屋根塗装では縁切り(タスペーサー)が必要なワケ

縁切りとは


縁切り(ふちぎり・えんきり)とは、屋根の塗装をした際に、屋根材の重なっている部分が塗料で塞がってしまわないように、カッターやヘラなどで隙間を作ってあげる作業です

屋根一枚一枚に対してヘラを差し込んでいく作業なので職人にしたらかなり大変な仕事の一つになりますが、縁切りは屋根塗装においてとても大切な仕事です。

縁切りを行わないと屋根と下地に雨水が溜まってしまい、その雨水が逃げ道を求めて屋根の上部へと浸透していく毛細管現象が起き、結果的に雨漏りや屋根下地の腐食へと発展してしまいます。

また縁切りには屋根内部の結露を防ぐ役割も兼ねています。

屋根の機能性を保つために縁切りは、とても役割を果たします。

タスペーサーを使った縁切りが主流


縁切りの方法は大きく『カッター・ヘラ』を使う縁切りと『タスペーサー』を使う縁切りとに分かれます。

一昔前まではカッターやヘラを使う事が多かったですが、最近ではタスペーサーを使って縁切りを行うことが主流になります。

タスペーサーとは、ポリカーボネイト樹脂で出来ている縁切り専用の道具です

屋根に差し込むだけで縁切りが行えるので、カッターやヘラによる縁切りと比べると段違いに縁切りがしやすいという特徴があります

タスペーサーは下塗り塗装後(完全乾燥後)に一枚の屋根材につき左右15cmぐらいの所に2枚挿入して使っていきます。(㎡あたり10個使用)

タスペーサーの挿入しずらい箇所や、前回の塗り替えでの塗膜で、屋根材上下が密着している箇所は、カッターやヘラで隙間を開けてからタスペーサーを使うようにします。

そして、タスペーサーを装着して上塗りをしタスペーサーを抜かずに塗装が完了します。

タスペーサーの仕様

代表的なタスペーサーメーカーである株式会社セイムが製造・販売しているタスペーサーの仕様をご紹介します。

見た目 製品名 単価(1㎡あたり) 特徴
タスペーサー01 タスペーサー01 260円
  • 2017年春発売した最新型
  • 耐久性に優れていてい60㎏~80㎏の重さにも耐えられる
  • 溶剤に強い
タスペーサー02 タスペーサー02 190円
  • コストパフォーマンスに優れている
  • 強溶剤には使えない
タスペーサー03
※平成30年2月末日に販売終了
タスペーサー03 237円
  • 下地の劣化が激しい屋根に推奨
  • 強溶剤には使えない

画像参照元:株式会社セイム

タスペーサーは屋根の下に挿入され、その後取りはずされることもない為半永久的に使える耐久性があります

タスペーサーとヘラの縁切り比較

カッター・ヘラ タスペーサー
縁切りのタイミング 上塗り塗装後 下塗り塗装後
価格 3~6万 2~4万
作業時間 一日 半日
起こりうるトラブル 屋根材を傷つける
上塗り後での作業になる為、足跡が付く
適正な隙間がないと機能しない

縁切りを行なわない手抜き業者もいる


屋根塗装後の縁切りの作業は職人にとってとても大変な作業になります。

特に夏場の炎天下の下では、半日から一日かけて屋根の上で行う作業になりますので特に大変です。

その為、悪徳業者では手を抜いてこの縁切りの作業を行わない業者もいます。

また、手抜きとは別に単純に縁切りの知識がない業者も存在します。

屋根塗装の仕上がりを見ても、縁切りは見た目では分かりませんし、雨漏りや下地の腐食などの被害が起きて初めて縁切りを行っていなかったことが発覚するケースがほとんどです。

そのような被害に遭わない為にも、見積り書にタスペーサーの代金がしっかりと掲載されているのかを確認するようにしましょう

見積書は詳細に作られていればいるほど信ぴょう性のあるものとなりますし、万が一の時にも補償の際にも役に立ちます。

契約前に業者に縁切り作業の有無を確認するようにしましょう。

縁切り(タスペーサー)を必要としないケース

ヘラやカッターに比べて単価も安く作業性の観点からも非常にメリットの大きいタスペーサーですが、タスペーサーはスレート屋根材(コロニアル・カラーベスト)にしか使う事ができません

⇒ スレート瓦屋根が劣化(割れ)した時の塗装とリフォーム方法

というよりも、縁切りを行う屋根材がスレート系の屋根材のみになるので、それ以外の屋根材ではタスペーサーがいらないというよりも縁切りの作業がいらないということになります

また、下記の4つケースでもタスペーサー(縁切り)は必要としません。

  • 新築後に初めて塗装をする屋根
  • 屋根に4mm以上の隙間がある場合
  • 急勾配屋根(5寸以上)
  • 吹き付け塗装の屋根

瓦が10年未満でまだ新しい屋根の場合、屋根の劣化もそれほど進行していないので反り返りの症状がありません。

原則、4mm以上の隙間が空いている屋根ではタスペーサーを挿入してもフィットしない為、すぐに取れてしまいます。

5寸以上の急勾配の屋根では水が屋根に溜まることもなく下に落ちていくので縁切りの必要がありません。

また、吹き付け塗装と言われるエアレス機とペイントガンと言われるミスト状にして塗装していく方法では、塗料によって屋根を塞ぐことがないので縁切りの必要がありません。

タスペーサーの知識も優良業者選定の判断材料の一つ

タスペーサーの役割
  • 雨漏り防止
  • 屋根下地の腐食防止
  • 屋根内部の結露防止

縁切りはスレート系屋根材であれば必須の作業になります。

反対に、それ以外の屋根材の場合には不要の作業でもありますので、建物の屋根材を見て必要かどうかの判断をするようにしましょう。

また、業者の選定方法としてタスペーサーの有無やそれについての知識がきちんとあるかなども判断材料にするのも良いですね。

見積り書にもタスペーサー代まで細かく明記してあると、なお良い業者と言えます。

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