そもそもですが、なぜ外壁塗装を行わなければいけないのかというと、建物の保護(防水)の為になります。

外壁塗装を怠ると、塗膜がはがれ、外壁にヒビ割れ(クラック)が起き、雨や結露などがそのヒビから建物内部へ侵入し雨漏りが発生します。

建物内部に水が侵入すれば当然ですが家の土台部分(基礎)が腐る原因にもなりますし、湿気によって白アリが発生することにも繋がります。

外壁塗装は、このような目に見えた被害を未然に防ぐために必ず必要になるメンテナンスになります

しかし次回の外壁塗装の最適なタイミングって図るのが難しいですよね。

『まだいいかな』の思いから、建物が老朽化していくことはよくあることで、雨漏りなど目に見える欠陥が症状として出た時には、かなり老朽化が進んでいて事前にメンテナンスしていたほうが安く済んだという事例にもなりかねません。

そこで、目安にはなりますが現在の建物状況から外壁塗装のタイミングをご紹介します。

ちなみに外壁塗装と一緒に屋根塗装を行う方もいらっしゃいますが、屋根も概念は外壁塗装と一緒ですが、屋根の方が長い時間紫外線を浴びて劣化している箇所である可能性があります。

外壁塗装の目的

外壁材(下地)保護のため

不具合事象と主な不具合部位
参照元:住宅相談統計年報2018

外壁塗装をすることで、外壁の下地(モルタル外壁、サイディング、ALCボード、RCなど)を保護する目的があります。

外壁は24時間外気にさらされていて紫外線や雨、風の影響によってダメージを受けています。

塗料によってこれらから外壁下地を保護しています。

現に、建物の不具合データを見ても外壁が原因でトラブルへと発展するケースが多くなっています。

反対に定期的に外壁塗装を行う事によって雨漏りや基礎の腐食、塗膜の剥がれや浮きを未然に防ぐことができます。

また、そのように定期的に手入れされている建物は外壁下地が綺麗に保たれていることが多いので資産価値が向上することになります。

後々の家の売却や賃貸などにも対応できることとなります。

外壁下地を保護することによってトラブルを未然に防ぐことができ、後々の売却や賃貸にも備えることができます。

建物の美観維持・再生のため

外壁塗装をする目的の中で一番多いのは、美観維持や再生のためという理由になります。

長年、外壁に手を入れずに放置していればカビやコケ、藻などが発生してしまい美観的にも衛生的にも良くありません。

そしてこれらの長い年月をかけて蓄積された汚れは水洗いをしても落ちません。

外壁塗装では塗装の前に高圧洗浄によってこれらの汚れを剥がして落としていきます。

高圧洗浄によって外壁が綺麗になることはもちろん、その上に塗る塗料が下地に上手く密着してくれる役割を果たしてくれます。

ちなみに業者が使う高圧洗浄は市販で販売されている電気式ではなくより圧力の強いエンジン式になります。

自分で外壁を綺麗にすることはほぼ不可能ですし、水しぶきが近隣にも飛び散りますのでおすすめしません。

外壁塗装によって美観維持・再生させることができます。

建物のイメージチェンジのため

割合的には少なくなりますが外壁塗装に建物のイメージチェンジを目的に行う人もいます。

イメージチェンジの際には、ツートンカラーでの配色や色だけでなくセラミック塗料を使って意匠性(いしょうせい)を追求した塗装などが人気になります。

セラミック塗料とは、通常の塗料に無機系の鉱物であるセラミックが配合された塗料のことを言います。

ただイメージチェンジのために外壁塗装をする際には、現在施されている塗料の劣化具合も見て塗装することが必要になります。

劣化していない塗料の上に、新たに塗装をするようになると建物内部の水蒸気が上手く外に逃げることができずに壁内にこもることが発生します。(内部結露)

内部結露が発生すると壁の中がカビて基礎が腐食されたりシロアリが発生する原因にもなります。

内部結露を予防する為にも、現在施されている塗料の耐久性や劣化具合をチェックして最適なタイミングで外壁塗装することが大切です。

塗料の耐久性は塗料に含有されている樹脂(グレード)によって大まかに分類することができますので参考してください。

樹脂グレードによる耐用年数
  • アクリル:5~7年
  • ウレタン:8~10年
  • シリコン:10~15年
  • ラジカル制御形:12~15年
  • フッ素:15~20年
  • 光触媒・無機:15~20年

