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アルミサッシのリフォーム方法
アルミサッシとは、窓枠の材質がアルミニウム製のものを指します。
外側と内側では劣化の具合が変わりますが、外側の外気にさらされているアルミサッシは外壁と同様に紫外線や雨、風などの影響を年中受けているので劣化具合が激しい箇所でもあります。
また、アルミサッシの材質であるアルミニウムは非鉄金属(鉄以外の金属)に分類されますが、アルミニウムは汚れ(ホコリ・チリ・砂・排気ガス・潮風・カビ)に反応することで酸化しサビが発生します。
アルミサッシの劣化具合によっては、窓との間に隙間が空いたり窓に敷いてあるレールの動きが鈍くなったりなどの不具合に発展します。
そんな時にはアルミサッシのリフォームとなるわけですが、アルミサッシのリフォーム方法は大きく2種類があります。
- 塗装によるリフォーム
- 交換によるリフォーム
どちらのほうが優れてるという話しではなく、現在のアルミサッシの状態を加味してリフォームの方法を選ぶことが大切です。
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塗装と交換比較表
リフォーム方法 | メリット | デメリット | 費用相場 | 劣化具合 |
塗装 | 費用を抑えることができる 部分補修なら簡単 色変更が可能 | 早期塗膜剥がれの可能性がある | 4万~6万 | キズ 軽度の経年劣化 |
交換 | 機能性を高めることができる | 費用が高い 結構大掛かりな工事になる | ~50万円台 | サビ 全体的な腐食 |
リフォームの目安
アルミサッシの劣化具合を見てリフォームをする目安とすることをおすすめします。
主な劣化具合としては以下の3点があります。
- サビ
- キズ
- 色あせ
アルミサッシの劣化の特徴として白錆(しろさび)があります。
白錆とは、アルミニウムが空気と触れ合って酸化アルミニウムの層を形成し、酸化アルミニウムがホコリ・チリ・砂・排気ガスなどの汚れと結合することでギブサイトと呼ばれる水和酸化物になります。
アルミニウムの表面に水和酸化物が発生すると白色の斑点として見られるので白錆と呼ばれています。
また、キズも酸化を促進させてしまうので要注意となります。
上記のような劣化症状が見られたら、アルミサッシのリフォームの目安となります。
塗装ビフォー・アフター

アルミサッシに使われるアルミニウムは加工性、耐食性、溶接性、電気・熱の伝導性に優れている特徴がある反面強度は低いというデメリットもあります。
その為、少しのひっかき傷でも残ってしまいます。
アルミサッシにキズが見られるような場合には、塗装によるリフォームがおすすめです。
キズの補修には、専用の吹き付け塗料(下塗り:メタル用下塗りスプレー、上塗り:カラーアルミスプレーなど)を使用します。
全体を塗装しない補修処理にも塗装による方法が用いられます。
アルミサッシの種類
アルミサッシが全体的に腐食している場合には塗装によるリフォームは難しいので交換になります。
交換ではアルミ以外のサッシにも変更ができ種類も様々あります。
それぞれの特徴を一覧表にてご紹介します。
材質 | 断熱性 | 耐久性 | デザイン性 |
---|---|---|---|
樹脂サッシ | ◎ | ◎ | △ |
木製サッシ | ◎ | △ | ◎ |
アルミサッシ | △ | ◎ | 〇 |
複合サッシ | ◎ | ◎ | 〇 |
アルミサッシに塗装をおすすめしない職人がいる理由
業者の中にはアルミサッシの塗装をおすすめしない人もいます。
これはアルミサッシの材質であるアルミニウムが非鉄金属の為、塗料の密着が悪く塗装を施してもすぐに剥がれてくるというのが理由になります。
ただ、きちんと下処理をして(汚れ、サビ落とし、目荒らし)専用の塗料を使う事によって、アルミサッシも塗装によってリフォームをすることが可能になります。
業者側の意見としては、塗装することはできるけどサビが進行している箇所はいくら下処理を施しても再度サビが発生しやすいので(軽度のサビなら問題ありません)、数年先には再度手入れの必要があるというものです。
アルミサッシのような非鉄金属はサビになる前、もしくは軽度のサビが発生している段階で塗装によるリフォームを施すことが一番効果の高いリフォームになると言えます。
DIYで塗装を行うのはかなり困難
塗る範囲が限られているのでDIY(Do It Yourself)でアルミサッシの塗装を試みようとしようとする方がいらっしゃいますが、アルミサッシの塗装は結構難易度が高いのでおすすめしません。
キズの補修処理での塗装であれば一部分の処理で済むのでDIYでも対応は可能ですが、アルミサッシ全体を塗装しようとする場合、窓を外して下処理を施していく必要があります。
特にレール部分など戸車が滑走する部分は塗装が剥がれやすい箇所でもありますので、塗装も厚くにりすぎず薄くならないように塗装していくことが重要です。
厚く塗りすぎると液だれの原因になります。
縦すべり出し窓のような窓枠では、アルミサッシを外さなくても塗装が行えますが、その際には周囲に塗料が付かないようにしっかりとマスキングテープで養生を施します。
アルミサッシへの塗装に関しても下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本になりそれぞれの塗装間隔は塗料で定められた時間空けるようにしないと塗膜の早期剥げに繋がります。
このようにアルミサッシの塗装は、塗装前の工程が面倒である点としっかりとした下処理と塗装方法、塗料を選択しないとせっかく塗装をしてもすぐに剥がれてきてしまうため、DIYでの塗装はあまりおすすめしていません。
アルミサッシも外壁と一緒にリフォームするのがおすすめ
現在のアルミサッシの状態を加味してリフォームの方法を選ぶことが大切です。
ただし、早期塗膜剥がれの可能性があるなどのデメリットもあります。
アルミサッシのリフォームは軽度の劣化であれば塗装、全体的な劣化であれば交換をおすすめします。
また、アルミサッシのリフォームを検討する際には、外壁塗装や屋根塗装と一緒にお願いすると人件費や資材の削減に繋がるので一緒に検討してみることをおすすめします。
DIYでのりフォームはあまりおすすめしませんが、DIYでアルミサッシのリフォームを行う際は、きちんとした手順で行うようにしましょう。

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