
新築で家を建てたらハウスメーカーの10年点検の際に外壁塗装の提案も一緒に受けることが定番となっています。
家の事を一番に理解しているハウスメーカーの提案なので安心してしまう気持ちは分かりますが、外壁塗装の価格は高額ですので安易にハウスメーカーで決めずに価格やサービスの比較はするべきですよね?
当サイトでは、外壁塗装はハウスメーカーで行うよりも地元の専門業者に直接お願いすることをおすすめしています。
ハウスメーカーで外壁塗装をする際のメリットとデメリットも一緒に紹介していますので、外壁塗装業者選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
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ページ内目次
ハウスメーカーで外壁塗装をする際のメリットデメリット
ハウスメーカーで外壁塗装する際にもメリット・デメリットあります。
大切なのはメリットばかりに目を向けないで、デメリットの部分もしっかりと考えて業者選定することです。
ハウスメーカーで外壁塗装をする際のメリットが2つ、デメリットが3つありましたのでご紹介します。
メリット
- 総合的なリフォームに対応可能
- 希望するスケジュールで塗装してもらえる
ハウスメーカーは、外壁塗装よりも家の総合的なリフォームをする際にはおすすめです。
よくあるのが外壁塗装を行っていたら、オリジナル意匠の板金の幕板や鼻隠しが錆びてダメになっていて交換の必要があることですが、専門業者では手に入らない部材もハウスメーカーでは手に入ったりします。
また、複数の施工業者と提携しているので施主の希望スケジュールで塗装を行ってもらえる可能性が大きいです。
専門業者だとどうしても春(4~5月)と秋(9~10月)の繁忙期には人手が足らなくなりがちで、施主の希望スケジュールで塗装を行うのは困難な状況です。
家の状態が全体的に傷んでいる、希望した時期に塗装を行いたい方にはハウスメーカーでの外壁塗装をおすすめします。
デメリット
- 結局施工は外注業者が行う
- 営業マンによっては知識不足で提案も的を得ない場合もある
- 外壁塗装専門業者よりも価格が高い
ハウスメーカーでお願いしても結局はハウスメーカーと提携している地元専門業者が訪問して塗装を手掛けることになります。
その為、地域によって施工品質にバラツキがあるのは否めません。
だから一概にハウスメーカーの塗装だから安心というわけではなく、施工を行う業者のスキル次第ということになります。
そして、ハウスメーカーの営業マンは塗装に関して疎い方も多く、業者丸投げのスタイルをとっている人がほとんどになります。
それなのに、価格は中間マージンが発生するぶん専門業者と比較するとハウスメーカーのほうが3割ほど価格が高くなる傾向にあります。
最近では、専門業者並の価格で外壁塗装を請け負っているハウスメーカーもありますが、仕組みはより安い業者へ依頼しているためです。
無理な価格交渉は手抜き工事の典型例なので、リスクは高くなると考えて間違いないでしょう。
自分で業者選定がしっかりできる方、価格を重視して考える方には外壁塗装専門の業者をおすすめします。
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ハウスメーカーで外壁塗装をして失敗してしまった方の口コミ
外壁塗装で相談です。
大手ハウスメーカーで建築し、10年を過ぎたので、そのハウスメーカーで外壁塗装のメンテナンスをしました。
費用については地域の塗装屋さんより割高なことは承知の上で、信頼できる地域の塗装屋さんもなかったものですから、ハウスメーカーを信じて塗装しました。ハウスメーカーには信頼を置いていたので、費用はすでに支払い済みです。(結果的にこれは間違いだったと自覚してますが)
外壁はサイディング、塗装の内容は防水塗装の上に、シリコン塗装で、下塗り➕本塗り2回です。
順調に工事が終わり、ハウスメーカー検査合格となり、足場が外れて、見回してみてびっくり。
液ダレのような箇所、1㎜ほどずつですが塗り残し箇所(下地の色が見える)がいくつも。
ハウスメーカーに伝えたところ、「では手直しします」とさらっと言われました。手直しをしてくれるのはよいのですが、謝罪等なく、あまりにアッサリだったので、不安疑問が生まれました。
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典型的な業者丸投げスタイルの営業マンが担当だと、このような失敗が発生する可能性が大きくなります。
確かにハウスメーカーはミスによる対応は早いですが、あくまでも間に入る窓口となるだけです。