機能性塗料による快適性向上のため

塗料には機能性塗料があり、住宅の快適性向上の目的で外壁塗装をする人もいます。

代表的な機能性塗料としては遮熱塗料・断熱塗料があります。

遮熱塗料(しゃねつとりょう)とは、壁や屋根に塗ることで太陽熱や外気の熱を反射させ建物内への熱の浸透率を下げる効果がある塗料です。

特に金属製のサイディングなどを使った外壁には効果が高くなります。

断熱塗料とは、住宅内の熱移動を遮断することで建物内部の保温性が期待できる塗料になります。

断熱性が高くなることで結露が発生しにくくなり(結露の原因は外気と内部の気温差)、壁のカビや藻の発生を抑えることにもつながります。

機能性塗料は、一般的な塗料と比較すると単価が高くなりますが、そのぶん耐久性が強く建物のトータルコストで見た時にはオトクになります。

築年数が浅い(20年未満の建物)にはおすすめです。

外壁塗装によって快適性も向上することが期待できます。シロアリの発生

外壁塗装のタイミングは前回から10年

外壁塗装のタイミングとして一般的なのは10年という期間になります

今の市場で出回っている塗料はグレードで言うとシリコン塗料以上のもので、耐用年数で言うと10年以上をうたっている塗料になります。

ただ、外壁塗装は症状で現れる前に施すのが建物にとって親切であり、結果的に長持ちへと繋がります。

この10年というのも一つの目安であり、海に近い立地にある建物や紫外線の強い地域では外壁の痛みも通常よりも早くなります。

あくまでも10年という周期は一つの目安にしておき、これから紹介する症状が出ていないかも合わせて確認するようにしましょう。

また、新築も同様でハウスメーカーなども10年周期での外壁塗装を推奨しています。

外壁塗装を検討すべき劣化症状

チョーキング現象が起きている


チョーキング現象(白亜化)とは、塗膜がはがれてくることで外壁に触ると手に白い粉がつく劣化現象です。

塗料は、色などをつける『顔料』、外壁の保護、美観や機能を守る『合成樹脂』、塗料を外壁に塗りやすくる『添加剤』で構成されていますが、チョーキング現象では、紫外線の影響で合成樹脂が分解され顔料がむき出しになることで起きます。

塗膜がはがれれば当然ですが、塗料の建物保護力が落ち外壁材(下地)が痛みます。

チョーキング現象は、手で触らなくても雨や風でも塗膜がはがれていきます。

チョーキング現象が発生している建物は次回の外壁塗装を検討するタイミングに差し掛かっているといってよいでしょう。

外壁にヒビ割れが見える

外壁塗装タイミング『外壁にヒビ割れが見える』
外壁にヒビの症状があるのも、次回の外壁塗装を検討するタイミングとなります。

外壁にヒビ割れ(クラック)が起きる原因としては大きく以下の4点があげられます。

  • 経年劣化
  • 塗装間隔の不適切な塗装
  • 地震などによる自然災害
  • 縁切れ(作業と作業の合間に生じる時間差)

⇒ 詳しいヒビの種類についてはこちらをご覧ください

このうち、塗装感覚が不適切が原因で起きたヒビ割れに関しては業者による怠惰が原因になりますので、塗装しても2~3年ほどで現れることがあります。

なんにしてもヒビ割れが起きているという事は、外壁内部に水が浸入するリスクがありますので、外壁塗装によるコーキング処理が必要になります。

ヒビ割れの幅が一つの目安にもなりますが、0.5mm以上のヒビ割れが起きている場合には早急に業者に連絡して対応してもらうようにしましょう

ちなみにヒビ割れに関してはメーカー保証も、業者の施工補償も適用範囲外になっていることが多いので注意が必要です。

外壁にカビや藻が目立つようになってきた

外壁塗装のタイミング『外壁にカビや藻が目立つようになってきた』
外壁にカビや藻が目立つようになってきたということは、外壁の防水力や耐久性が低下してきた可能性が考えられます

