外壁塗装をする上で、施工後の汚れ(劣化)を気にして汚れの目立たない色を好まれる方が結構いらっしゃいます。
そこで汚れの目立たない色を5色と、反対に汚れの目立つ色を5色を紹介します。
また単純に排気ガスの付着などの汚れとは別に雨や紫外線などによる劣化しにくい色も紹介しています。
汚れの原因や汚れを気にする方におすすめの塗料も掲載していますので、参考にしていただければと思います。
色選びは外壁塗装において、楽しい作業でもありますが、その反面とても頭を悩まさせる作業でもあります。色選びでは、自分の好みの色に加えてその年の流行色などを取り入れて検討するとスムーズに決まることがあります。
別ページでは、当サイトが外壁塗装を行った384人にアンケートして人気の色を算出しましたので、色選びの参考にしていただければと思います。
記事サマリー
汚れや劣化が目立たない色
薄いグレー(灰色)
万能的に汚れが目立たない色はグレーです。
煤煙(ばいえん:排気ガスなどの汚れ)や黄砂が懸念される環境でもグレーは汚れが目立ちにくい傾向にあります。
またグレーは劣化も目立ちにくい色として毎年人気の色です。
ただ、ダークグレーだとコーキングなどの補修跡が目立ちやすいので、薄いグレーがおすすめです。
アイボリー(象牙色)
アイボリーは象牙色とも呼ばれ、グレー同様に煤煙や黄砂汚れが目立たない色です。
ベージュと似た色になりますが、アイボリーは白に近い色でベージュは黄色に近い色です。
畑の黒土が舞い上がる所などに汚れが目立ちにくい色として人気があります。
アイボリーは和風住宅・和モダン住宅にもおすすめの色です。
ベージュ(うすくて明るい茶色)
ベージュは毎年外壁塗装の人気の色となっていますが、汚れが目立たないという点も人気の理由となっています。
汚れが目立たないだけでなく、ツートンカラーとしても相性の良い色(ブラック、グリーン、ブラウンなど)が多いのも特徴です。
ベージュもグレー、アイボリー同様に煤煙、黄砂汚れが目立たない色です。
ブラウン(茶色)
ブラウンも汚れが目立たない色ではありますがグレー、アイボリー、ベージュとは異なる特徴があります。
ブラウンは赤土の汚れが目立たない色で、赤土が舞い上がる所(潮風が懸念される環境)で重宝される色です。
仕上がりイメージとしては、どっしりとした印象の建物です。
また、ブラウンを多彩色で仕上げるとレンガ調の風合いが出てとてもおしゃれです。
ただし、グレーやベージュと比較すると色落ちなどの劣化は目立ちます。
⇒ 外壁塗装ブラウン(茶色)のメリット・デメリット!おしゃれなブラウンはこれ
グリーン(苔色:こけいろ)
グリーンは藻やコケ汚れが目立たない色です。
特に湿気の多い環境にある建物であればおすすめの色です。
ただ、原色に近いグリーンは色あせもあるので、薄いグリーンがおすすめです。
汚れや劣化が目立つ色
ホワイト(白色)
ホワイトは仕上がりがカッコいいので憧れる色になりますが、汚れや劣化は目立つ色です。
外壁塗装にホワイトを選ぶ際は真白ではなく、少しグレーがかかったオフホワイトをおすすめします。
また外壁のポイントや付帯部にホワイトを使うのもおすすめです。
ブラック(黒色)
ブラックは一見、汚れが目立たない色だと勘違いしてしまいますが、実は汚れが目立つ色です。
特に黄砂やカビなどの汚れが目立ってしまう傾向にあります。
ブラックは落ちなどの劣化にも弱いという特徴があります。
ちなみにブラック外壁は熱を吸収するので夏暑いのでは?という不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の外壁は断熱材入りで、色に依る熱吸収は気にする必要はありません。
ブラックだから他の色よりも室内が暑くなるということはありません。
レッド(赤色)
赤色は粉塵や黄砂などの汚れが目立つ色です。
また、紫外線などの影響で色あせなどの劣化も懸念されます。
近隣建物との相性が悪いケースも多く、周囲から浮いてしまうこともあります。
外壁塗装に赤色を検討している方は、原色に近い赤ではなく朱色や真紅(しんく:深みのある紅色)がおすすめです。
ブルー(青色)
青色も赤色同様に粉塵や黄砂などの汚れが目立つ色で紫外線などの影響で色あせが懸念される色です。
赤や青が色あせを起こす理由の一つに、赤や青の色を作る際に使われる化学染料があります。
この化学染料が紫外線や酸性雨などの影響で塗膜の劣化原因であるラジカルが発生するため、色あせが起きやすくなっています。
⇒ ブルー(青色)の外壁塗装は色あせが激しいから気を付けて!
