外壁塗装の液だれトラブルとは?液だれを甘く見たらイカン!

外壁塗装のよくあるトラブル(施工不良)に液だれがあります。

このページでは液だれがどんなものなのか、そして液だれが発生する原因と発生してしまった場合の対処方法について掲載しています。

外壁塗装後には仕上がり確認をすると思いますので、是非とも液だれについての正しい知識を入れて業者と接していただければと思います。

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外壁塗装の液だれとは

外壁塗装の液だれ
外壁塗装の液だれ

外壁塗装の液だれとは、塗料が下にダラーッと垂れてしまう現象のことです。

液だれは見た目が悪くなるのはもちろんのこと、塗料の効果が十分に発揮できなくなり塗膜の耐久性も落ちてしまいます。

特に刷毛やスプレーガンでの塗装はスキルが必要な塗装方法ですが、下手な職人が塗装すると液だれがよく発生します。

液だれは遠くからでは確認しづらいため、2階部分などで発生していると気が付きにくいという特徴があります。

液だれが発生する原因

希釈剤の量を間違えている

塗料は希釈(きしゃく:薄めて使う事)して使われます。

ちなみに塗料は水で薄める水性塗料と専用シンナーで薄める油性塗料があります。

希釈剤の量(%)は各塗料によって決められています。

例えば、エスケー化研の水性セラミシリコンの希釈率は10〜20%(刷毛・ローラー塗りでは0~10%)と決められています。

液だれが発生する場合では既定の希釈率よりも高い(薄めすぎ)場合に発生しやすくなります。

わざと塗料を薄めて塗料代を節約しようとする悪徳業者もいるので注意が必要です。

ちなみに希釈剤の量を間違えると、液だれ以外にも塗膜の縮み、割れ、乾燥不良、付着不良などが起こります。

塗装が厚塗りすぎる

塗装が厚塗りすぎる場合も液だれが発生しやすくなります。

通常、3回塗りしたときの平均膜厚は0.1ミリ(100ミクロン)前後、下地がコンクリート・モルタルや窯業系サイディング、ALCパネルの場合は0.03ミリ(30ミクロン)が一般的な塗膜の厚さです。

しかし、3回塗りではなく厚塗りして2回塗りで終わらそうとしようとした場合などに液だれが発生します。

これは塗り回数を誤魔化して塗料代を節約する悪徳業者のやり口です。

厚塗りをすることで液だれが発生しやすくなるので、綺麗に仕上げるには一定の厚みで均一に塗装する必要があります。

気象状況

強風・気温・雪・湿度などの気象状況が原因でも液だれは発生します。

各塗料には塗装時の気温などにおいて細かく施工が変わるように注意が促されています。

例えば、日本ペイントのパーフェクトトップでは5~10℃で8時間以上、23℃で3時間以上、30℃で2時間以上と決められています。

この気温と乾燥時間を無視して塗装すれば塗料が固まっていない状態で重ね塗りすることになり液だれが発生します。

なお、塗装場所の気温が5℃未満、もしくは湿度85%以上である場合、または換気が十分でなく結露が考えられる場合も液だれ以外の不具合が発生しやすいとして塗装不可とされています。

液だれが発生した時の対処方法

液だれは業者による施工不良です。

故意であれば過失であれ液だれが発生しているのは業者側の責任です。

液だれを見つけたらなるべく早く業者に連絡して再塗装を依頼してください。

施工不良ですので再塗装は無料で対応してもらえるはずです。

なお、液だれは素人が自分で修正することは不可能ですのでやめてください

液だれを補修するには、カッターやスクレーパーでダレを削ってペーパーがけを行います。

塗料でタッチアップになりますが、液だれの削り方が甘いと仕上がりに出てしまいます。

職人でしたら液だれを出さない様に気を使い、塗装した後(材料が乾燥する前に)液だれ拾いのチェックします。

見た目優先での全面補修を要求する事は間違っていません。

一旦液だれして固まってしまうと、如何にも成りません。

サイディングのデコボコも有るので、削り難いので。

元の様に直すには、サイディングから張り直すしか有りません。

再塗装に応じない、もしくは再塗装に費用がかかる場合などでトラブルへと発展する場合は消費者センター (国民生活センター)に相談するようにしてください。

消費者センターは消費者庁が所管する独立行政法人です。

消費者センターの対応は平日のみになりますが、休日は消費者ホットライン(188)にて相談を受けてくれます。

サービストラブル相談(電話)
裁判外紛争解決手続
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医師からの事故情報受付窓口
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03-3446-0999(平日窓口)
03-3446-1623(平日バックアップ用)
ホームページhttp://www.kokusen.go.jp/
消費者センター (国民生活センター)情報

液だれは業者の責任!見つけたらすぐに再塗装の依頼する!

液だれは塗料がまだ完全乾燥していない状態で発生するため、外壁塗装完了後すぐに確認することで見つけることができます。

液だれを見つけたらなるべく早く業者に連絡して再塗装の依頼をしてください。

しかし、残念なことに希釈剤の量を故意にごまかしたり、厚塗りしたりする悪徳業者は再塗装に費用を請求されるケースもあります。

液だれトラブルを避けるためにも、外壁塗装の業者選びは価格だけで比較せずに口コミ、実績、加盟団体などを確認して優良業者に依頼するようにしてください。

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