外観的にも美しくありませんし、カビなどは根を深くしていきますので、長い間放っておくと頑固な汚れとなります。

もちろん衛生上もよくありません。

また、外壁塗装を行う際には高圧洗浄によってカビや藻の除去を行いますが、カビによる頑固な汚れはバイオ洗浄によってしっかりと綺麗にしてから塗装を行っていかないとはがれの原因にもなります。

なお、カビ対策としては防カビ塗料などもありますので、下記の代表的な防カビ塗料一覧を検討してみるのもよいでしょう。

コーキング剤がはがれてきた


建物にはたくさんのコーキング(シーリング)が施されているかと思います。

サイディングボード(外壁)同士の隙間、ガラスサッシ、窓枠、パイプ、配管廻りなどにゴム製のコーキングが施されていますが、劣化によってコーキングに伸縮性がなくなり固くなってはがれてきたというのも外壁塗装のタイミングとなります

そもそもコーキングの役割は、外壁同士の隙間を埋めるという主な役割のほかに雨水や結露の侵入を防ぐという防水の役割も担っています。

コーキングの劣化が雨漏りの原因にもなるわけですので、コーキングは建物にとって非常に重要な存在です。

ちなみにコーキング自体の耐用年数はだいたい5~10年ほどと長くはありません。

なので外壁塗装よりも耐用年数が短いので、コーキングの打ち増し(既存のコーキングの上から新しいコーキングを施す)や打ち換え(既存のコーキング除去して新しいコーキングを施す)などの処置で対処してもよいでしょう。

業者が営業によく来る


外壁塗装業者がよく家に営業に来ると言うのも一つの目安となります。

例えば見るからに新しい家に業者は営業に行きませんが、壁がくすんでいてひび割れも所々にあるような建物だったら、『このお家はそろそろ次回のメンテナンスの時期かな?』ということで訪問営業に来ます。

業者の話を全て鵜呑みにする必要はありませんが、少なくても劣化の症状が出ている事はキモに命じておきましょう。

そして、劣化の症状がでているということは、近い将来目に見える欠陥(雨漏り・基礎が腐る・白アリなど)が訪れます。

目に見える欠陥が症状として出た時には、かなり老朽化が進んでいて事前にメンテナンスしていたほうが安く済んだという事例にもなりかねません。

最近、やたら営業に来るなと感じたら、次回の外壁塗装のタイミングかもしれません。

室内にシミがある

室内の内壁に雨によるシミがあるようだったら、雨漏りの可能性がありますので早急なメンテナンスが必要になります。

雨漏りと言うと『屋根から』というイメージがあるかもしれませんが、外壁の目地シーリングのすき間からや、ベランダの上面のすき間から雨漏りが発生する事例が多くあります。

このように目に見える症状が発生している場合は、台風後にさらに被害が拡大することがあります。

なお、雨漏りの修理にはシーリングの補修で済むものから、瓦の差し替え、外壁材がダメになってしまった際の張り替えリフォームと症状によって様々です。

早急に業者を呼んで、点検してもらうことをおすすめします。

塗料の耐用年数も次回の外壁塗装の目安にする

樹脂による耐用年数
  • アクリル系5~8年
  • ウレタン系7~10年
  • シリコン系10~15年
  • ラジカル制御形10~15年
  • フッ素系15~20年
  • 光触媒・無機系15~20年

塗料ごとにメーカーから発表されている耐用年数が発表されていますので、その塗料の耐用年数で外壁塗装するのも一つのタイミングです

この耐用年数は促進耐候試験と言われる、メーカーが人工的に太陽光・温度・湿度・降雨などの屋内外の条件を作り出して行った実験に基づいた塗料の劣化具合によるものです。

ただ、上記でも説明したように、紫外線の強い地域や潮風の影響が考えられる地域では、上記の耐用年数よりも早く劣化することも十分に考えられますので、塗料の耐用年数も一つの目安に留めておくことをおすすめします。

外壁塗装をしないことで起きる3つの被害

職人さん
職人さん
外壁塗装は室内が雨漏りしてからでは遅いです。雨漏りする原因は塗装では無く下地の防水が原因ですので、外壁を剥がし交換する事になるからです。
Yahoo!知恵袋
外液塗装をするのが面倒だからとつい先延ばしにしている人や家に不具合が出たら検討しようとしている人もいますが、それはかなり危険な考え方です。

