
外壁塗装の価格は塗料代の他に職人の人件費、足場代、高圧洗浄代などありますが、その中に建物を保護する養生(ようじょう)の費用も含まれています。
適正価格で外壁塗装する為にも養生費用の算出方法を理解しておきましょう。
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養生費用算出方法
外壁塗装の養生費用の算出方法は以下になります。
平米数は、外壁全体の平米数ではなく養生を行う箇所の平米数となります。
養生の単価は材料費込みで300円~500円になりますので、一般的な家庭(40坪住宅程度)では3万円~5万円というのが養生にかかる相場になります。
ただ養生はサッシや建物に付随している設備(エアコンの室外機、太陽光発電のパワーコンディショナなど)、ガス管、ベランダや軒先などに施されることになりますので、必然的に建物が大きいと養生費も高くなることになります。
また、太陽光発電が屋根に設置されているお宅であれば、パネルにも塗料がかからないように養生シートを被せます。
その際には、当然ですが発電は制限されてしまいますので頭に入れておきましょう。
植木や盆栽などにも養生を施します。
外壁塗装における養生とは
また、足場組立後には近隣への水しぶきが飛散するのを防ぐ役割があるシートを設置しますが、こちらも養生になります。
場合によっては、庭に停まっている車や植木・盆栽にも養生することになります。
基本的には外壁塗装する箇所以外に養生を施すことになります。
一般的に外壁塗装は以下の工程で行われますが、養生は外壁の素地調整(塗装部分の馴らし作業)が終わり次第行われます。
- 足場・飛散防止ネットの設置
- 外壁の高圧洗浄
- 素地調整
- サッシ、エアコンの室外機、設備等の養生
- 下塗り・中塗り・上塗り
- 確認・検品
- 足場解体・清掃
養生に使われる道具
外壁の養生に使われる道具を一つずつご紹介します。
塗装する建物の設備によっては使われないものもあります。
飛散防止ネット
飛散防止ネット(ひさんぼうしねっと)は足場の建設と同時に行われる、建物全体を覆うネットになります。
近隣への塗料の飛び散り防止、高圧洗浄による水しぶきの軽減、外部からのホコリやチリの付着防止などに役に立ちます。
ネットの目は細かいものと粗いものとありますが、足場は強風にとても弱いという性質があるので、ネットの目があまりに細かいと足場が強風で揺られるリスクがあり、目が粗いと塗料や水しぶきが近隣へ飛び散るリスクが上昇します。
また、近隣へのイメージからあまりに汚い(塗料まみれ)飛散防止ネットを使っている業者は、仕事も雑になるという特徴もあるので、一度業者の現場には足を運ぶことをおすすめします。
養生シート
養生シートを被せることによって設備を塗料から保護することができます。
外壁塗装で一般的に使われる養生シートは、厚さは0.02mm、素材はポリエチレンのものが多く使われています。
養生シートはとても使い勝手が良くて、現場に置く塗料が入っている一斗缶の下などを置く時にも重宝されます。
マスキングテープ
養生シートを塞ぐために、手で簡単に切ることができるマスキングテープが使われます。
ラッピングや装飾用のマスキングテープとは違い、塗装用のマスキングテープは防水性に優れていてい取外しがしやすいように粘着性は最小限に抑えられています。
種類的には、ゴム系とアクリル系の2種類があります。
ゴム系のマスキングテープは、昔から外壁塗装に使われてきたタイプで、耐久性にやや難がありますが、比較的短期間の塗装では問題なく使用できます。
アクリル系のマスキングテープは、紫外線に強い特徴があるので直射日光が激しい箇所のテープ止めの際には最適です。
ロールマスカー
ロールマスカーとは、養生シートとマスキングテープが一体となっている養生シートになります。
窓枠や玄関周囲の養生では綺麗なライン(マスキングテープによる綺麗な線)を出しつつ保護できるので、現在の現場で広く使われています。
ブルーシート
玄関やベランダなどの養生には、ブルーシートがよく使われます。
また、養生シートの代わりに一斗缶や工具置きの下にも敷くことができます。
耐久性があり様々な箇所の養生に使う事ができるのがブルーシートの特徴です。
カーカバー
カーカバーとは、愛車に塗料が飛び散ることを防ぐ目的で車に被せるシートになります。
原則的に現場の飛散防止ネットから1m以内に車がある時にはカーカバーがかかることになります。
ただ、人によってはビニールによる擦り傷を気にして車にカバーをかけたなくない人もいるかと思いますので、擦りキズが付きずらい不織布素材のカバーかどうかも確認しておくとよいでしょう。
マルチ養生カバー
マルチ養生カバーとは、一階部分の足場に人の保護を目的としたクッション性の高いカバーです。
カッターやハサミ等で簡単にカットできますが、衝撃や耐久性にも優れています。
養生費の相場を頭に入れて業者とミーティングを行いましょう
一般的な住宅の養生費は3万円~5万円になります。
見積書にも養生費の項目がありますので、相場よりも低すぎたり高すぎたりする場合には、業者に必要な箇所が養生されているのか、または養生費が高すぎて請求されていないかよく確認するようにしましょう。
養生は本当に職人の性格が表れる作業です。
単に設備を守る為に養生を行う職人もいれば、その後の塗装がしやすいように養生を施す職人もいます。
特に塗装の仕上がりに大きく影響するのが窓際のマスキングテープによるライン出しです。
綺麗に窓際に沿ってラインを出せていれば必然的に塗装の仕上がり具合も良くなります。
敷地内の気になる所に工具などが置いてあって養生シートなどが敷かれていなければ、養生シートを敷いてほしいと要望をきちんと伝えるようにしましょう。
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