での支払いには、リフォームローンによる分割での支払いを選ばれる方が最近多くなっています。
リフォームローンとは、融資額が最大1,000万円程度の無担保ローンになります。
最大借入期間や金利などは金融機関によって異なります。
住宅ローンと比較すると、審査の内容が少ないので融資の可能性は高くなる反面、金利は住宅ローンと比較すると高めになります。
初期費用を用意することなく、外壁塗装が出来るので資金に余裕がない方にはおすすめの支払い方法ではありますが、分割での金利分は多めに払う必要があるなどのデメリットがあります。
ただ、リフォームローンは残債型の支払いに対応していますので、資金に余裕がある時には多めに支払うなどすると支払い期間が短くなり、そのぶん金利負担も少なくなります。
また、リフォームローンの種類によっては団体信用生命保険(住宅ローン返済中に契約者に万が一のことがあったときに住宅ローン残高がゼロになる保険)が付与されるものもあります。
ただ、デメリットとしてはローンは借金になりますので、リフォームローン契約後に車の購入などを控えている方は、審査に通らなくなる可能性もあります。(借金が多いと金融機関からの審査は厳しくなります)
クレジットカード(リボルビング)払い
あまり多くはありませんが、クレジットカード支払いに対応している業者もあります。
クレジットカード支払いは一括、分割払いの指定ができる点やポイントが付与されるなどのメリットがあります。
クレジットカードによる分割払いの事を、リボルビング払いやリボ払いなどと言ったりします。
クレジットカードによる分割払いは金利が高い(15%~20%程度)のがネックとなります。
最近ではiPhoneやiPadを利用した楽天ペイ、Square(スクエア)、AirPAY(エアペイ)などのモバイル決済が普及してきたこともあり、クレジットカード支払いに対応する業者が増えてきました。
2019年に行われたキャッシュレス決済方法還元事業の影響もあってクレジットカードを含むキャッシュレス決済に対応してくれる業者が増えました。
キャッシュレス決済とは、電子マネーやプリペイドカード、クレジットカード、デビットカード、携帯などを使ってお金を直接やり取りせずに支払いを行うことです。
クレジットカードによる分割払いを選択する際は、金利は高くなることを頭に入れるようにしてください。
現金支払い
外壁塗装というサービスはかなり高額な商品であるにも関わらず、根強く現金での支払いが残っている業界になります。
業者からしたら現金での支払いは、事業を行う上でキャッシュフローが良くなることを意味するので一番嬉しい支払い方法になります。
また、消費者側も現金での支払いには金利や手数料なども上乗せされないのでメリットはあります。
ただ、消費者からすると高額での支払いを現金で行うのに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
現金での支払いを検討されている方は、業者から必ず領収書を発行してもらうようにしましょう。
こちらから言わないと領収書を発行してくれない業者も多くありますので注意が必要です。
ちなみに領収書は、助成金の申請時や住宅ローン減税の申請時に使います。
財形貯蓄支払い
財形貯蓄とは、会社の福利厚生の一つで給料からの自動天引きで貯金を行うことができる制度になります。
財形貯蓄支払いとは、この会社天引きから外壁塗装による費用を支払う方法になります。
財形貯蓄を行う事によっては会社員にとって賃金控除となりますので、所得税や住民税が安く抑えられるメリットがありますので、外壁塗装の費用を支払いつつ節税を行う事ができます。
ただ、全ての外壁塗装の費用が財形貯蓄によって支払うことができるわけではありません。
外壁塗装の費用を財形貯蓄支払いする条件としては以下の5点を満たす必要があります。
- 外壁塗装の費用が75万円を超える
- 住宅の床面積が50m2以上
- リフォーム後の住宅に勤労者本人が居住
- 居住用以外の部分もリフォームする場合は、居住用部分の工事費用が全費用の1/2以上となる
- 断熱塗料が使用されている
財形貯蓄支払いを利用する際には、金融機関に『工事請負契約書の写し』『登記事項証明書の写し』『住民票の写し』『検査済証』を揃えて申請するなど、手間もありますがメリットも大きいので、利用条件に適用される方はおすすめの支払い方法です。
なお、財形貯蓄は勤務先経由で各金融機関に申し込むことになります。
支払いのタイミング
支払い方法によって現金が出ていく(支払う)タイミングは変わります。
支払い方法と支払うタイミングの一覧表を参考にしてください。
支払い方法 | タイミング |
リフォームローン | 10日、20日、30日のいずれかを指定できる |
クレジットカード | 設定した引き落とし日 |
現金 | 施工後に全額を一括支払い 施工前に1回、施工完了後に1回の支払い 施工前に1回、中間で1回、施工完了後に1回の支払い 施工前に全額一括支払い |
財形貯蓄 | 給料日 |
塗装前の現金一括支払いには注意が必要
リフォームを工務店に頼み、完成予定が当初2018年7月下旬
弁護士ドットコム
何度話し合いをしても工事が進まず 大工が居ないと言い訳 すみません すみません だけ
子供の学校の事もあり リフォーム中の家の近所に仮住まい 9月に引っ越して来ました。(二学期から転校予定だった為)
引っ越し仮住まい一か月ほどで完成します と工務店の方はおっしゃいましたが結局10月にも完成せず、仮住まいのまま 11月も半ばになりました。
お金も支払っています。
私も精神的に疲れました。毎日辛くてたまりません。
どうしたら良いものか 教えて頂きたく思います。
宜しくお願いします。
外壁塗装の支払いには4つの支払い方法がありますが、外壁塗装の費用を支払う際には塗装前に現金による一括支払いには注意が必要です。
これは消費者側のリスク管理の観点からになりますが、費用支払い後に塗装せずに姿を消してしまう詐欺業者の被害に遭わない為には必要な考えです。
2020年度におけるトラブルに関する相談の件数は29,069件ほど、そのうちリフォームによる相談はは9,197件もあったとの報告もありました。(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
とても残念なことですが、外壁塗装を含むリフォームの業界はとてもトラブルが多いというのが現状です。
そのためにも、消費者はトラブルに遭わない対策が必要になり、支払方法で言えば現金での一括支払いは極めて危険ですので、リフォームローンやクレジットカードを使った分割払いに対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。
分割払いを希望する人にはリフォームローンがおすすめ
外壁塗装の支払い方法を4つ紹介しましたが、分割払いを希望される人にはリフォームローンがおすすめです。
現在住宅ローンを組んでいる方であれば、同じ金融機関でリフォームローンが組めればリフォームローンの費用が住宅ローンに組み込まれることになり、さらに金利が安くなります。
取引のある金融機関でリフォームローンを行っていない場合でも金利1%台のリフォームローンもあるので利用するようにしましょう。
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