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付帯部の工事とは
外壁塗装における付帯工事(ふたいこうじ)とは、ベランダ、雨樋・破風・雨戸など外壁に付帯する外壁以外に塗装をすることを言います。
業者によって標準で仕上げる箇所は様々で、Aの業者では外壁以外は全て付帯工事になりますが、Bの業者では標準工事に雨戸が既に入っていて、それ以外が付帯工事となることもあります。
そして、外壁塗装の価格は、業者による標準外壁塗装部位と付帯工事を合わせた平米数で算出されることになります。
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付帯工事による主なトラブル
外壁塗装の業界はトラブルの多い業界でもありますが、付帯工事に関してもよくトラブルの原因となります。
付帯工事に関する主なトラブルは以下の3点です。
- 標準塗装工事に付帯部分も入っていると思っていた
- 付帯部分の塗料が外壁に使われる塗料と違う
- 見積書への付帯工事費用の水増し
回避策と共に一つずつご紹介します。
標準塗装工事に付帯部分も入っていると思っていた
よくあるのが標準塗装工事に付帯部分も入っていると思っていて、塗装が完了してみて付帯部分が塗装されていないトラブルです。
上記で説明したように業者によって外壁塗装で行われる標準工事範囲が違う為、業者も悪気がないことが多いです。
付帯工事の確認の為には、塗装をする部分の確認ではなく、標準で塗装をしない部分を確認すると有効的です。
また、見積書にも付帯工事の箇所を一カ所一カ所の金額を出してもらいましょう。
付帯部分の塗料が外壁に使われる塗料と違う
外壁に使われる塗料と付帯部分で使われる塗料を変えて提案してくることによって、トラブルとなることもあります。
これは、例えば外壁にフッ素の塗料(耐用年数15年~20年)、付帯部分にはアクリル塗料(耐用年数5~7年)、ウレタンの塗料(耐用年数8年~10年)と言った具合にあまりにグレードの違う塗料を組み合わせて提案されてしまうと、当然ですが耐用年数が大幅に違ってくるのでメンテナンス時期が変わって塗装回数が多くなります。
そう言った説明がないままに見積書をできるだけ安く提示しようと付帯部分の塗料のグレードを下げる業者がいます。
次の塗装では、外壁と付帯部分でタイミングが違うことを了承して契約をするならいいのですが、大概の場合ただ見積書を安く上げることを目的としているので、施主も気が付いていないことが多いです。
見積書への付帯工事費用の水増し
付帯工事の箇所の詳細は明かさずに、見積書には『付帯工事一式』と明記されて、全体の見積金額を調整してくる業者もいます。
最初にある程度低い金額で見積書を提示して、付帯部分の工事もすればこのくらいになりますと言った具合に見積書を提示する事で施主は標準工事は安いという頭と付帯部分の工事も必要ならばということで契約してしまいます。
しかも一式で明記されているので、施主との付帯部分の不一致によるトラブルへと発展するケースもあります。
最近では、外壁塗装の見積金額を一式で明記する業者は減りましたが、付帯箇所に関しては一式としている業者も多いので、なるべく『付帯工事一式』と言った見積もりを出すところにはお願いしないようにするのがベターです。
付帯箇所の仕上がり具合が業者の腕の見せ所
付帯部をどの程度まで仕上げるかは業者によってまちまちなので確認が必要です。
付帯工事に関してもよくトラブルの原因となるので、契約前の確認が大切です。
付帯部分の塗装に関しては、マスキングテープで綺麗にラインを出し、刷毛(はけ)を使って丁寧に塗っていきます。
その為、職人のスキルや性格が表れる大切な作業になります。
塗装費用は平米数に比例するので、悪徳業者は付帯部分の塗装は割に合わないと感じて勧めてこないこともあります。
付帯部分に関するトラブルは本当に多いので、契約前に外壁部分と付帯部分の塗装箇所の確認を必ず行うようにしましょう。

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