例えば外壁塗装を疎かにして外壁にヒビが入りそこから雨水が建物内に侵入して雨漏りとなってしまった場合、外壁の張替えや重ね張り(カバー工法)と言った大掛かりな工事に発展していきます。

当然費用もかさみ、外壁塗装を定期的に行っていたほうが安くあがることになります。

ちなみに、雨漏りを放置していれば基礎が腐ったり、白アリが発生したりとさらに被害は拡大していきます。

結局は定期的に外壁塗装をするのが一番の安心で経済的になります。

外壁塗装を怠ることによって、建物にどのような症状が発生するのかを3つの被害としてご紹介します。

雨漏り


定期的な外壁塗装を怠る事でによって、目に見える被害で雨漏りがあります。

雨漏りと聞くと屋根からの漏水を想像される方もいらっしゃるかと思いますが、外壁塗装を怠ると外壁の塗膜が剥がれて雨や風、日光から外壁を守れなくなりクラックが発生して、そのクラックから建物内部への雨漏りへと発生します

また、クラックからではなくサイディングのコーキングが劣化して防水機能を果たせなくなることによっても雨漏りへと発展します。

しかし、雨漏りの初期段階では症状が目に見えず、建物内部へ侵入してきている段階は症状としてかなりの重症になります。

また外壁には湿気がこもることになるのでカビが発生し、健康被害へも繋がります。

シロアリの発生

コーキングの劣化によって建物内部にシロアリも発生します

シロアリは、湿気を好む害虫で家の土台(木材)をエサにしますので、放っておくと土台がボロボロにされてしまう恐れがあります。

また、土台だけでなく押し入れや台所などへと販路を拡大して建物内部がボロボロになります。

シロアリの駆除にはだいたい10万円ほどかかってきますし、ボロボロにされた箇所の修繕費用となると法外な出費となります。

家が傾く

シロアリが土台部分をボロボロにしたり、湿気で腐ってしまえば建物が重さに耐えきれなく傾いて、最悪の場合には倒壊の危険性もあります

また、地震などの災害にも弱くなります。

部分的な傾きであれば柱の補強や交換などの費用で済むこともありますが、建物全体の傾きがあるケースには改築を余儀なくされます。

家の傾きになってしまうと部分的なリフォームでも100万円程度かかり、大掛かりな改築となると500万円程度にもなってきます。

傾いたままの状態だと売却もしずらくなるので、かなりの負債を抱えることとなってしまいます。

外壁塗装不要の外壁もある

外壁塗装を施さないと大きな被害が起きることをご紹介しましたが、素材によっては外壁塗装による手入れが不要だとされている素材もあります。

定期的な外壁塗装が必要ないとされている素材としては、ガルバリウム鋼板(ごうばん)とタイルになります。

ガルバリウム鋼板はアルミニウム55%+亜鉛43.4%+ケイ素1.6%によって構成されていて、金属にも関わらず非常にサビが発生しにくいという性質があります。

無機質素材のタイルを外壁(天然資源から作られた材料)は、基本的に劣化しないので定期的な塗装は必要ありません。

ただ、どちらの外壁であっても色あせは発生しますので気になる方は塗装の必要がありますし、目地やつなぎ目のコーキング材は劣化しますので補修の必要があります

劣化症状を見て最適なタイミングで外壁塗装しましょう

外壁塗装の目安
  • 新築時から10年経過している
  • 塗料の耐用年数
  • チョーキング現象が起きている
  • 外壁にヒビ割れが見える
  • 外壁にカビや藻が目立つようになってきた
  • コーキング剤がはがれてきた
  • 業者が営業によく来る
  • 室内にシミがある

外壁塗装を行うタイミングをご紹介しましたが、これらはあくまでも目安になります。

大切なのはチョーキング現象やヒビ割れなどの症状の早期発見になりますので、信頼できる塗装業者さんに日ごろから定期的に点検してもらうことが一番の理想です。

また、これから外壁塗装を検討されている方も、塗装後に定期的な点検をしてくれる業者さんをおすすめします。

今回ご紹介した目安を参考に次回の外壁塗装のタイミングを検討してみてください。

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