ハウスメーカーに外壁塗装をお願いしたら安心だと考えるのは早計でしょう。
専門業者にお願いすると住宅の瑕疵保証は延長されない
現在、新築住宅を供給するハウスメーカーは、住宅の引き渡しから10年間の瑕疵保証責任が住宅瑕疵担保履行法によって義務付けられています。
瑕疵保証では、構造耐力上主要な部分(基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材、床版、屋根版又は横架材など)と雨漏りに対する欠陥が見つかった時に無償で修理、交換に応じてくれるというものです。
そして、ハウスメーカーで外壁塗装をお願いするとその後の10年間も同じように瑕疵保証でハウスメーカーが対応してくれるます。
しかし、他の専門業者に外壁塗装をお願いしてしまうと、この瑕疵保証が更新されず万が一、構造上の欠陥が見つかった時や雨漏りが発生した時には実費となってしまうというデメリットがあります。
瑕疵担保責任期間(10年)を超える保証については、弊社実施の定期的な点検および必要に応じた有償メンテナンス工事を条件として、10年毎の保証延長を継続することができます(定期点検および必要な補修工事を行わなかった場合は、その後の保証延長はできませんのでご了承ください)。
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大抵のハウスメーカーは10年の瑕疵保証に合わせて10年点検が付いてきて、外壁塗装工事を申し込むとさら10年保証を延長するというセールストークの運びとなります。
これは瑕疵保証には定期的な点検・修理が必要との事項を逆手にとったものですが、施主からしたらかなりのプレッシャーとなります。
ハウスメーカー以外で家のリフォームを手掛けるときには瑕疵保証の延長はされないことはよく理解しておきましょう。
なお、各ハウスメーカーの特徴については注文住宅ロボの『坪単価別ハウスメーカーランキングを一挙ご紹介!都道府県別おすすめハウスメーカーまで網羅』ページが参考になりますのでご覧ください。
外壁塗装は専門業者にお願いしたほうがよい理由
結論を申し上げますと外壁塗装はハウスメーカーではなく地元の実績ある専門業者にお願いするのが得策です。
地元専門業者にお願いしたほうが良い最大の理由は価格です。
ハウスメーカーでお願いしても結局は地元業者が駆け付けるわけですが、価格は3割ほど高くなります。
専門業者であれば100万円で行える施工がハウスメーカーでは130万円かかるということですね。
これは建物のトータルコストという観点から見るとかなりの損害になるでしょう。
現在の建物の寿命は木造で65年とも言われていますが、ハウスメーカーにお願いして30万円余計に払う事を続ければトータルで30万円×6回(10年に一度の頻度で外壁塗装を行った場合)で180万円余計に支払うことになります。
これがトータルコストという観点です。
では瑕疵保証がなくなるという問題に関してですが、これは専門業者側のリフォーム瑕疵保険で対応すればよい話しです。
ただ塗装業者の中にはリフォーム瑕疵保険に加入してない所もありますので事前の確認は必要になります。
また、ハウスメーカーのように10年の保証は付かず5年間、または1年間の契約となります。
しかし、10年住んでみて欠陥(瑕疵)が感じられないのであれば、以降も欠陥の可能性は低いので、トータルコストと瑕疵保証の兼ね合いから外壁塗装は地元専門業者にお願いすることをおすすめしています。
外壁塗装は地元専門業者にお願いするのがおすすめ
また希望したスケジュールで塗装してもらいやすいなどのメリットもあります。
さらに下請けでの対応になるので、万が一の対応に不安があるなどがあります。
外壁塗装をハウスメーカーではなく地元専門業者にお願いしたほうがよい理由は、ずばり価格面によるメリットがあるからです。
同じ仕上がりでも注文する窓口によって価格が変わるのが外壁塗装です。
地元で実績のある業者数社から見積もりを取り寄せて比較してみてください。
なお、その際は自宅の相場をインターネットから確認できる相場算定ツールを使うと各社からの見積もりにも効率的に交渉する事ができます。
ハウスメーカーでお願いする際にもサービスや価格の指標となりますので、外壁塗装の前に相場算定ツールを使うことをおすすめします。

当サイトでは、外壁塗装の相場算定ツール『ヌリカエ』をおすすめしています。
ヌリカエは選択式の質問に答えるだけで、自宅相場を算定してくれます。
地域の助成金の確認や自宅に適した塗料も一発で算定してくれます。
無料ツールなので、気軽に使ってみてください。
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