外壁塗装のツートンカラーとは、外壁を2色で仕上げる塗装方法でバイカラーと言ったりもします。
ツートンカラーでの仕上げは昔から根強い人気があり、現在でも外壁塗装の定番の仕上げになります。
ただ、1色で仕上げるよりも、ツートンカラーの配色はバランスが難しいので頭を悩ませることも多く、実際に配色で失敗したと感じる方もいらっしゃいます。
おすすめのツートンカラーの組み合わせ例とともに、注意点、流行のツートンカラーを掲載していますので、どうぞ参考にしてください。
なお色の組み合わせに関しては、当サイトで外壁塗装を行った384人にアンケートしたページ『外壁塗装で人気の色ランキング』も参考になるかと思いますのでご覧ください。
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記事サマリー
おすすめツートンカラー(2色塗り・バイカラー)
ワントーン(1色塗り)ではなく、ツートーン(2色塗り)を希望されている方には、今期の人気色と組み合わせたおすすめの色を5組紹介させていただきます。
ちなみに、色の組み合わせに関しては、PCCAの色相環を参考にしています。
ベージュ系×グレー系(オーソドックスなツートンカラー)
2023年も引き続き人気の色であるベージュ系(ニュートラルホワイト8092)とグレー系(カラーボンドバーチグレー8081)のツートン色です。
定番と言ったら定番ですが、1階部分にグレー系やブラック系の色を配色すると建物が落ち着いている感を演出することができます。
イエロー系×ブラウン系(風水を意識したツートンカラー)
毎年人気のブラウン系(モカ8088)とイエロー系(レモン9009)の組み合わせになります。
イエロー系とブラウン系の組み合わせは風水的には『金運向上』に良いとされています。
使用するイエローは色味のはっきりした色を使うのがポイントです。
ホワイト系×ピンク系(可愛らしいイメージのツートンカラー)
ホワイト系(クールホワイト9010)とピンク系(ピーチ9007)の組み合わせです。
ホワイトとピンクで建物が凄く可愛らしいイメージになります。
外壁塗装で優しい感じにイメージチェンジしたい人におすすめの組み合わせです。
ピンクは濃いショッピングピンクではなく少しベージュがかったフレッシュピンクが人気となっています。
ブルー系×ホワイト系(北欧住宅を意識したツートンカラー)
ブルー系(コバルト8107)とホワイト系(クールホワイト9010)の組み合わせです。
建物が爽やかなイメージになりますね。
ピンク系×レッド系(同系色のツートンカラー)
ピンク系(ピーチ9007)レッド系(パワーレッド9013)は色相環でいう色相が似ている(類似)色の組み合わせになります。
派手な印象の建物になりますので、近隣との兼ね合いも考えて検討してみてください。
ダサいツートンカラーにしない為のポイント
毎年人気のツートンカラーですが、一歩配色を間違えるとたちまちダサくなるので注意が必要です。
ダサくなってしまうツートンカラーは、統一感がありません。
例えば、一階にはオレンジ(暖色系)二階にはブルー(寒色系)を使うなどが典型的なツートンカラーがダサくなります。
その他、レッドとホワイトを縦にツートンカラーしてしまうことでオシャレさよりも奇抜さが目立ってしまうといった悪い例もあります。
建物に統一感(イメージ)を持たせるのがツートンカラーのポイントです。
イメージでは『モダン』『北欧』『和風』『クール』『シンプル』などありますが、まずは今回の外壁塗装のイメージを固めることでツートンカラーがダサくなるのを防ぐことができます。
ツートンカラーは建物に合わせて塗装箇所を決める
外壁をツートンカラーにしようと思ったらまず最初に行うことは、塗装箇所によるデザインの決定になります。
ツートンカラーにする塗装箇所の分類としては3つのパターンがあります。
建物の構造などとも合わせて選ぶようにしましょう。
上下(1階と2階)によるツートンカラー
オーソドックスなツートンカラーに上下(1階と2階)によって色を分ける方法があります。
1階と2階では庇や目地などによってあらかじめ区切られている構造の建物が多いので、ツートンカラーにしても違和感なく仕上がるのが特徴です。
また、色もほぼ半々程度になるので、配色しやすいというのも上下で色を分ける際のメリットになります。
縦塗りツートンカラー
上下の分け方ではなく建物に対して縦に色を入れていく縦塗りのツートンも主流です。