外壁汚れの主な原因
外壁汚れの主な原因として考えられるのは、雨垂れ、コケ、カビ、藻、排気ガス、砂や土ほこり、鳥のフンです。
雨垂れは築年数が20年以上のお宅によく見られる劣化症状になるので雨垂れを気にする方は目立ちにくいグレーやグリーンがおすすめです。
コケ、カビ、藻、排気ガスは、交通量の多い都心部にある建物環境によく見られる劣化症状で、グリーンがおすすめです。
砂や土ほこり、鳥のフンなどが懸念される環境であればアイボリー、ベージュ、ブラウンがおすすめの色です。
このように、外壁塗装後の汚れを気にする方は、建物環境でどの汚れが懸念されるかを理解した上で色を選ぶとより汚れや劣化が目立たない外壁塗装をすることができます。
汚れや劣化を気にする方におすすめはフッ素系塗料
汚れや劣化が目立たない色を選ぶことも大切ですが、外壁塗装後の綺麗な外壁をできるだけ長く保持したいと思う方もいらっしゃることでしょう。
そのような方には、フッ素系塗料がおすすめです。
フッ素系塗料とは、顔料(定着剤、着色剤など)とフッ素樹脂が配合された塗料のことで、外壁塗装では最高級グレードの塗料と言われています。
フッ素塗料には、カビの発生を抑制させる防カビ性、防藻性の作用も期待でき湿気や結露の抑制効果も期待できます。
また、フッ素系塗料は親水性(水に溶けやすいこと)も高いので、外壁に付着した汚れが雨によって洗い流されることも期待できます。(セルフクリーニング効果)
外壁の汚れや劣化を気にされる方にフッ素系塗料をおすすめします。
弾性塗料は汚れが付きやすいので注意しましょう
外壁の汚れを気にする方は弾性塗料を控えることをおすすめします。
弾性塗料とは、塗料の中に伸縮性効果が期待できる硬化剤が配合されている塗料です。
クラック(ひび割れ)に塗膜が追従してくれるのでリスクを軽減してくれる働きがありますが、柔らかい塗膜なためほこりやチリが付着しやすく汚れやすい塗料です。
ただ最近では弾性塗料でも低汚染型の塗料も発売されているので、クラックと汚れに対応したい方は低汚染型の弾性塗料を検討するようにしましょう。
汚れが目立たない色を使って綺麗な外壁を保持しましょう
特にグレー・ベージュは毎年人気の色です。
汚れが気になる方はフッ素系塗料を使うなどすると対策です。
汚れや劣化が目立たない色、目立つ色を紹介しましたが、大切なのは建物環境に合わせた色を選ぶことです。
畑の黒土が舞い上がる所はグレー・アイボリー・ベージュ、赤土の埃が舞い上がる所はブラウン系、湿気が懸念される所はグリーンを意識して色を選ぶことをおすすめします。
くわえて塗料も汚れに強いフッ素系塗料を選ぶなどすると、より汚れが目立たない外壁塗装が実施できます。
是非とも建物環境に合わせた色と塗料を選んで、綺麗な外壁を実現してください。
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