
雨漏りをきっかけに外壁塗装を検討し始めるお宅が増えています。
雨漏りは複雑な原因から発生している事も多いいことから、無知でいると業者の言われたまま工事をすることになり請求額がかさんでしまうことにもなりかねません。
また建物の条件によっては火災保険を使う事でお得に雨漏り修理・外壁塗装工事どちらも行える可能性があります。
雨漏り修理の基本から相場・注意点をまとめましたので参考にしていただければと思います。
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ページ内目次
そもそも雨漏りとは

- 屋根・屋上
- ベランダ・バルコニー
- 破風板・軒・天雨桶
- 外壁
- サッシ
雨漏りとは、建物内部に意図しない形で雨水が浸入することです。
雨漏りが発生すると基礎部分の腐食原因になったり、湿気を好むシロアリの発生へと繋がっていきます。
このように雨漏りは放っておくと建物にとって甚大な被害をもたらす可能性のあるトラブルです。
なお、まだ雨漏りが顕在化していない建物でも台風などの災害がきっかけになって雨漏りが発生することが多発しています。
雨漏り修理と外壁塗装は別工事
- 屋根:1万円~45万円
- 外壁:5万円~50万円
- 天井:10万円~15万円
- ベランダ(バルコニー):3万円~25万円
- 窓サッシ・天窓:3万円~25万円
- 屋上(陸屋根):20万円~100万円
外壁塗装工事で雨漏りが直ると考えている方もいらっしゃいますが、雨漏り修理は外壁塗装工事とは別の工事になります。
外壁塗装の目的はあくまでも下地の保護です。
雨漏りが発生している建物は雨漏り修理費用と外壁塗装の費用がかかってきます。
外壁塗装の費用相場は塗装面積によって変わってきますが40坪住宅(塗装面積160㎡)で90万~120万円程度になります。
雨漏り修理の費用は補修箇所と雨漏りの程度によります。
雨漏りの進行具合にによっては基礎の腐食まで進んでいる場合もあります、この場合は基礎の張替工事が必要になってしまうことから修理費用は大きくなります。
ちなみに、雨漏りの原因が塗料の問題(塗料の量が少ない・希釈が適当でないなど)であれば外壁塗装工事のみで雨漏りを直すことも可能です。
ただし、外壁の下には防水シートなどの雨水を防ぐ資材があり、直接的に塗料が問題で雨漏りが発生している場合は少ないです。
屋根からの雨漏りの場合は、二次防水(屋根下地)が破損している場合が多いので塗装による雨漏り修理はほぼあり得ません。
このようなことから、雨漏り修理と外壁塗装工事は別で考えることが一般的となっています。
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雨漏りが直る仕組み
雨漏りは外壁のヒビやコーキングの割れ目、瓦のズレなどが原因で下地を通過して建物内部に雨水が浸入します。
雨漏り修理を簡単に説明すると、雨漏りの発生原因を散水調査(さんすいちょうさ)によって探り最適な修復をすることになります。
散水調査とは、雨漏り発生の疑いのある箇所に半日ほど水をあてて雨漏りしている箇所を探る調査になります。
散水調査は、手間と費用がかかりますが確実に雨漏り箇所を突き止めることができます。
目視のみで散水調査を行わない業者もありますが、雨漏り箇所は一カ所からでないことも多いことから、目視のみで確認する方法は修理後に雨漏りが再発することもよくあります。
その他、赤外線、発光液、サーモグラフィなどを使って建物の内側を確認しながら雨漏り箇所の特定を行っていきます。
屋根からの雨漏りの疑いがある場合は、実際に屋根に登って確認することになりますが、場所柄難しい場合にはドローンを使って確認していきます。
雨漏りの修理では、正確な雨漏り箇所の特定と修理があって初めて効果を成すものになります。
災害による雨漏りであれば火災保険が適用される可能性がある
雨漏りの原因が、災害であれば火災保険によってお得に雨漏り修理を行う事ができます。
火災保険とは、災害(火災・風災・水災・落雷)によって建物に損害が発生した際に一定額を補償してくれる保険です。
雨漏りの場合には、風災・雪災・雹災が災害として認定されることが多いです。
補償額は、保険会社のサービス内容や免責金額(自己負担額)、現在の保険価額によって支払われる保険金は変わってきますが、本来の修理費用の半額程度で収まった場合もあります。
また、雨漏りのみでなく外壁塗装・屋根塗装でも同様に災害による被害があれば火災保険の適用範囲となります。
火災保険はいくら使っても保険料は上がる事はありませんので、上手に使う事をおすすめします。
ただし、雨漏りの原因が経年劣化・過失・修理費が20万円以下の工事・災害の被害でも3年以上経過している建物では、火災保険は適用されません。
業者に外壁塗装で雨漏りが直ると言われても信じちゃダメ
当時雨漏りが少し発生したので、そのことを相談したら
Yahoo!知恵袋
「外壁塗装で併せてコーティングを行うので雨漏りは直ります」と言われました。契約金額は約百万円でしたが、雨漏りが直るならということで契約しました。
ところでが施工後4カ月で雨漏りが再発し、染みは大きく広がりました。
業者によっては外壁塗装で雨漏りが直ると言ってくるところもありますが、それには注意が必要です。
前述したように、外壁塗装の目的はあくまでも下地の保護で、既に雨漏りが発生している箇所の修理ではありません。
特に訪問販売業者のように、即決を求めてくる業者はある事ない事を言ってくるので注意しましょう。
なお、外壁塗装工事による訪問販売による被害が増えています。
別ページで訪問販売による被害事例をまとめましたので、トラブル回避のためにそちらのページもご覧ください。
なるべく早く業者に雨漏り修理をしてもらいましょう
軽度のうちに業者に確認してもらうことで修理費用も安く抑えられます。
雨漏りの場合には、風災・雪災・雹災が災害として認定されることが多いです。
- 雨漏り修理と外壁塗装工事は別モノ
- 散水調査と修理が雨漏りの基本
- 火災保険が適用できるか考える
- 被害が大きくなる前に業者に相談する
雨漏りは建物のトラブルの中でも多く、住宅相談統計2022による調査によるとひび割れに次ぐトラブル発生件数(トラブル相談件数のうちの14.6%)と報告されています。
外壁塗装で雨漏りは直りませんが、雨漏りを発生させないように下地の保護をしてくれます。
定期的な外壁塗装によって雨漏りから建物を守ることができます。
現在、雨漏りが発生している建物は放っておくと、さらに被害は大きくなりますので出来るだけ早く業者に相談することをおすすめします。
当サイトでは、外壁塗装業者のインターネット紹介サービス『ヌリカエ』(全国対応、登録業者4,000社以上)をおすすめしています。
ヌリカエは選択式の質問に答えるだけで、自宅から近い実績のある業者を手軽にピックアップして紹介してくれます。
あくまでも見積りサービスとなっていますので、価格相場やサービスの比較として使ってみるとよいでしょう。
利用は無料(土日祝も対応してくれます)なので興味のある方は下記公式サイトから、自宅から近い業者を見てみてください。
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