
外壁塗装の価格は塗料の種類や塗装面積、付帯部(ベランダ・雨樋・ひさし等の塗装)の有無などによって変わってきます。
要するに同じ100万円の見積もりであっても工事内容が変わってくるというわけです。
例えて言えば、耐用年数の低い塗料と高い塗料では耐用年数の高い塗料の方が価格も高いわけですが、その塗料が同じ価格で記載することも見積もり上では可能です。
単純に見積もり金額だけ見て満足しないように、その金額が妥当なものかどうか判断するために、100万円で出来る外壁塗装工事を紹介します。
記事サマリー
100万円以内の外壁塗装工事内容
※前提条件として、日本家屋で最も一般的な40坪住宅(塗装面積160平米)を対象物件としています。
※高圧洗浄や養生費なども外壁塗装費用に含まれている価格です。
外壁塗装 | 次回塗替え目安 | 屋根塗装 | 付帯工事 | 参考価格 |
アクリル塗料 | 5~7年 | 無 | 有 | 55~65万円 |
シリコン塗料 | 有 | 75~85万円 | ||
ウレタン塗料 | 8~10年 | 無 | 有 | 60~70万円 |
シリコン塗料 | 有 | 80~90万円 | ||
シリコン塗料 | 10~15年 | 無 | 有 | 75~85万円 |
シリコン塗料 | 有 | 95~105万円 | ||
ラジカル制御型塗料 | 12~15年 | 無 | 有 | 80~90万円 |
シリコン塗料 | 有 | 100~110万円 | ||
フッ素塗料 | 15年以上 | 無 | 無 | 100万円前後 |
おすすめはラジカル制御型塗料(外壁塗装)+シリコン塗料(屋根塗装)プラン
100万円以内で外壁塗装することを検討されている方には外壁塗装にラジカル制御型塗料、屋根塗装にシリコン塗料がおすすめです。
ラジカル制御型塗料とは、塗膜の劣化原因であるラジカルの発生を抑制する酸化チタンと光安定剤(HALS)が含まれている塗料のことを言います。
塗料シェアで言えばシリコン塗料が圧倒的に多くなっていますが、最近だけの傾向で言えばラジカル制御型塗料はシリコン塗料にも匹敵するシェアとなっています。
そして屋根塗装にシリコン塗料を使えば、外壁と屋根のメンテナンス時期を揃えることができるので、次回の塗り替え時も一緒にメンテナンスすることができます。
コストパフォーマンスの観点から外壁塗装にラジカル制御型塗料、屋根塗装にシリコン塗料をおすすめします。
屋根塗装を別で行うと割高(100万円以上)になる理由
屋根塗装は外壁塗装と同時に行わなければいけない理由はありませんが、同時に行うことで足場代の節約です。
足場は外壁塗装、屋根塗装どちらにも必要な設備ですが、一般的な家庭に足場を組むとしたら20万円~30万円というのが相場です。
分かりやすく言えば、シリコン塗料で外壁塗装と同時に屋根塗装も行えば100万円程度で済んだものが、別々に行う事で足場代が余計にかかり120万~130万円が必要になるというわけです。
また費用だけでなく、屋根塗装も同時に行う事で業者との打ち合わせ時間の削減効果や近隣への挨拶の手間、迷惑なども軽減することができます。
コストパフォーマンス、打ち合わせ時間の削減、近隣住民への配慮の観点から外壁塗装と同時に屋根塗装も行う事をおすすめします。
100万円を超える例
- 付帯工事が多くの箇所で必要な建物
- 機能性塗料を使った場合
- 塗装面積が広い
- 訪問販売業者からの購入
相場で言えば100万円以内で外壁塗装を行うことは可能ですが、建物によっては100万円を超えるケースもあります。
外壁塗装の費用が高くなってしまうケースに付帯工事が高くついてしまうことがあげられます。
付帯工事とは、外壁にクラック(ひび)などが多数入っているケースや瓦の破損、ベランダの防水処理、錆の進行によるケレン作業を行う時の費用です。
付帯工事が多くの箇所で必要になってくる建物では相場よりも高くなる可能性があります。
機能性塗料を使う事でも費用は高くなります。
機能性塗料とは、塗料に耐火・遮熱・断熱・防カビ・錆止めなどの機能が期待できる塗料です。
このような機能性塗料は単価が高い傾向にあるので、費用は高くなります。
そして、当たり前ですが外壁塗装は塗装面積に比例して価格が高くなりますので、塗装面積が広ければ費用は高くなります。
また、訪問販売業者に外壁塗装をお願いすることでも100万円よりも高くなる可能性が高くなります。
これは訪問販売という営業スタイルが営業マンによる人海戦術で、どうしても人件費がかさんでしまうためです。
そのかさんだ人件費は施工費に上乗せされることになりますので、100万円よりも高くなるという仕組みです。
相場通り外壁塗装を行うのであれば、訪問販売業者から購入することはおすすめしません。
100万円以内でもお金がない場合の対処法
- リフォームローンを活用する
- 火災保険を活用する
- 助成金を活用する
100万円以内の見積もりであっても、少しでも安く外壁塗装出来るに越したことはありません。
外壁塗装の費用を安くする方法としては、『リフォームローン』『火災保険』『助成金』の3つの方法があります。
全てオーソドックスな方法ではありますが、それぞれに条件があり必ず活用できるとは限りませんが、活用することで100万円よりもお得に外壁塗装できます。
外壁塗装は屋根塗装も同時に考えて100万円以内を目安にしよう
ただし、同じ金額であっても工事内容に違いがある場合があります。
金額が妥当なものか判断する事が大切です。
現状この組み合わせが最もコストパフォーマンスに優れています。
100万円以内で行える外壁塗装の工事内容とポイントを紹介しましたが、まとめると屋根塗装も同時に行って100万円以内を目安にしましょうということです。
おすすめのプランは外壁塗装にラジカル制御型塗料、屋根塗装にシリコン塗料で100万円以内です。
家のリフォームには予算があるかと思いますので、業者にも最初から100万円以内で希望している旨を伝えておくと、予算の範囲内で見積書を作ってくれます。
なお、その際は必ず数社から見積書を取り寄せて(出来れば3社以上)工事内容を比較するようにしてください。
冒頭でもご説明したように、アクリル塗料を使った外壁塗装で100万円とラジカル制御型塗料を使った外壁塗装で100万ではラジカル制御型塗料を使ったプランの方がお得になるというわけです。
100万円で出来る工事内容を確認して、適正価格で外壁塗装を行ってください。
#外壁塗装見積もり #屋根塗装見積もり #シミュレーション #相場わかるくん