外壁塗装の価格は塗装面積、使用する塗料グレード、修繕箇所によって決められます。
修繕箇所が多い塗装面積が広大な建物をフッ素塗料などの高級な塗料を使って外壁塗装すれば300万円という金額も妥当なケースもあります。
よって単に300万円の外壁塗装が相場よりも高いのか安いのかについては一概には言えませんが、中には工事内容とかけ離れた内容にもかかわらず法外な価格を請求してくれるぼったくり業者もあるから注意が必要です。
このページでは一般的な戸建て住宅の相場や300万円の外壁塗装が妥当なケース、300万円外壁塗装の見積もり内訳、ぼったくり業者の手口などについて紹介していますので参考にしていただければと思います。
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記事サマリー
一戸建ての外壁塗装で300万円は高すぎる
当サイトが外壁塗装経験者1,298人に実施したアンケートによると外壁塗装にかかった費用は90万円~120万円が25.73%で一番多いという結果になりました。
割合的に見て90万円~120万円が外壁塗装の相場であると言ってよいでしょう。
次いで120万円~150万円(16.26%)、60万円~90万円(16.02%)となっています。
相場で言うと一般的な一戸建て住宅で300万円の外壁塗装は高すぎると言えます。
ただし、冒頭でもご説明したように外壁塗装の価格は塗装面積、使用する塗料グレード、修繕箇所によって決まるため300万円以上の外壁塗装も存在します。
実際にアンケート結果でも300万円以上で外壁塗装した割合は2.85%いました。
ハウスメーカーの外壁塗装だと300万円以上になるケースもある
ヘーベルで外壁塗装300万といわれました。
建物二階建ての70坪足場込みです。
間も無く築15年です。
Yahoo!知恵袋
相場的に見ると300万円の外壁塗装(純正リフォーム)は高いですが、ハウスメーカー経由の外壁塗装であれば300万円の外壁塗装もあり得ます。
相場的にはハウスメーカーの外壁塗装は3割ほど高くなるケースが多いです。
ハウスメーカー経由の外壁塗装が高くなる理由は『メーカー指定の塗料や部材を使う』『下請け施工のため中間マージンが発生する』の二点からです。
ハウスメーカーの外壁塗装では、外壁材に決められた高級な塗料が使用されます。
例えば、積水ハウスの場合は積水ハウスの外壁材(SHウォール、エコルディックウォール、ベルバーン、ダインコンクリート)に最適なオリジナルのセラミック塗料(市場には出回っていません)が使用されます。
また塗り回数が多くなればそれだけ価格も高くなりますが、積水ハウスの外壁塗装では4回塗りが基本です。(一般的には3回塗り)
また実際に施工するのは地域の施工業者であるため、中間マージンが発生することもハウスメーカーの外壁塗装が高くなる要因となっています。
なお、大手ハウスメーカーで新築された建物であっても他社でのリフォームは可能です。
ハウスメーカーの保証は切れてしまいますが、代わりに施工業者の保証が付与されるため心配ありません。
コストパフォーマンス重視で外壁塗装したいのであればハウスメーカーよりも地域の塗装専門業者をおすすめします。
300万円の外壁塗装見積もり例
項目 | 単価 | 金額 |
足場仮設・撤去作業258平米 | 800円 | 206,400円 |
マスキング及びシート養生258平米 | 300円 | 77,400円 |
下地調整作業(高圧洗浄・ケレン)224平米 | 600円 | 134,400円 |
外壁下塗り作業(シーラー)224平米 | 800円 | 179,200円 |
外壁主材中塗り(セラミック塗料)224平米 | 4,100円 | 918,400円 |
外壁主材上塗り(セラミック塗料)224平米 | 4,100円 | 918,400円 |
目地補修作業 | - | 200,000円 |
発生材処分・清掃 | - | 20,000円 |
諸経費 | - | 220,620円 |
消費税(10%) | - | 194,145円 |
3,029,202円 |
上記は300万円の外壁塗装の見積もり例です。
この見積もりは相場より少々高いですが、ぼったくりというわけではありません。
塗装面積が224平米と一般的な建物と比較すると大き目ですが、この見積もりで注目すべきは塗料です。
300万円と高額な外壁塗装では度々セラミック塗料を勧められる可能性が高くなります。
セラミック塗料とは、通常の塗料に無機系の鉱物であるセラミックが配合された塗料のことを言います。
耐久性が高く遮熱性や低汚染などの機能も期待できる塗料です。
最高級な外壁塗装を望まれる方であればセラミック塗料による外壁塗装で300万円という価格になることもあります。
ぼったくり業者の手口
- オリジナル塗料
- 大幅な値引き
- 足場代無料
- キャンペーン価格・モニター価格
- 契約後に高額な追加工事を請求
外壁塗装のぼったくり業者とは、不当に高額な外壁塗装をする業者のことです。
高額な外壁塗装であっても品質の良い外壁塗装の場合ぼったくりには該当しません。
大変残念なことですが外壁塗装ではぼったくり業者がかなりの数存在します。
ぼったくり業者の主な手口は上記5つですが、その中でもオリジナル塗料によるぼったくりは後を絶ちません。
オリジナル塗料によるぼったくりとは、自社でオリジナルに製造した高機能な塗料をうたい高額を請求することですが、このオリジナル塗料が実は他社のラベルを張り替えただけの塗料であるケースがあります。
もちろん全てのオリジナル塗料がぼったくりではなく、一部の悪徳業者が使う手口です。
大幅な値引き、足場代無料キャンペーン価格・モニター価格などもぼったくり業者がよく使う手口です。
見積もりの内容ではお得があるように見せて、他の項目に上乗せされているだけと言ったケースもあります。
最初の契約は適正な価格で済ませて、後の追加工事で高額な請求を要求する業者もあります。
このようにぼったくり業者はあらゆる手を使って高額な外壁塗装を契約させようとしてきますので、業者選びには細心の注意を払う事が大切です。
ぼったくられないために相見積もりを取る
ぼったくりを予防するためには相見積もりが有効です。
最低でも3社からは見積もりを取り寄せてサービスや価格の比較をすることで、自宅の外壁塗装で300万円の見積もりがあがってきても、その金額が適正な価格かどうか分かるようです。
手間だからと言って1社のみで決めようとするのはリスクがあります。
ぼったくり業者は相見積もりさせないように『今日だけの価格』『即決してくれたらこの価格』などとセールストークをしてきますが、耳をかさずに相見積もりして業者を選ぶようにしてください。
#外壁塗装 #屋根塗装 #ぼったくり