外壁・屋根塗装でケレン作業がもつ役割

ケレン作業とは

ケレン作業とは、塗装する面に対して塗料の密着を良くするために行う作業全般を言います

主に金属・木材・窯業(ようぎょう)系サイディングに施しますが、コンクリートやモルタルに施すケレン作業もあります。

ちなみに『ケレン』は英語の『clean(クリーン)』がなまった単語で、掃除する、綺麗にするという意味を持ちます。

呼び方は『ケレン』『素地調整』などとも言われることがあります。

ケレン作業は、外壁・屋根・付帯箇所全てに行われる作業で塗装の仕上がりだけでなく、耐久性にも大きく影響する大切な仕事になります

ケレン作業の種類

ケレン作業は、行う程度によって4種類に分類されます。

施す処置も変わってくるため単価も変わります。

種類 単価(1㎡) 作業内容
ケレン1種 2,200円以上 ブラスト処理(研削材により金属表面を細かく切削)により旧塗膜を完全に除去します。
腐食がかなり進行している状態です。
ケレン2種 1,500~2,200円 基本的には電動工具を使って旧塗膜は全て除去します。
1種よりも錆による腐食はない状態です。(全体面積のうちの30%以下)
ケレン3種 500~1,200円 旧塗膜は残しつつ錆や汚れを電動工具や皮スキを使って綺麗にしていきます。
ケレン4種 200~400円 紙やすりやマジックロンで磨く程度の処理です。

一般住宅では2種~4種によるケレン作業が行われ、ケレン1種は主に橋梁や船舶の防食目的で行われることが多いです。

ケレン作業としては1種が一番大変で時間もかかるため、単価も高くなっていて、2種、3種、4種と順番に錆の進行の度合いは緩やかになりケレン作業自体も軽いものとなります。

主なケレン作業

ケレン作業で行う作業は大きく3つになります。

  • 錆取り
  • 目粗し
  • 古い外壁材の除去

上記3つの作業をケレン作業と呼びますが、建物に対して全ての作業を行うこともあれば、一つの作業だけのケースもあります。

一つづつ特徴をご紹介します。

錆取り


錆取りはトタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根やベランダの手すりやサッシなどの非鉄金属などの付帯箇所に主に行います。
一般的には錆を溶かす酸性の薬剤を使って布で拭いて落としますが、錆の進行が激しい箇所には電動工具や皮スキを使うこともあります。

錆取りをしっかり行う事で、塗料の早期剥がれを予防することができます

目粗し


目粗し(めあらし)とは、塗料の密着率を向上させるためにマジックロンや紙やすりなどを使ってわざと細かなキズを作る作業になります。

目粗しの事を足付けと呼ぶこともあります。

具体的には破風、雨樋、サッシ、ベランダ手すりなどへ行います。

主に表面がツルツルとして金属面に施すことが多いですが、コンクリート外壁の場合には高圧洗浄によって目荒らしを行う事もあります。

目粗しを行うことで塗料が密着する面積が増えるために、塗膜の耐久性向上に効果があります

古い外壁材の除去


古い外壁材を電動工具や皮スキを使って除去していくこともケレン作業に入ります。

既存のモルタルが浮いてしまっている場合には、既存のモルタルを一旦スクレーパーなどを使い撤去していきます。

また、木材部は劣化によってささくれ立ってきますからマジックロンや紙やすりなどを使って綺麗に整えていきます。

木材部は特に塗料が浸透しずらい特徴があるので、しっかりとケレン作業を行わないと、塗膜のひび割れに繋がってしまいます。

見積書にケレンが入っているか確認する

ケレン作業は外壁・屋根塗装において欠かす事のできない作業です。

そしてケレン作業の種類(1種~4種)によって価格が変わってくるわけですから、当然その内容も見積り書として提示してもらう必要があります。

また、ケレン作業が大変だからと手を抜く悪徳業者を見極める方法にもなりますので、ケレン作業の見積もり書への記載の確認は必ず行うようにしましょう。

ちなみに、ケレン作業ではなく素地調整と見積書に記載されているケースもあります。

ケレン作業を怠る事で考えられる不具合

塗膜の剥離

塗膜の剥離

上塗りをして、一週間がたちましたが小さく膨らんでいたり、下地(元の外壁)が見え、触ってつまんでみたところ、ビニールテープをはがすようにはがれていきます。
Yahoo!知恵袋

ケレン作業を怠る事で一番リスクが大きくなるのは塗膜の早期剥離になります。

ケレン作業で錆やカビ、藻などの汚れをきちんと取り除かないことで塗料が上手く下地に密着してくれないことで塗膜が剥離します。

実際、塗膜の早期剥がれは外壁塗装の中でもよくあるトラブルとして、被害者の声も多い不具合事例になります。

ピンホール(気泡)ができる

ピンホール(気泡)
ケレン作業を正確に行わないことで、外壁にピンホール(気泡)ができることが考えられます。

ピンホールとは、外壁塗装後に壁に水膨れの様なブツブツが潰れてクレーターのような状態になることを言います。

ピンホールが出来ると見た目が悪くなるだけでなく、ピンホールから雨水が浸入して雨漏りをする可能性も出てきます。

仕上がりが悪くなる

仕上がりが悪くなる
ケレン作業では、欠けている箇所などを修復して外壁塗装後の見栄えを綺麗にする効果がありますが、怠る事で仕上がりが悪くなります。

欠けている箇所にはケレン作業で滑らかにしてから、塗装することで均一でムラなく仕上げることができます。

ただ、コンクリート外壁のようにそのまま塗装してしまうと上手く密着してくれない下地の場合には、目粗し(めあらし)が行われることがあります。

ケレン作業をしっかり行う業者が本当のプロ

ケレン作業の役割
  • 塗膜の耐久性向上
  • 美しく仕上げるため

ケレン作業はとても地味で大変な仕事になりますから、業者によって全く違った仕上がりとなります。

このような塗装前の下準備をしっかりと行う業者が良い業者で、本当のプロですね。

現場によっては一日ケレン作業に費やすところもありますので、ケレン作業がいかに重要かが分かっていただけると思います。

外壁塗装の業界はトラブルが多い業界でもあり、塗膜の早期剥がれも代表的なトラブル事例となっています。

⇒ 外壁塗装におけるよくあるトラブル事例集まとめ

しっかりとケレン作業を行ってくれる、優良業者に相談することをおすすめします。

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