縦塗りツートンカラーは、仕上がりのバリエーションが豊富なのが特徴で面積を半々にしてもいいですし、ポイントとして色を入れていくのもオシャレです。
また、東側と北側で色を分けるなど、大きい意味での縦塗りツートンのパターンもあります。
ただ、ポイントとして色を入れていくのはかなり色の配色センスが問われるところになります。
ベランダやバルコニーと外壁のツートンカラー
ベランダやバルコニーなど、建物に対して出っ張っている箇所のみを塗装するツートンカラーもあります。
こちらはデザインのアクセントにもなりますし、仕上がりも自然になります。
ポイントで入れることになるので、建物のイメージが決まります。
クールでカッコいいイメージであればブルー系、明るいイメージであればオレンジ系、シンプルなイメージあれば黒系などがよく使われます。
日本塗料工業会の人気色(定番色)
ツートンカラーとして組み合わせる色として、日本塗料工業会での人気色(定番色)を紹介します。
日本塗料工業会での人気色は日本ペイントなどの大手塗料メーカーのCGプランナーが外壁塗装の提案として採用している色になります。
建物イメージに合わせて『トラディショナル』『ナチュラル』『シック』『カジュアル』『モダン』に分類し、ベース向きの色とアクセント向きのカラーで色を組み合わせるとイメージに合った仕上がりとなります。
ツートンで配色する塗装する面積に差が生じる場合には、ベース向きの色の面積を大きくするとしっくりした仕上がりとなります。
PCCSの色相環を参考にしてツートンカラーをイメージする
ツートンカラーでは、配色がキモになると言っても過言ではありません。
配色には、PCCS(Practical Color Co-ordinate System:日本色研配色体系)の色相環を利用すると失敗が少なくなります。
配色の近い色同士をツートンカラーに採用するのもいいですが、色相環の反対側の色を選んでもはっきりしたツートンカラーになっておすすめです。
具体的には、人間の心理4原色である赤、黄、緑、青の4色を基本とした考え方で色を24色に分類した色相環の反対の色は相性が良い(補色同士)とされています。
例えば、黄色(8:Y)と相性が良いのは紫(20:V)になります。
正反対の色でなくても、正反対の色の近くにある色とは相性が良いとされています。
ツートンカラーにする場合には、色相環でいう所の近くにある色を選んでしまうと(8:Yと9:gYなど)、建物のイメージがくすんだ感じになってしまったり、明るすぎてチカチカした感じになってしまうので注意が必要です。
ツートンカラーにしても費用は変わらない
気になるツートンカラーにした際の費用ですが、1色で仕上げてもツートンカラーで仕上げても費用は変わりません。
ただ、東側と南側のツートンなどのように方角によって色を分ける場合、南側は紫外線の影響もあって劣化が進むので耐候性の高いグレードの塗料を選ぶなどすると費用は変わります。
実際には、方角によって塗料のグレードを分ける方は多くないので、塗料のグレードに関しては全て統一してしまったほうがよいでしょう。
ツートンカラーの流行色(色番号:ND-152)
当サイトが『2019年に外壁塗装を行った384人』を対象に行ったアンケートによると、人気の外液塗装の色はベージュ(129人:33.59%)という結果になりました。
ベージュは汚れが目立ちにくく建物のイメージが優しい感じになるので、毎年人気の色でもあります。
中でも日本ペイントの中彩色(色番号:ND-152))はベージュの中でも特に人気の色です。
個人的にはベージュ系とグレー系のツートンが好きです。
他にもベージュと相性の良い色は、色相環で言えば、19:pB(青)や20:V(紫)などが相性の良い色となります。
その年の流行色からツートンの配色を決めていくのもおすすめです。
外壁塗装ツートンカラーまとめ
PCCAの色相環を参考に組み合わせを考えることをおすすめします。
例えば、一階にはオレンジ(暖色系)二階にはブルー(寒色系)を使うなどが典型的なツートンカラーがダサくなります。
外壁塗装では色選びはとても重要なポイントで、失敗したと感じる方が多いポイントでもあります。
特にツートンでは配色の必要性がありますから、色選びは特に慎重に行う必要があります。
なお色選びには別ページにある、おしゃれな外壁塗装をまとめた画像集もおすすめですよ。
塗装の箇所(上下、縦塗り、出っ張り)を決めて、色相環や日本塗料工業会の人気色(定番色)によってツートンカラーで使用する色を決めるようにしましょう。